親が「スポーツが出来ないと人生損する」という事を分かっていたからか、
物心付く前(3、4歳くらい)からスイミングスクールに通わされてた。
友達は出来たが、何年やってもまるで上達しなかった。

小学校低学年くらいになると、
自分と同じ年齢の子はみんな1級や2級や有段者になっていた。
その時自分は9級だった。友達もみんな進級して、顔も合わさなくなった。

何だか自分だけが置いていかれてしまったようでさみしくなったので、
スイミングスクールにいけない日も風呂でバタ足の練習をしたり、エアスイムで練習もどきをしていた。

小学校中学年くらいになると、同じくらいの年齢の子自体を見なくなった。
どうやらみんな有段者用の別の部屋に行ったらしい。この時自分は8級だった。

小学校5年生の時、自分と同じ級に、
物心が付いているかどうかも怪しいくらいの小さな女の子が入ってきた。(他の子もみんなそれくらいの歳だったが)
「幾らうんちでもこんな幼女には負けたくない」と思って必死に頑張ったのに、自分は進級できず、その子だけが進級した。
今までに感じた事のないような嫌な気持ちになった。その後すぐ、スイミングスクールに通うのをやめた。

スイミングスクールに通っていたお陰で他の運動に比べれば水泳は幾らかましに出来るようになったが、
それでも水泳なんて練習もしていないような奴に負ける。
そして自分は考えるのをやめた。