昔昔、ある所に狐のお面を被った男が暮らしていました
心優しい狐のお面を被った男はカメラマンになりたいという夢を持って田舎から出て来たステヅラという男を懇意にしてあげました
しかしステヅラは時間や所構わず、やれ筋トレがしたいだの、飯を食わせろだのとわがまま放題
それでも心優しい狐のお面を被った男は何も言わず、そのわがままに付き合っていたそうな
ある日、いつものようにステヅラがケタタマしい奇声と爆音をあげ筋トレをしていました
暫くして静かになったので狐のお面を被った男は飲み物を持って様子を伺いに行きました
その時には既にステヅラの姿は無く、乱暴に扱われた負荷達が転がっていました
そして、その日以来ステヅラは姿を見せなくなりました
狐のお面を被った男は心配になり、方々を探し回りました
『ステヅラや〜どこ行った?』
するとアホヅラとカメラをぶら下げ、マイプロウエハースを食べながらステヅラが藪の中から姿を現し
「何か用ですか?僕は忙しいんですよ」
と悪びれる様子も無くそう言いました
狐のお面を被った男は
『急に居なくなるから心配してたんです』
と言うと
「大丈夫ですよ。子供じゃないんですから」
と言いこう続けました
「まぁお世話になったのは事実なんで何か恩返しすればいいんでしょ?」
そう言って、ママチャリのカゴの袋から大きいヅラと小さいヅラを取り出し
「どっちがいいですか?まぁもしよければですけど」
と聞いて来ました
狐のお面を被った男は一瞬迷いましたが、次の瞬間、負荷達の聖なるロングシャフトソードでステヅラの頭を思いっきり斬りつけました
それからというもの、ステヅラの頭にはロングシャフトソードで斬られた後がツギメとしてはっきりと残りました
これが後にヅラ切りステヅラというお話になったというごとです
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