時間と労力を、クローズドスキルにつぎ込むのは無駄、と言う意見をよく聞きますが、これは一考を要します。

まず、普通の練習が出来る環境にいる選手は、普通の練習を十分に、すべきです。

負荷の高い練習の合間や、本来なら完全休養する日に、ボールコントロールのクローズドスキルとして、リフティングを取り組むべきですね。

回復期に、本格的な練習は出来ませんし、かと言って、家でゴロゴロするだけでは、勿体無い。

積極的休暇として、リフティングを取り組む事は、無駄にはなりません。

その際に、ただ、リフティングを反復するだけでは、効果が薄いので、色々な体の部位で、色々な高さでコントロールする事がプラスになります。

また、私がリフティングをお勧めしているのは、こう言った現役選手層と言うよりも、サッカーが好きな素人や運動不足な人や、練習相手が居ない人です。

こう言った層の人が、軽く汗をかきながら、ボールに馴染む練習として、リフティングは最適です。

昨今、ランニングブームですが、それは、時間や場所を選ばずに、誰とも時間を合わせずに、無料でスポーツを楽しめるからだと思います。

リフティングはランニングほどの自由度はありませんが、その代わり、技術的要素が強く、上手になれば、ちょっとした特技にもなります。

また、サッカーで素人が手間取る技術の一つに、浮き球のコントロールがありますが、これはリフティングで優位に高まります。

先の人が述べている様に、クッションコントロールも、有効な練習でしょう。

もちろん、一人練習として、リフティングは十分ではありません。

環境があれば、ですが、リフティングから、ボレーキックをして、壁当てして、跳ね返ってきたボールを再びリフティングし続ける、と言う、壁当てリフティングが、出来ればなお良いです。

これだと、水平方向から来るボールをコントロール出来るので、より実戦的です。