トリップをつけてリレー小説を作るスレ
・名前欄に#(好きな文字列)を入れた上で参加するリレー小説スレです
・もし気に入らない展開がある場合はトリップやIDを個人個人でNG登録して見やすくしてください
・名無しでの参加も一応OKですが、コテハンで長く続けている人の方が優先されますし
名無しをすべてNG登録する人がいたらそもそも読まれないことを覚えておいてください
・作風によってトリップを変えてみたり捨てハンでもOKです 俺の名前は牛田寝坊介。今年もあとわずかで終わろうというのに寝てばかりいる。 そういや本垢でワナビ目指してた時期ぐあったような……うっ、頭が…… 夢の中で本垢の存在を思い出しかけた俺は、のたうち回った。俺にも目指すものがあった時期が確かにあったのだ!
俺はどんな小説を書いて、小説家になろうとしていたのだろうか? 怖々と、忘れた本垢にアクセスする。 見ると、さらに頭が痛くなった。
そこには主人公が異世界に飛んでチート無双するありふれた小説の、しかも構想だけが長々と書かれていた。 俺は絶望した。しかし、まだ小説家への道は諦めてはいなかった 俺は何の取り柄もない主人公が道路を渡っているシーンを書きはじめた。
トラックが突っ込んできて、けたたましいブレーキ音が鳴る。
牛田「よし! お約束通り!」
トラックは主人公を轢かずにギリギリのところで止まった。
運ちゃん「バカヤロー!」
トラックは去って、主人公はみじめさと羞恥に溢れながらよぼよぼと立ち上がった。
牛田「こんな、はずじゃない……」 こんな小説にするつもりはなかったが、主人公が当たり障りのない人生を送って死ぬまでの糞つまらない小説が出来上がった。
五日経っても他に思い付かなかったので仕方ない。
牛田「ダメ元で何かの賞に応募してみるか…」 突如、牛田の前に謎の男が現れた
謎の男「私の名は田村。天才小説家である田村のり夫だ!」
牛田「あ、あなたは・・・!?」 田村のり夫「私は天才作家であるが、天才作家とは天才読者でもあるものだ!」
牛田「あっ!」
田村は牛田の小説を取り上げて読み始めた。
牛田「あのそのそれは、俺にとっても駄作で……」
さっきまで賞に応募しようとしていたのに、俺は急に恥ずかしくなった。
田村の読み進めるペースは早く、すぐに小説から顔を上げ、こちらを険しい顔で見た。
田村「すべて読ませてもらったぞ……」
牛田「どうでしたか……?」 田村「このアイディア、貰った!」
牛田「そんな堂々とパクり宣言を!」
田村「あばよ!」
田村は牛田の駄作原稿を持ったまま逃げ去った。