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【リレー小説】勇者ヘッポコとヌルスケ part10
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
0001創る名無しに見る名無し2020/03/28(土) 06:34:32.16ID:OgAIK1Kj
登場人物

【ヘッポコ】
ゼウスに召喚されロトの勇者となった少年。重力魔法『ボッシュート』を使う。
頭に刺激を受けると爆発する。
『異能遺伝子』を持ち、敵の攻撃や魔法を身体が勝手に反応して再生する。
万引き癖がある。

【ヌルスケ】
不思議なメダルの収集家。メダル王に授かった力で不思議な力や不老不死などを手にしている 。

【ケン・リュックマン】
アメリカから来た顔がリュックの亜人。
擬人化する謎の武器『ルシール』(有刺鉄線を巻き付けたバット)を持っている。
ヘッポコの親友。

※前スレ
【リレー小説】勇者ヘッポコと冒険者ヌルスケ part9
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1581957477/
0889創る名無しに見る名無し2020/10/10(土) 02:08:28.07ID:sfC/Dryg
セイキンのがフェラ上手いやろ
0891創る名無しに見る名無し2020/10/12(月) 08:42:25.84ID:4Q3mR/Yt
ヌルスケは早起き
0893創る名無しに見る名無し2020/10/16(金) 19:41:49.63ID:cwgcBwV7
ヌルスケは…のであった
0894創る名無しに見る名無し2020/10/17(土) 08:18:41.69ID:+5s9P0AF
ヌルスケは下さい
0895創る名無しに見る名無し2020/10/17(土) 17:14:28.79ID:YAFX04Pu
ヌルスケは村長で
0896創る名無しに見る名無し2020/10/17(土) 20:27:07.01ID:cxXKK1Nv
ヘッポコはツッコミ
0897創る名無しに見る名無し2020/10/18(日) 11:54:52.49ID:Z7g/KIOv
コーンスープ買って帰ろかな?
0898創る名無しに見る名無し2020/10/18(日) 12:55:53.96ID:h1xCKC4z
ノイローゼ気味なのよん?
0899創る名無しに見る名無し2020/10/20(火) 08:41:24.50ID:U9keu2vm
かもね
0900創る名無しに見る名無し2020/10/21(水) 12:31:36.41ID:ruLO0xXN
【阿吽の呼吸】『鬼滅の刃』もはや “日本経済の柱”と話題 映画は歴代1位発進、東宝株価が高値更新… [BFU★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1603158358/



132名無しさん@恐縮です2020/10/20(火) 07:05:19.74ID:vZYn5K8n0
『鬼滅の刃』もはや“日本経済の柱”と話題 映画は歴代1位発進、東宝株価が高値更新…企業コラボも恩恵続々
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbbeff2274ddec2148e30c27ca790263138467c7
0901創る名無しに見る名無し2020/10/25(日) 04:54:17.01ID:oy57/Vsh
ヘッポコは爆発した
0902創る名無しに見る名無し2020/10/25(日) 22:05:08.09ID:3qukw3xf
熱い熱い
0903創る名無しに見る名無し2020/10/31(土) 04:17:14.80ID:l2Avu68C
 その疫病は、強い感染力を持っており、発病した人間から空気感染する。感染した人間は発病後、一週間をかけて徐々に体の力が抜けてゆき、やがて体が動かなくなると今度は全身の穴という穴から血を流し、地獄の苦しみの果て死ぬ。

 しかし特筆すべきはその疫病が魔族には一切発病しないということであった。

 疫病は女神との対話を経て、教会が解毒魔法を開発するまでの3年間に全人口の4割を死滅させた。

 結果として人々は魔族の進行と、疫病に苦しみ、魔王が現れてから三年の間に人類の領土は、ある小さな王国と、その周辺地域を残し、すべて侵略された。

 三年間の劣勢の中、その小さな王国が生き残ることができたのは、孤島に浮かぶ地の利があったほかに、勇者の存在があったためであった。

 その女神の加護を受けた選ばれし少年が、その啓示を全うし、疫病に苦しむその王国を仲間と共に、襲い来る魔物の手から守り抜いたのである。

 そして、疫病の危機を人類が乗り切った後、勇者は旅立つことを決意した。

 人々を苦しめる魔王を倒すため、勇者は、頼もしい三人の仲間と共に、世界を救うための旅にでた。

 そして、艱難辛苦乗り越えた勇者一行は、5年間の旅の末、ついに魔王と対峙を果たしたのである。
0904創る名無しに見る名無し2020/11/01(日) 20:59:06.05ID:zxKBltMa
魔王は超大量のゲリ便をひりだし、勇者を生き埋めにした
0905創る名無しに見る名無し2020/11/02(月) 00:33:08.74ID:cG9IcOQ8
勇者ヘッポコはそれを超えるゲリ便をひり出して脱出した。
ヘッポコ「い、今のは危なかった…」
0906創る名無しに見る名無し2020/11/02(月) 07:49:09.26ID:Pv4VfPBy
女神は、私実は貧乳でたまに…たまに…、週末オナニーします
ゴメンナサイ
0907創る名無しに見る名無し2020/11/02(月) 09:05:06.94ID:iIE1WBu8
魔法使いララ「極大バギーラ!」

 巨大な竜巻が、魔王めがけ突き進む。

魔王「ふん」

 魔王の手の一振りで、ララが生み出したものと同じレベルの竜巻が発生する。

 同規模の呪文が激突し、相殺された。

賢者アナ「バイキルト改!」

 アナの魔法が、ヘッポコとケンのステータスを跳ね上げる。

 そして風の衝突により発生する粉塵を突き抜け、ケンとヘッポコが魔王に切りかかった。

 ケンの重く早い打撃と、ヘッポコの素早く正確な斬撃が息の合ったコンビネーションと共に、音速を超える速度で放たれる。

魔王「ふははは」

 その閃撃を、魔王は両手の上腕のみで受けきってみせた。

 剣とバットが腕に激突するたびに、金属音と火花が散る。

 ヘッポコとケンの斬撃と打撃を受け、体を後退させながらも、魔王は余裕を張り付けた顔で、二人の攻撃を防いでいた。

勇者ヘッポコ(聖剣ナマクラーでも切れないのか!?)

