昔、昔ある所に心優しい童貞アラフォーカメラマンが住んでいた
童貞アラフォーカメラマンは海の写真を撮ろうと浜辺を歩いていると中学生くらいのヤンキー達が狐のお面を被った小柄な男に
『お前金持っとるやろ?ちょっと飛んでみろや』と絡んでいた
童貞アラフォーカメラマンは見て見ぬフリをしてその場を立ち去ろうと思ったが、勇気を振り絞りヤンキー達にこう言った
「何やってるんですか!?可哀想じゃないですか!僕達仲良くなれませんか?もしよければ!」そう言ってマイプロクッキーを一人一人に渡しこう続けた「これを食べたら僕みたいになれますよ!」するとヤンキー達は
『なんでやねん!ヅラなんか被りたないわボケ!』そう言って童貞アラフォーカメラマンを袋叩きにした
ひとしきり暴行を働いてヤンキー達は去って行ったが、既に狐のお面を被った小柄な男の姿は無かった
暫く経ったある日、童貞アラフォーカメラマンマンの前にあの時の狐のお面を被った小柄な男が現れこう言った
『先日はあなたのおかげで助かりました。あなたは私の命の恩人です。本来なら竜の城にお連れしたいのですが、これ以上長文にする訳にもいけないのでこれを差し上げます』そう言って箱を渡しこう続けた
『でもこの箱は絶対開けてはなりません』そう言い残し狐のお面を被った小柄な男は去って行った
しかし童貞アラフォーカメラマンはつい箱を開けてしまう
箱の中から煙がモクモクと出て来た次の瞬間、童貞アラフォーカメラマンのヅラは跡形も無く消えていた
この話は後に髪隠しと言われ恐れられた
めでたしめでたし