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運動開始から40分もすると、筋肉組織からタンパク質を分解してエネルギーとなるアミノ酸へ変換しようとする「コルチゾール」というホルモンの分泌が始まり、90分もすると血中濃度がピークに達します。

筋肉は元からあるものはそのままで、そこにどんどん付いていくイメージですが、細胞である以上、古くなったものは分解され新しい組織と入れ替わります。所謂、代謝です。

コルチゾールは分解しなくても良い元からある筋肉の異化作用までも促進しますから、折角の筋トレも「やり過ぎて疲れた」だけでなく、分解される量が筋トレによる刺激での同化を上回り「疲れた&筋肉減少」という結果を招きかねません。

よって、筋肥大を目的とするトレーニングでは1時間〜長くても90分以内に終わらせるのが「やった分が身になる限界時間」だと覚えておくと良いでしょう。

筋トレ中〜後に栄養補給をせずにいると、しばらくコルチゾールが残り同化作用と異化作用が拮抗、または異化作用が優位にあります。

運動後しばらく脂肪燃焼が続くというのを聞いたことがあると思いますが、これは筋肉の分解も含めてです。

そこで炭水化物を摂取することで血糖値を少しでも上げることで「これ以上、分解してエネルギーを作る必要がない」という反応(コルチゾールが減少する)を起こさせることができます。
ちなみに、血糖値が少しでも上がれば良いので炭水化物(糖質)は2〜30グラムでもその効果はあります。

また、トレーニングをいくらしたところでタンパク質が筋肉に合成される量は限界があります。
ソースは不明ですが、一説によると体の他の各組織は別として、筋肉へは各部位合計で1日7グラム。それも適度なトレーニングと十分な栄養・睡眠があっての上限だそうです。

これらを踏まえると、二時間半で全身くまなく筋トレを出来たと思っても、全身で7グラムに対して分解される量の方が上回りそうだということは想像に難くないでしょう。