>>320
骨盤後傾を防ぐためにあるのが腸腰筋という筋肉群です。
脊柱の下部や腰骨の上部から、股関節を通して大腿骨内側上部に付着しておりそれが緊張を保つことで前傾を保ちます。
デッドリフトやスクワットでは脊柱を痛めないために腰骨の前傾と体幹の固定を意識するため、補助的にこれらの筋肉が使われるので、筋トレスレッドということもありオススメさせて頂きました。

体幹の固定で使われる「腹横筋」は内臓をグルっと囲む形である筋肉で、内蔵が前に溢れるように出っ張るのを抑える役割があります。

少し飛びますが、質問が胃下垂からの流れでしたので後傾きの何が良くないかの例えをここで。
腰骨をお茶碗に例えると、テーブルに置いた上向きの状態では山盛りにご飯でもこぼれません。後傾した腰骨はこの状態です。
お茶碗を横向きにするとスリキリ一杯であってもラップしないと溢れてしまいますね。前傾した腰骨がこれにあたり、ラップは腸腰筋や腹横筋といったところです。

話を戻して『後傾を直すには』ということですが、筋肉がいくらあったところで「程よい緊張」を保っていなければ役に立ってくれません。
よって腸腰筋を鍛えつつも私生活で意識的に後傾にならないような意識付け、習慣が重要になってくるでしょう。

腸腰筋の鍛え方(緊張感の出し方)は簡単で、直立した姿勢(身長を計る時のような)で大腿骨を水平〜胸に近づけるように左右交互に足踏み運動をします。
この時に上半身から足に近づけるような猫背にならないように気をつけて下さい。
これを左右合計40〜80回、毎日行います。
始めてやった次の日に、前の日に履いたズボンが明らかに緩く感じられるので効果も実感しやすいです。

そして繰り返しになりますが、イスに座る時やたった姿勢の時に腰骨が後傾しないように意識することが何より重要だと考えます。