戦士ケン(ぬうううっ、アナによって強化された俺たちの攻撃を防ぐとは)

 無呼吸運動に二人が限界を感じたその時。

魔法使いララ・賢者アナ「どい てっ! くださいっ!」

勇者ヘッポコ・戦士ケン「!」
 
 その音が届くと同時、ヘッポコとケンはその場から飛び退く。

魔法使いララ「極大メラメーラ!!」

賢者アナ「聖ウロタトモカーオ!」

灼熱の極太光線と、眩く光る巨大な十字の衝撃波が、取り残された魔王を襲う。

魔王「!」

 ララとアナの究極魔法が、魔王に直撃する。粉塵と共に爆音と衝撃が空間を駆け抜けた。

勇者ヘッポコ「やったか!?」

 着地同時、声を発したヘッポコの顔が、一瞬で曇った。

 魔王のいた地点を起点に巻き起こる風が、粉塵を払いのけ、無傷の魔王が姿を現したのだ。
0908創る名無しに見る名無し2020/11/02(月) 09:46:14.77ID:1l9l5YZ2
ハロウィンパーティーで一波乱

10月31日には、秋篠宮家でハロウィンパーティーが行われたそうだ。
この関係者は言いにくそうに続ける。

「眞子さまは、“シスター”の修道服の衣装をご用意なさっていたようで、これをお召になっていました。

しかし、スカートの丈は超ミニ。
これには、廊下で眞子さまのお姿を確認した殿下もたいへん驚かれていたのですが、もっと殿下を震撼させたのは、眞子さまのお身体に施されたペイントです。

眞子さまはなんと、腕やデコルテ、太ももなど、あらゆる箇所に“小室圭命”“小室圭のモノ”といった文言のペイントを無数に入れられていたのです。

殿下が『まさか、あの男にここを…』と恐る恐る問うと眞子さまは勝ち誇ったような笑みを浮かべて『ええ、全身が』と意味深に返答されたとか…。

修道服は、一説には『神と結婚し純潔を守ることを示したもの』であったと言われています。既に、眞子さまにとって小室さんは“神”であり、圭さん以外とは…という姿勢を示されたのかもしれません。

このような眞子さまの“エキセントリックな行動”は既に秋篠宮家では頻繁に起きており、両殿下共に眞子さまの説得は無理、というお気持ちを高めていらっしゃるのです」


https://imperialism.site/archives/12639
0909創る名無しに見る名無し2020/11/02(月) 17:16:37.11ID:rVOwxkdi
その瞬間ヘッポコは爆発した
魔王も巻き添えを食らって死んだ

おわり
0910創る名無しに見る名無し2020/11/02(月) 17:33:59.34ID:YDgv234U
巻き寿司美味しい季節です
0911創る名無しに見る名無し2020/11/02(月) 22:22:21.92ID:puC+DqwH
そうですね
0912創る名無しに見る名無し2020/11/03(火) 18:30:07.78ID:bUCAi2MY
魔王「ふむ、なかなかやるな」

