>>376
まず腎毒性とタンパク質大量摂取の因果関係について大まかなイメージが必要だと思うので説明する。
アミノ酸の代謝産物、いわゆる老廃物に糸球体への毒性(というか細胞毒性)が強いものがある。
窒素化合物で毒性が強いものの代表例はアンモニア。

糸球体は絶え間なく血液を濾している消耗品。ろ過という機能自体が多大な負荷になるから、加齢とともに自動的にダメージは蓄積する。
細胞毒性がある物質をろ過することによって糸球体には更に大きな負荷がかかる。
めんどくさいからアンモニアで説明するけど、アンモニアは肝臓で処理され、毒性がマシな尿素に変わる。
血中アミノ酸濃度が高いと、肝臓での弱毒化が間に合わなかった分が血中に残り、必然的にアンモニアの濃度も高くなる。

プロテインを体重の2倍グラム摂取というのは、肝機能が高い人にとっては安全な量だというのが個人的な意見。もちろん出来るだけ小分けにして摂取することが前提。根拠はあるけど代謝速度の話が乱雑になるから省略したい。
ただし肝臓で発現される酵素は遺伝子決まっていて、個々人で代謝の速さは異なる。アミノ酸の種類組成との兼ね合いもある。老廃物の腎毒性は個人の素質に大きく左右される。
だから何グラムであれば安全という保証はない。