https://www.sankei.com/affairs/news/180929/afr1809290011-n1.html
過去に逮捕歴のある歯科医師が、インターネット検索サイト「グーグル」の検索結果から自身の逮捕に関する記事を削除するよう、
米グーグルに求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は、医師の上告を受理しない決定をした。
削除を認めなかった1、2審判決が確定した。決定は27日付。5裁判官全員一致の結論。
1、2審判決によると、医師は約11年前に、免許のない者に診療行為をさせたとして歯科医師法違反容疑で逮捕され、罰金50万円の略式命令を受けた。
医師が申し立てた仮処分で、東京地裁が一部の記事の削除を認めたためグーグルは仮の非表示措置をとっていた。
1審横浜地裁は「原告の歯科医師としての資質に関する事実として、一般市民の正当な関心の対象」と指摘。
検索結果が表示されることが原告の仕事に与える影響は「存在するとしても極めて限定的」として請求を退け、2審東京高裁も支持した。