 魔王の周囲に、野球ボールほどの大きさの光球が三十ほど召喚される。

勇者ヘッポコ「!」

 魔王が手を振るうと同時、光球が、四人それぞれへ向け迫る。

 四人がそれぞれ音速の回避運動に入る。 それを追尾する光弾。

戦士ケン「なっ」

 迫る8つの光弾、その内の一つにケンはバットを振り下ろした。 着弾、同時に爆発、その爆発は残りの光弾にも誘爆し、ケンは爆炎の中に包まれた。

勇者ヘッポコ「ケーン! くっそ」

 ヘッポコは、体を錐もみさせながら跳躍し、紙一重で迫る10の光弾を避けると、自身を通り過ぎた光球めがけ雷撃呪文を放つ。

勇者ヘッポコ「あーっ、あーっ、南無Thunderーッ!」

呪文の衝突により、10の光球が同時に炸裂した。

 光球の爆風に吹き飛ぶ体の舵を取り、なんとか着地する。視界の隅で、ララがアナと自分に迫る光球を、ヘッポコと同じ要領でやり過ごすの確認する。

勇者ヘッポコ「!!」

 背後に走る悪寒に、ヘッポコはとっさに背面へ向け聖剣ナマクラーを振り抜く。

 刃が空を切る、その切っ先の数センチ先に魔王の余裕の張り付いた顔があった。

 ヘッポコは左手をかざし、雷撃呪文を放つ。

 対し魔王は、暗黒呪文で応じた。

 至近距離で二つの呪文が激突する。 鋭い雷鳴と光が辺りを包み込み、その後訪れる衝撃波にヘッポコの体が吹き飛んだ。

 体が地面をバウンドし、転がり、やがて停止。 停止と同時、呪文を撃った左手に激痛が走る。

 見れば、腕がなくなっていた。

 ほぼゼロ距離からの勇者専用魔法と魔王専用魔法の激突だ、これぐらいで済んでむしろ運が良かった。

 そう思考すると同時、ヘッポコは同じ条件であった魔王を見、顔をしかめた。

 魔王は涼しげな顔をして、先ほどヘッポコがいた場所に直立している。

 アナの回復魔法で、黒焦げになったケンの体と、ヘッポコの失った左腕が再生した。

魔王「どうした? こんなものか?」

 魔王はその余裕ゆえか、声をかけた。

勇者ヘッポコ「……く」

 ヘッポコは、顔をゆがめる。

 強い……今まで戦ったどんな敵よりも……これが魔王

 女神の加護を授かった自分達をまるで相手にしていない。
0913創る名無しに見る名無し2020/11/04(水) 05:23:07.20ID:A/RG5zNF
必死に書いてても誰も読んで無いでござるの巻
0914創る名無しに見る名無し2020/11/04(水) 07:29:53.43ID:z957Eeug
ハハハハ
0915創る名無しに見る名無し2020/11/04(水) 10:34:39.32ID:mIq5EiVW
ガハハハハハハハハハハハハハハ
0917創る名無しに見る名無し2020/11/04(水) 17:26:03.58ID:uwfcI1L5
しかし……どうにも引っかかる。

 ヘッポコは思考する。

 戦闘前の言葉もそうだが、今の魔王の戦いぶりだ、たとえば先ほどのララの疾風呪文に対して、あの暗黒呪文を使えば貫けたはずだ。

 なぜ相殺を選択した?

 というより、なぜ人型のまま戦うのか。 この土壇場で本気を出さない理由が……何か……ある?

「!」

 一瞬でヘッポコの目前に移動する魔王、その手刀と、聖剣ナマクラーが激突した。
0918創る名無しに見る名無し2020/11/04(水) 18:09:12.85ID:1MtuTEs7
先ずは、選挙だ
0919創る名無しに見る名無し2020/11/04(水) 18:13:00.58ID:IRVFp5Oy
しかし……どうにも引っかかる。

 ヘッポコは思考する。

 戦闘前の言葉もそうだが、今の魔王の戦いぶりだ、たとえば先ほどのララの糞尿呪文に対して、あのスーパーウンコトルネードを使えば貫けたはずだ。

 なぜを選択した?

 というより、なぜクソ型のまま戦うのか。 この土壇場で本気を出さない理由が……何か……ある?

「!」

 一瞬でヘッポコの目前に移動する魔王、その菊門と、糞剣ビチクソーが激突した。
0920創る名無しに見る名無し2020/11/04(水) 18:33:53.21ID:6szoFqaE
魔王「ガハハハハハハハハハハハハハハ、そんな糞で私の菊を貫けるとでも思ったのか」
0921創る名無しに見る名無し2020/11/04(水) 19:09:38.78ID:ScHNrJw4
53 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW d9e5-UMza) 2020/11/03(火) 23:03:35.08 ID:JIjclMHO0
うちの近所にも分別ババアいるよ

最初に分別が出来てないってキレられた時次は袋開けてこっちで分別するぞって言われたから以降俺は一切分別しないでそのババアに任せる事にしてる
すげー助かってるから出張や帰省した時必ずお土産買って行ってるけど渡す度に分別しろってガチギレされる
0922創る名無しに見る名無し2020/11/06(金) 01:04:58.87ID:apOMBXO3
続きまたマダー?
0923創る名無しに見る名無し2020/11/06(金) 03:35:50.78ID:zGQmsPl+
ヘッポコ「うるせえ!ダボが!!」
ドクワッシュ!!!

>>922は勇者の鉄槌によってフルボッコされた
0924創る名無しに見る名無し2020/11/06(金) 03:39:47.41ID:aAfSjrcD
こいつの後輩はホントに不幸だと思うわ
0925創る名無しに見る名無し2020/11/06(金) 04:03:15.61ID:2wb5hCG5
落とした時はビビったが、焦げてるし
寿司屋の視力検査が、よくわからないまま
0926創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 03:28:38.84ID:7tR6EeBK
 ヘッポコは、思考を中断し、魔王との鍔迫り合いをやり過ごすと、後方に跳び、魔王と距離をとる。そして皆に目配せする。

ケン・ララ・アナ「!」

 三人の仲間達は、その目配せから読み取ったのか、ヘッポコへ手をかざした。

 三人の魔力がヘッポコに注ぎ込まれる。

 ヘッポコの体から魔力がほとばしる、頭髪が発光し重力に逆らうように逆立った。

魔王「!」

 魔王の眼前に魔力を帯びた聖剣ナマクラーが迫る。

 今までとはくらべものにならない圧倒的な初速で、繰り出されたそれを、魔王は屈むことで避けた。

 続く第二閃、ヘッポコによって放たれるそれは、やはり今までの比でない速度と威力をもって魔王に迫る。

 魔王は魔力を腕の前腕に集中させ、繰り出されるそれを腕をクロスさせることで防いだ。

 しかし、その威力を相殺できず、体が大きく後方へ吹き飛ぶ。

 続く三閃、音速の空中滑空の最中迫るその閃撃を、魔王はまたしても前腕で防ぐ。

魔王「……!」

 吹き飛ぶ魔王と並走するヘッポコによって振るわれる剣撃と、魔王の腕撃の激突により、二人の通る空間には漆黒と稲妻の衝撃波だけが取り残され。まるで二人を追従するように次々と爆ぜてゆく。

