科学的根拠がないからといって個々人の経験の共有ともいえるコモンセンスを否定するのは理論の飛躍と言わざるを得ない
けだし、科学的根拠というものは現実の事象を詳らかに説明するために後の精査により確定される場合も多分にあるものであるところ
当該精査が未だなされていないという事実をもって因果関係の否定がなし得るとまでは言い切ることができない
また、科学的精査の手順を踏んではいないものの、相当数の経験に基づく効能の証言があり当該効能について共通認識が形成されている以上、当該効能は認められるものと一般に思考される
よって、科学的精査が完了されるまでの間は当該共通認識を採用し、一応効能があるものと扱うことが妥当である