山口真帆、慣例の卒業公演終演後の取材なし…真意聞く機会ほしかった


【記者の目】山口は騒動発覚後、直接取材を受ける機会が一度もないまま卒業してしまった。

 彼女が劇場公演や握手会に出るタイミングで、その都度、運営側へ取材を申し込んだが、なしのつぶて。
前田敦子、大島優子、指原莉乃ら世間の関心を集めるメンバーの卒業公演は終演後に取材陣に心境を語るのが慣例だったが、最後までかなうことはなかった。

 運営側が最大の誤算だったのは、山口がアイドル人生を捨てて動画配信、SNS、ステージ上のスピーチで次々と告発に踏み切ったことだろう。
「グループの浄化」を願う山口の覚悟が世論の共感を得た一方、断片的な情報を受けてネット上には恣意(しい)的な解釈が横行。山口を襲うよう「そそのかしたメンバー」の犯人捜しが度を超え、身に覚えのないメンバーの尊厳まで傷つけてしまった。

 彼女の真意を尋ねる会見などが一度でも設けられていれば、ここまで混迷を極めただろうか。
山口へのケアと配慮を十分にしてからでも遅くはなかったと思う。最後まで「グループの浄化」を願う彼女の声に運営側が耳を傾けようとしたのか疑問が残った。(安田 健二)

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/05/19/kiji/20190518s00041000532000c.html