昇は頭脳明晰な松林飯山に対して強い劣等感を持っていたようで、松林を評して「予、常にこれに及ばざりしをもって遺憾となす」とその才を評しながらも、昇を見下すような態度に「予、恨み骨に徹し、秘かに思えらく、彼、ただ文事に敏なるのみ。武事に至りてはもとよりその能くするところあらず」と、松林を強く恨んでいたことを明かしています。


一方の松林飯山の方も渡邊昇のことを「暴客なり。我が同志たるに足らず」と、自分の同志と認めるには役不足であると言ってはばからなかったといいます。二人は方針で対立することも多く、そもそも藩主大村純熈のお気に入りであったことから同志に招いた松林でしたが、すでに勤皇党そのものが信任を得ていたので、もはや不要になったのだと考えることは出来ます。


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