水泳で50mのタイムを測った時、速い人と泳ぐ事になってしまった。
ターンが出来ないので25mのところで一旦止まって振り向くと、誰も泳いでいない。
何が起こったのかわからずプールの中に呆然と立ち尽くす自分。
体育教師が「止まってもいいから泳いで来い」と言ったところでようやく状況を把握。
他の二人はすでに泳ぎ終えていたという事にやっと気づく。
穴があったら入りたい思いで残り25mを泳ぎきると、体育教師がタイムを読みあげた。
確か93秒くらいだった。
しかもその場の全員に聞こえていたと思う。

上がってから、プールサイドに座り込んで声を出さないように泣いた。
恥ずかしさと悔しさと体育教師に対する怒りでいっぱいだった。
あの時は本当に死にたかった。いっそ溺れたかった。