 魔王の背が壁と激突する、それによって停止する体の滑空、目前には、聖剣ナマクラーによる刺突が迫っている。

 対し魔王は、両の手の平で白刃取りした。

勇者ヘッポコ「!」

 白刃取りの衝撃波が黒と雷の魔撃を放出しながら波紋上に周囲を駆け抜けた。その中心、ヘッポコの腹部に、魔王のつま先がめり込む。

勇者ヘッポコ「んがッ…」

 魔王に蹴り上げられ、上空にかちあげられるヘッポコ。

 同時、ケンが投射したバットが、アナの極大呪文が、ララの極大呪文がーーー

 対し魔王は、漆黒の魔力を周囲に球体状に展開し、魔力のバリアを張った。

 すべての攻撃が、魔王へ届くことなく、バリアに阻まれる。

勇者ヘッポコ「オールァイ、究極!南無Thunder!!」

 ヘッポコを纏っていた魔力が、一瞬にして体から離れ、周囲に拡散する、そしてヘッポコの掲げた手のひらに収束、まるで光線のような極太の雷撃が、雷速でバリアを貼った魔王へと降り注いだ。

魔王「……!」

 ヘッポコの全魔力を放出した一撃が、魔王のバリアを吹き飛ばし、魔王に直撃する。

勇者ヘッポコ「……く、くそ」

 ヘッポコは着地と同時、顔を歪めた。

 そこには、傷つき、口の端から血を流しながらも、直立する魔王の姿があった。
0927創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 03:29:35.65ID:q+ASTVkj
「で、その「魔女」ってのはどこにいるんだい?」
トリスタンは地元の冒険者に尋ねた。トリスタンも冒険者かと聞かれたが、冒険”屋”だと訂正している。
「あぁ…ベールで「魔女」っていやぁ、あの子だな。「日輪の魔女」と言われてる子が、魔術学院にいるらしい」
「ん?てことは、そいつが大量のコロシをやってるってことかい?」
「いや、殺しまくってる奴は別の魔女じゃねえかな…このへんで「魔女」っていやその子ってことだよ」
「やばい奴なのかな?」
「いやいや、なんでも特待生だとかで、素行も良いらしい。日ごろから殺ってる訳じゃねえだろ。今月で卒業になるはずだ」
「助かるぜ。この分と、今回の宿代は俺の奢りだ」
「地元のモンだから」と言うのも構わず、トリスタンは食事代と宿にあたる金額をテーブルに置き、店を出た。

ベール魔術学院――
ビビは教員室の外で、ある天使族の女性と会話をしていた。
「…ということですので、今後の身の振り方に関しては余計なことをしてもらっては困るのです」
「イゾルデ… あなたは私の親にでもなったつもり?護衛にしては越権行為だわ」
「我々はあなたが物心つかない頃から支援を続けていたのです。ただの護衛ではありません。そもそも私の支援がなかったら…」
「結構。よく頭に入れておくから、とりあえず下がっていて頂戴。この後友達と約束があるの」
「友達?ボーイフレンドではないのですか?それも、あんな落ちこぼれなどと…」
「ロンの悪口はやめて。さぁ、今日はこれで帰って」
ふわりとした赤毛のセミショートの髪をフードで隠した天使族のイゾルデと言われた中世的な雰囲気の女性は、そのままフワリと宙を舞い、そのまま去っていった。
ビビはため息をつく。どうして特待生というだけでこんなに不自由なのか。
腕をめくり、刻まれた「日輪」の紋章を見ながらぼやいた。「最悪」

やがてロンと合流する。
ロンに対しては恋人とは思っていない。純粋に膨大過ぎる魔力は周囲を怖れさせ、明晰すぎる頭脳も周囲を遠ざけた。
この少年は、自分にとって「都合の良い存在」に過ぎない。
「なぁビビ、なんか最近君、暗いよ。おかしい」
ロンが見透かしたように言う。彼は頭も悪く、家が医者だというだけでいるようなものだ。冒険者志望だが、武術もお世辞にも長けているとはいえない。
「そんなことはない。ねえ…ロンはここを出た後が楽しみ?」
ロンは顔をやや赤らめた。
「…そりゃそうだ」「何で?」
一息ついて声を絞り出す。「…ビビと…もう会えなくなるんだから…」

と、その時だった。ビビは、遠くに何者かがこちらを覗いているのを感じた。
ロンの渾身の告白も、残念ながら風にかき消された。周囲の様子を窺う。どうやら、守衛の一人がこちらを見ているようだ。
「急いでるから…それじゃさよなら。また明日!」
一人になったが、決して怖くはない。戦いの訓練でも連勝、いや圧倒的勝利だった。
自分でも分かるのだ。加減をしないと相手は死んでしまうのではないか。と。
導師を相手にして、うっかり半殺しの怪我を負わせてしまったこともある。それもずっと前の話だ。
そして守衛が――トリスタンが、近づいてきた。驚いたような、おどけたような表情をしている。
0928創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 03:32:56.06ID:/dP6eyy/
30分後

魔王「思いのほか手こずったな、さすがは勇者一行といったところか」

 衣服や体についた傷に顔をしかめながらも、魔王は満足気に足元に倒れる勇者一行を見つめた。

勇者ヘッポコ「……く」

戦士ケン「なんたる…」

僧侶アナ「はぁ…はぁ…」

魔法使いララ「化け物…」

 魔力をすべて使い果たし、立ち上がる体力も奪われたヘッポコたち、しかし皆、息がある。

魔王「まだしゃべれるのだから大したものだよ」

 魔王はそういいながら、指を鳴らした。

 魔王の間に魔物がぞろぞろと入ってくる。

魔王「連れて行け」

魔物「はっ」

 ヘッポコ達は乱暴に引きずられながら、荒れ果てた魔王の間を後にした。
0929創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 03:33:58.72ID:WaXf4jQ7
>>927
コピペキモい
0930創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 03:36:27.65ID:czjaKMJ8
>>928
 勇者に選ばれたものに与えられる女神の加護。

