俺も>>73みたいな奴で体育ではイジラれキャラで定着してたけど
本当は凄い虚しくて、笑われるたびに悲しくなった
でも誰にも本心を気づかれないように6年間絶え続けた
高3最後の選択種目のバレーでいつものようにピエロやって、笑われてたんだけど
かなり運動神経がいい奴がひとりいて、そいつだけは違った
二人だけになったときに、哀れみでも馬鹿にするでもなく
ただ軽く「あまり無理するなよ。」って一言かけてくれた
そいつは人気者で体育の練習でも引っ張りだこなのに、以来あえて俺とマンツーで練習するようになった
なんでまともにボールも返せないような俺と組み続けてくれたのかはわからないけど
無理に押し付けるでもなく、他意も感じさせず笑いながら俺に基本を教えてくれた
それからは真剣にやるようになった。勿論ネタキャラだった俺は大不評だったけど
当然、音痴の俺がそう上手くできるはずもなく周りの声も耳に痛かった
でもあんなに晴れた気分で体育をしたのは初めてだった
そいつとの付き合いもそれだけで、以来話をすることも無かった
彼には本当に感謝してるしもっと早くに会いたかったと思う半面
会わなければ体育でのあの苦悶の日々を苦い過去として完全に記憶から消し去れただろうにと憎くも思う