一般レベルの運動の得手不得手なんて、結局の所は瞬発力の強弱とほぼ同一。

腕立てとか腹筋みたいなトレーニングではたいした穴埋めにはならない。
特にほっといても筋力自体が急激に上がってる子供の頃は
そんな遅くて地道な能力アップ方法では、ベースアップとの対比が小さ過ぎて
殆ど意味がない。

一般に流布してる理屈は殆どが成長の終わった成人用の話だし
しかも、そもそもスポーツが得意な人間の能力向上が目的の場合が多い。
同じ様にやらせれば、差が保たれるどころか開く可能性が高い。
つまり、一般レベルの得手不得手の差を固定する作用の方が強い。
運動絡みにいる人間の頭が悪いからなのか、はたまた本能的に
既得権維持を遂行できるほど優れてると言うべきなのか。

勤勉思想を背景にした長時間の負荷では、持久力ばかりが強化される可能性が高い。
最も重要で効果的なのは、ベースアップ自体の作用強化を促すインフレ的な刺激で
その具体例は、体に速いスピードの動作を感じさせる事ではないかと思う。
運動が得意な人間≒馬鹿≒後先考えず危険な事をする、なのは偶然ではなく
幼少期からのそういった行為によって瞬発力が向上しているという面が少なからずあるかもしれない。
具体的に言えば、高い所から飛び降りたり、坂道を自転車で下ったり、といった行為。

その時の自分の全力の動作よりも速い動作(の感覚)にならないと意味がない。
例えば、自転車のギアを軽くして全力でこぐと、足の回転が速くなり過ぎて
速度を緩める事が暫く自分ではできなくなったりする。
簡単に速いスピードを得る為には、ゴムやバネの利用が適当だろう。
重力加速度を多く活用出来るトランポリン等はかなり有効だと思う。

子供がベッドの上で執拗に飛び跳ねたがるのは、まさしく本能の要請で
現代の日常生活空間やそれに準じた常識や道徳などが能力の発現を抑え込んでいる面は大きい。