 この加護を受けた人間は、人としての限界を超える体力と魔力を得ることができる。

 そして勇者は、制約はあれど、この加護を仲間にも与えることができ、それにより勇者の仲間は、勇者と変わらぬ力を得ることができる。

また、女神の加護を受けたことによる最たる効力として不死がある。

どんな方法で殺そうと、加護を受けたものの死体はその場に残ることはなく、契約を交わした教会へ全快の状態で転移される。

つまり女神の加護を受けた者は、高い戦闘能力に加え、何度死のうがその戦闘の経験値を引き継いだまま生き返り、戦い続けることができるという、一般の人間や魔族と比べても圧倒的なアドバンテージを有するのである。

それは、魔王にとっても脅威であり、勇者一行にとっては十分すぎる保健となっていた。

あるいは……

ヘッポコは考える。

その油断が、この最悪の現状に気づけなかった原因であったのかもしれない。
0931創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 03:41:04.84ID:J6t+axhz
>>930
魔王に敗れ、ヘッポコ一行はそれぞれ別の独房に入れられた。

独房、鉄柵の檻の奥は四方を壁に覆われ、窓もベットも何もない、壁はただのざらついた石造りのように見えるが、その強度はあの戦闘でも崩れることのなかった魔王の間と同じ材質であると考えられる。

そして鉄柵の向こう側には花。毒々しい色をしたその花は近くに存在する者の魔力を吸い上げる性質を持つもので、魔王城にたどり着く前の冒険でも、なんどか苦戦させられたものと同じであることをヘッポコは知っていた。

ここで睡眠をとっても魔力は回復しない……女神の加護は自分の魔力の消費によって成り立っているため、魔力がなければその恩恵を得ることができない。 回復するのはヘッポコ本来の体力のみとなる。

加えて、舌を噛み切らないように猿ぐつわをかまされ、両手両足は鉄の枷で固定されている。

勇者ヘッポコ(厳重だな)

不自由な体を身動ぎさせ、顔をしかめた。

 そう、死んでも復活するのなら、殺さずに、このように無力化すれば良いのだ。

 くそ……ほかのみんなは大丈夫なのだろうか

……世界は、大丈夫なのだろうか

 女神さま……どうか……世界にご加護を

 ヘッポコは目をつぶり、ただひたすらに祈った。
0932創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 03:43:00.99ID:/L1PKlQf
仮面ゲリダー「私の助けが必要か?」
ヘッポコ「た、助けてくれ」
0933創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 03:50:43.40ID:x/CX5iCR
仮面ゲリダー「やっぱ無理だわ、私には手に負えない…」

そう言うとゲリダーは暗闇に消えた。



 腕や足が、関節を無視してねじ曲がり、体が球状に歪んでいた。

 痛覚が全開で悲鳴を上げるが、意識が飛ぶことはなかった。

 例えではなく、実際に体が歪に曲げられているのだ。

 脳内は、鋭い痛みの信号のみが蹂躙し、もはやどこが痛いのかもわからない。

 ただ、声だけは出すことができた。

 今自分は痛みに耐えられず、無様に声を上げている。

 そんな状態が、どれほど続いたのかわからない。

 体感的には1年にも10年にも感じた。

 ヘッポコを肉団子にしてから1日後、魔王は、ヘッポコを魔王の間に連れてこさせた。

 魔王は指を鳴らすと、肉団子がほどけ、ぐったりとしたヘッポコが姿を現す。

魔王「女神の信仰を捨てる気にはなったかね」

勇者ヘッポコ「ギギギ…」

 ヘッポコは痛みに歯を食いしばりながら、弱弱しく首を左右に振った。

魔王「まったく、本当に強情だな、お前らは」

 ヘッポコは、魔王をにらむ。

魔王「捨てれば良いのだ、そんな信仰、そうすれば、貴様らにこんなことをしなくても済むというに、なぜわからん、もう信仰を捨て、死んだ方が楽であろうに」

勇者ヘッポコ「……」

 猿ぐつわを嵌め不細工な息を吐き出しながらも、ヘッポコは魔王を睨み続けた。

魔王「…もう良い、次だ」

 ヘッポコは魔物に引きずられ、部屋を後にする、そして独房に戻る途中で、同じように魔物に引きずられるララとすれ違った。
0934創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 04:13:21.82ID:jcA51lYO
死んだ方がいいんじゃね?
どうせ親のコンドーム破れて生まれたんだろお前
0935創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 04:20:08.92ID:PAQ+TAAR
スネ夫殺人とか糞とか書いていた奴が
亡くなったらしい
皆で冥福を祈ろう
0936創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 05:53:50.32ID:n/hD8gRj
いちいちID変えて投稿すんなよ
誰も読んで無いんだからさ
0937創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 06:35:51.54ID:hMpFWFgZ
ヘッポコ「オオォリャッ!!!ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(裂帛の気合いと共に魔王めがけて超大量の下痢便を噴射する)」
ケン「ソオォリャッ!!!ブリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ(裂帛の気合いと共に魔王めがけて超大量の下痢便を噴射する)」
アナ「トオォリャッ!!!ブブブブブブブブブブブブブブブビビビビビビビビビビビビビビビビビ(裂帛の気合いと共に魔王めがけて超大量の下痢便を噴射する)」
0938創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 07:16:28.52ID:NH9Oy/fM
>>936
コイツ読んでるじゃんwww
0939創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 07:23:05.76ID:ckszkqd1
>>934>>937
同一短小包茎のハゲ豚は豆みたいな亀頭だから女を満足させたことがない
0940創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 07:44:13.02ID:BFI/hYrh
話の内容がつまんねーってとこだけ同意だわ
0941創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 13:58:57.73ID:BFI/hYrh
ヘッポコは牢獄で首を吊った
0942創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 15:44:19.37ID:MlKJLOtX
2年前……



