リレー小説 55歳の高校二年生
僕のクラスに転校生がやって来た。
「板持 英男(いたもち ひでお)。どうぞみなさん、よろしくお願いします。仲良くしてくださいね」
どう見てもオッサンだった。ハゲてるし……。
みんなざわついた。ど、どういうこと? 殿様「ふむ――」 すっ
家臣「殿! お待ちを! その食事には毒が盛られているおそれが!」
殿様「な、なんじゃと!?」
家臣「そこな金魚で――御免!」 ひょい
金魚「ヒッ! せ、先生! 先生ー!」
先生「うむ――っ」
家臣「ななななな、貴様! 殿の命を狙う刺客か!」
先生「いや――某はそこな金魚に雇われた名も無き用心棒よ――」
家臣「うぬぬぬ――金魚の分際でこしゃくな! ものども、出合え! 出合えー!」
ものども「はっ!」
金魚「せ――先生――」
先生「ふん――飼い犬如きに手を咬まれる某ではない」
家臣「蹴散らせーい!」
ものども「うおおおおおおおお!」
家臣「なんとしても金魚鉢にこの煮物を入れるのじゃあ!」
先生「この家中では主君の命のかわりになるのは家臣ではなく金魚なのか――フッ」
家臣「ぐぬぬ、いわせておけば!」
殿様「あの――なにがどうなってんの、これ――?」
家臣「殿は!」
先生「そこで」
金魚「すっこんでて」
ものども「ください!」
殿様「……」
殿様「――はい」 シュン かずまは立て続けに射精した。
目の前には妖艶な宇宙人がいた。
「ほほほ、頼もしいわね」
妖艶な宇宙人は細井指先に付着した精液をうっとりと見つめる。 その銀色の宇宙船を地上から眺めている人影がある。
ヒデだ。
「きれいだなあ」 「見とれている場合ではないぞ」
ヒデの肩を叩く者がいた。 柘植口アリサである。その美貌は彼女以外の何者でもない。
ヒデは微かに自らの勃起を確認した。 (くそ、そんな場合じゃないのに、今はこの女と無性に性交したい気分だ。青春だなぁ) 「なによ、私の顔に何か付いている?」
アリサは相手を見直した。 「あんたの目に、やりたいやりたいって書いてあるわよ」 「条件次第ではやらせてあげないってこともないけどね」
アリサの目が妖しく灯っている。 ヒデのズボンの中の物が破裂しそうなくらい膨らんでいた。 「うふふ、あんたの頭の中で何が渦巻いているのか、何でもお見通しよ」 「俺は鈴の音を聞かされただけでヨダレを出せるパブロフの犬だぜ? 見くびってもらっちゃ困るな」 「条件……、それは……」
アリサは至近距離でヒデの顔を見つめ、言った。
「わたし……、欲しいものがあるの」 それから2人は場所をホテルに変え、男女の最終行為に励んだ。2人ともまだ若いのでとことんやり尽くした。 アリサはいきなりヒデに往復ビンタを食らわせた。
「あんたって、最低ね」
「なんだよ、いきなり。あんなに気持ちいいって叫んでたのに」
「だからって、そのまま出すことはないじゃない」
ヒデはにやりとした。
「なるほど、俺の子供は産みたくないってことかい」 「あなたたち、そこで何をしているの?」
甲高い女の声が突き刺さった。
アデリーン先生だ。相変わらずAV女優並みのプロポーションがスーツを突き破りかけていた。 「先生こそ、どうしとんですか?」
ヒデは驚いた。
「ここはラブホテルですよ。何でアデリーン先生が来てるんです? いったい誰とやってたんですか?」
アデリーンは顔を真っ赤にした。 アデリーン先生「このホテルで盗撮のバイトしてるのよ」 アリサは不審な表情で、左手で右肘を支え、右手で自分の顎を触った。
「おかしいですね。だったらノコノコ顔を出したりしないで黙って盗撮のバイトを続けていればいいじゃないですか。先生がここで顔を出すメリットなんてないんじゃないですか?」 「それは」
アデリーンは一瞬言葉を詰まらせた。
「教育者としての良心に目覚めたからよ、たまにはね」
「つまり先生は、全うな教育者と、犯罪的な盗撮マニアとの二面性があるわけですね」
ヒデの推測は的中らしく、アデリーンに返す言葉はなかった。 「あ……、え…?」
目を覚ますとアデリーンはヒデ宅にある彼の居間の布団の上に仰向けになっていた。
「いやーあの後先生、べろんべろんになるまで飲んじゃって、ここまで柘植口と二人で運んできたんですよー」 先生「うっせぇボケェ!」
グワシャーッ
アデリーンの頭にビール瓶が叩きつけられた。 突如乱入してきた新キャラ、先生の大暴れはこれからだった。
先生はアデリーンの両手を上に縛り、天井から吊るしたのだ。
「先生、お、落ち着いてください」
アデリーンは冷や汗をかきながら、先生を落ち着かせようとした。 アデリーヌ「こっこれは!」
アデリンは先生が超絶倫ドラックの中毒者であることに気がついた。
アデリーヌ「先生を救うには、首を刎ねるしかない…」
アデリンはポケットから剣を取り出した。 ヒデ「うるせえ!」
ほったらかし状態のヒデは先生とアデリーン先生をしばき倒した。