小学生のとき 軽いイジメにあったことをきっかけに、相手(複数)や関係ない人の物をこっそり盗むようになっていた時期がある。

鉛筆とか糊とか細々とした文具を、記名してあってもお構いなしに。
当然被害にあった子は俺が持っているのをみて、「それ私のじゃない?」と聞く。
しらばっくれるバカな幼少の俺。

ごまかせるわけがなく、また当然両親に事情が伝わり烈火のごとく叱られる。
「お前のやったことは泥棒だ」と。
肝心なところを覚えていないのだが、被害にあわせてしまった子の家まで謝りに行き、物も返した。たぶん。

たぶんっていうのは、
相手の子からの「これからは仲良くしてね 仲直りしよう」という手紙が残っているからだ。
その子は今こそ学校も離れたし疎遠ではあるが、とても優しい友人だった。

なんであんなことして平気だったんだろう。小学生とはいえ当時の俺は窃盗犯だ。
恐ろしいことに罪の意識がなかったのは覚えてる。
「あの子の持ってるアレいいな ほしいな」って思ったら我慢できなかった。
何年も前のこととはいえ、自分が怖いし気持ち悪い。 最低だ。
万引き多発で近所の駄菓子屋が潰れたというのをきいて、憤りを感じるのと同時にこの過去を思い出してしまった。

俺にはそんな資格ないのにな。