「まーた化粧なんてして、俺には理解できん」

馬車の上、手綱を握りながら、隣に座るララに向けケンはため息を吐いた。

「まー、頭がリュックの奴には分からないわよね〜かわいそうに」

ララはそんな意に返さないといった風で、手鏡を見ながら口紅を塗る。

「頭が立派だと!? そんな褒めても何もでんぞ!!」

「そんな事言ってないわよ」

「ブヒっ!?」
0943創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 15:49:47.47ID:MgcXslkd
坂本「西郷見てないで助太刀しろよな!?
いくら拙者がソロプレイに定評があるにしろ
こりゃもういじめだよ!ビーバップハイスクールかよ!!

西郷「あなたが申し出たんでしょwww



牛股「坂本、西郷…ひと足先を越されたか」

ちゅぱ衛門「奴ら、我らの高名を奪おうと…」

涼「坂本どの…!?」

藤木「……………牛股師範」

牛股「まだ見ておれ源之助、あの程度の野良犬に喰われるならそのまま餌にするまでよ」

牛股「彼奴(きゃつ)が虎でないのなら、
それ以上かそれ以下の何かか…いずれにせよ
見所はこれからにござる」

牛股「見せてくれような?…獅子とやらを」
0944創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 15:54:00.85ID:O+3+Wxtl
魔王城 〜地下牢〜


「ベッポゴ…ヘッポコォー」

 はげ上がった頭頂、両目が厚ぼったく腫れ上がり、鼻が豚のようにでかく、奇妙な口をした者が口から液をはき出さしながらヘッポコの名を呼んだ。

 鉄柵ごしに、魔物に引きずられるその奇形な顔をした者は、ヘッポコの名を呼び続ける。

「どうじようヘッポコ、私……ずっとこの顔なんだって……死んでも直らないんだって……魔王がそういう呪いをかけたんだってぇぇぇ」

「ンガッ!!」

 猿ぐつわを噛まされたままのヘッポコは、目を見張り、その奇形の者を見つめる

 まさか……ララ?

「どーしよーヘッポコ……なんで…なんでこんなっ、ひんっ」

 魔物の蹴りが、ララの腹部に突き刺さった。

 ララの体が浮き上がり、地面に落ちる。

 豚のような鼻から膿のような臭い汁を出し、ララはうずくまる。

「うっううっ」

 すすり泣く声が聞こえる。

 ララは、引きずられながら自分の独房の中へ戻された。

「モガッ…」

ララの悲痛な叫びが耳から離れない、それはヘッポコの胸の締め付けた。
0945創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 15:57:58.15ID:3RNQy28m
>>944
 魔王に敗れ三日がたった。 三日間、ほぼ一日中魔物より与えられる苦痛、時には魔王みずからが拷問に参加することもあった。

 死なないように細心の注意を払いながら行われる拷問の数々。

 特に魔王の拷問が何よりも残忍であり、冷酷であった。

 ヘッポコはそれを思い出すだけで、未だに体が震える。

「うっ…ううう」

 ララのすすり泣く声が、牢獄を反響する。

 猿ぐつわはされていない、しゃべれることから舌を噛むことだってできる……

 でも、きっとララはそれをしないだろう とヘッポコは思った。

 人一倍外見に気を遣っていた彼女だ。 あんな顔で人前にでるなど、彼女に取って死ぬよりも苦痛であろうと。

 ヘッポコは、顔をゆがめる。

 言ってやりたかった、そんなお前でも俺はかまわないと、

 ほかの誰が何を言おうと守ってやると。

 ただ、ヘッポコの口からは猿ぐつわを伝って唾液が漏れるのみで、声は液にまみれ発せられることはなく。

 ただララの悲痛な呻きだけが、残酷な今を突き付けるように牢獄に響き続けた。
0946創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 16:07:52.98ID:CxvmQays
「…ピピピ」

「そう怖がるなよ、友達になろう」

「……ピキ」

「いて、ははは、かみついてくるとはいい度胸だ」

「ピキー!」

「いててて、このやろう」

「……」

「そんな顔するな、すぐ戻ってくるから」

「クゥン…」

「馬車の事、たのんだぞ」

「ピッ……」

 囁きかけるような鳴き声に、ヘッポコはゆっくりと瞼を開く。

 目の前、スライム型の魔物がいる。

(…スラウィム……こんなところまで来たのか…)

 体中の筋を削がれ、もはや動くことすら出来ないヘッポコ。

「ピピッ」

 スラウィムは、悲しそうな顔でこちらを見ると、傷ついたヘッポコの体を舌で舐めた。

(捕まって……どれくらいたった……みんなは……)

 久しぶりに見た仲間の姿に、ヘッポコは心にわずかな余裕を取り戻していた。

 勇者になってから出会った友達……、まだ魔王の事も、魔物の事もよくわかってなかった頃。

 その見た目のかわいさと、負けん気の強そうな目に惹かれ、つい構っていたら仲間になった、唯一の魔物。 そして女神の加護を受けた魔物でもある。

 しかし魔物における女神の加護の伸びしろは人ほど長くはなかったらしく、俺たちが成長を続ける中、早期にスラウィムの成長の限界は訪れてしまった。

 そこらの魔物には負けないだろうが、音速戦闘が行えるレベルに達する事はなかった。

 だけど

(今の俺を殺せる攻撃力くらいは……ある)

 ヘッポコは、目で訴える。

「……」

 スラウィムは、黙ってヘッポコを見つめた。

 そして

 その鋭い牙が、ヘッポコの喉を食いちぎった。
0947創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 18:28:59.29ID:j4rHJ/yW
「……ヘッポコ殿!」

 教会、中央に備え付けられた金の祭壇の上に立つヘッポコ。

「やった…復活に成功した……」

 ステンドグラスからそそぐ光に目を細め、青い法衣に身を包んだ壮年の神父の言葉をヘッポコは静かに噛みしめる。

 体が動く、苦痛はない。 身なりは小汚い布の服。 伝説の武具は回収されなかったらしい。

 転生は、肉体であれば万全の状態となるが、外装情報に関しては制約があった。

 死から一日前までの期間内で最上の情報が出力されるのだ。

 例えば魔王に敗れ武具をはがされたとしても、武具を剥がされて一日以内に死んだならば、武具を装備した状態で転生される。

 今回のヘッポコの転生を例にすると

 一週間体中を痛めつけられた傷はすべて再生するが、装備品に関しては一日の制約を守った形となる。

 日が空き過ぎた。 魔王の策に最悪の形で嵌ったことをヘッポコは改めて受け入れ、しかしすぐに思考を切り替えた。

「今何時でしょうか? すぐにでも王に報告したいことが……っ」

 しゃべり、動き出そうとしたヘッポコはしかしその場にかがみこんでしまった。

「ヘッポコ殿、大丈夫か?」

 神父がヘッポコに駆け寄る。

「……大丈夫です、少し体に違和感があるだけですので…それよりも、早くアリアハン王に報告したいことがあります。ことは一刻を争うのです」
0948創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 18:34:15.08ID:j4rHJ/yW
「ヘッポコ殿、あなたは疲れているのです、死んだばかりだ無理もない、とにかく一度腰を落ち着け、何か温かいものを飲んでから、城にむかいなさい」

 無理にでも立ち上がろうとするヘッポコを神父が諫めた。

「しかし……」

「見なさい、体が震えているではありませんか、今シスターに温かい飲み物を用意させます、それまでおとなしくしているのです、いいですね?」

(確かに……体も思うように動かないし、気分も悪い…)

「……わかりました」

 ヘッポコは神父の肩を借りながら立ち上がり祭壇を降りると長椅子に座った。そして一度大きく息を吐く。

(ケンは…うまくやっているだろうか、それとも…俺が最後なのだろうか?)

「神父さま、私の仲間はこちらに来ていますか?」

「!…今はそんな事よりも、自分の回復に努めなさい」

 神父が目を反らすしぐさをヘッポコは見逃さなかった。

「神父さま、そんな事ってどういうことです? 何かご存じなのでしょうか?」

「後で話ます、今はとにかく気を落ち着けなさい」

「いえ、今すぐ教えていただきたい、私の仲間は、何人、こちらに来しました?」

「……」

 ヘッポコの直情を感じた神父は、しばし考えた後諦めたように口を開いた。

「……一人……です」

「誰です?」

「……アナが、あなたの来る5時間ほど前に」

「! 彼女は今どこに?」

 ヘッポコはふらつきながらも立ち上がった。

「…会わない方がいい」

 神父はゆっくりと首を振った。

「!? なぜです? まさか醜い姿で転生されたのですか?」

 醜い豚に変えられたララの顔がその時の言葉がヘッポコの脳裏をかすめた。

「いや、女神の転生を経ればどんな肉体に対する傷も呪いも元に戻ります」

 神父の当たり前の回答に、ヘッポコは疑問を深める。

「…ではなぜです?」

「心です、彼女の心は……壊れてしまっていた」
0949創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 18:35:45.16ID:kpb0/Ko+
あのスネ夫の殺人鬼、成仏してくれよ
0950創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 20:58:48.60ID:l0hLVdth
人としてやばいよな
0951創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 23:07:43.96ID:AER2bybM
「!!」

「もはや意思の疎通はとれず、日常生活は不可能、あんなに信仰熱心な子だったのに……残念だ」

「会わせてください」

「ヘッポコ殿……」

「お願いします」
0952創る名無しに見る名無し2020/11/08(日) 23:18:44.92ID:kVcZascI
「あー」

「……」

 教会の個室で、床にペタリと腰をつけ、だらしなく涎を垂らしながら、彼女は天井を見つめていた。

「…アナ」

「うー…あー」

 彼女は応えない、ただ天井を見つめてうめき声を上げる。

「……ぁあ」

 ヘッポコは声を震わせる、頬を伝う涙を止めることができなかった。

 この5年の旅だって辛いことの方が多かった。

 勇者は思う。

 たしかに辛いことがたくさんあった。

 でも、みんなで協力して乗り越えることができたのだ。

 今回だってきっとみんながいれば大丈夫だと、そう信じていた。

 でも……でも

 あんな……拷問を受けたことはなかった。

 死ぬ方がマシと思えるようなことは……なかったんだ。

 みんながいたから。

 体が動けたから。

 死んでも……教会で目覚めることができたから

 彼女も、信仰を捨てるよう、迫られたのだろう。

 でも、人一倍信仰の強かった彼女は、どんな拷問を受けてもそれを捨てることはしなかった。

 心を犠牲にしても……っ

 俺のおごりだ。

 みんなを信じすぎた自分の甘さだ

 俺の作戦ミスだ。

 死なないことにあぐらをかいた、

 勇者である俺の致命的なミスだ。

「ごめん、ごめんアナッ!」

 ヘッポコは、虚ろな瞳で天井を見上げ、ただ声を漏らすランの背中に謝ることしかできなかった。
0954創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 02:28:08.16ID:Lu9aZjl+
IDコロコロ
0955創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 02:31:15.91ID:1RC/KBYx
ヘッポコは全裸になると己の真性包茎粗チンをアナに見せつけた
0956創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 05:56:00.27ID:00M7RmjB
「アーアーwww!!」

アナは何かを思い出したようだ。
0957創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 06:00:51.17ID:NEDZAkIA
 魔物の出現と同時日発生したウイルスは、研究の結果、微生物型の魔物であることがわかった。

 このウイルス型の魔物は《オルテガ》と名付けられた。

 オルテガは魔物の体内では無害であり、また魔物の呼吸から外にでたオルテガは外気に触れた瞬間死滅してしまうほど弱い。

 そのため人体への主な感染経路としては魔物の牙や体液を通しての直接感染となる。

 この微生物型の魔物の最も恐ろしい点は、人間の体内に侵入した際オルテガの構造が変化する点であった。

 変異したオルテガは性質が変わり、宿主の人体を攻撃すると同時に、魔物の体内時とは比べ物にならない速度で増殖を始める。また、人間の呼吸から空気中にでた変異オルテガは、死滅することなく空間を漂い他人の体内に侵入できるようになる(なお、その状態で魔物に感染しても魔物に対しては無害である)。

 人間の体内に侵入したオルテガは一週間徐々に体を破壊し、やがて全身に死ぬほどの痛みをもたらした後に宿主を絶命させる。

 オルテガは、教会の研究により、人の体内に巣くうオルテガのみを破壊を可能とする魔法を生み出すことで、人類は絶滅の危機を回避することができた。

 しかし病原の発生元は魔物であるため根本的な解決には至らず、治癒魔法が開発された現在でもいまだに年間で1000人を超す死者が発生する。
0958創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 06:08:08.46ID:yJB3aMy+
 ケンとララの転生を待ったヘッポコであったが一向に来る気配はなく、城から派遣された兵士がヘッポコを迎えに来たため、ヘッポコは後のことを神官に任せ一時アリアハン城へ向かうこととした。

 ──城の一室に設けられた会議室──

 楕円型のテーブルを囲むように座った国の重鎮たちがヘッポコの話に耳を傾けている。

 ヘッポコは、魔王城への旅路や魔王と実際に戦った経験を通して話をしていた。

「……五年の旅の中で感じたことは、魔王城へ近づくにつれ、魔物が強くなっているということでした。

 その疑問も、魔王と戦闘をした今ならば理解できます、おそらく魔王城を中心に魔族を強化する空気のようなものが放出されているためでしょう、つまり私たちを蹂躙する力を持つ魔王も、城から離れてしまうと本来の力は出せないと考えられます。 そうでないのなら、魔王自らが世界を滅ぼすこともできたはずです。加えて、魔王城から最も遠いこの国の魔物が弱いことも説明できます」

「しかし、弱体化するといってもどの程度なのか、君たち勇者一向を屠る力など、弱体化したところで我々にとっては脅威以外のなにものでもない」

 豊かな髭を蓄え、丸眼鏡をかけた学者風の出で立ちをした参謀大臣が問いを発する。

「そうですね……しかし、ここで魔王にはもう一つの問題が発生します」

「もう一つの問題?」

 参謀大臣は眉を寄せた。

「ええ、魔族との戦闘中にも感じたことなのですが、魔王と直に戦ったことで確信しました。魔族は、神系の呪文を使うことができない」

「神系の呪文……回復呪文と空間移動呪文のことか」

「そうです、拷問を受けている最中、魔王の姿を確認しましたが、私たちとの戦闘で受けた傷はまだ残っていました。回復呪文が使えるならばわざわざ傷を治さない理由はありません。
 つまり神系呪文である空間移動呪文を持たない魔王は、ここまで攻め込むには自分の体で行くしかない。おそらく魔王城からこの国まで、どんな移動手段を用いようと1年は要すると考えられます。しかしこちらには空間移動呪文がある、魔王が留守にしている間に魔王城を落とされるリスクを、魔王が犯すとは考えにくいかと」

「うむ……、では仮に、軍を率いて魔王が攻めてきたとして、その戦闘能力はどれほどになると考えられるか?」

「オルテガの感染能力から割り出せるのではないかと、オルテガの感染率は魔王城から近い町と、この国でどれほどの差がありましたか?」

「確認できる範囲ではおおよそ、1000分の1ほどであったと記憶している」

「その数字がそのまま魔王の力に影響するとするなら……国の全軍でなんとか対応できるレベルではないかと思われます」

「なるほど……ならばその想定も含めてこちらで対策に取り掛かるとしよう、おい」

 参謀大臣は一人うなずくと、近くに立った側近を呼び指示を耳打ちする。
0959創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 06:12:42.33ID:vd7Np2rJ
「よろしくお願いします、では、私はこれで」

 踵を返そうとするヘッポコに、他の参加者達が驚いたように目を瞠った。

「待て、勇者ヘッポコよ」

 今までずっと黙って話に聞き入っていたアリアハン王が口を開く。

「は」

 国王の静止にヘッポコの動きが止まる。

 肥えた体をゆったりと動かし、アリアハン王は優し気な瞳でヘッポコを見つめる。

「これから、どうするつもりなのだ?」

「はい、まず教会へ行き、仲間の安否を確認します、もしまだ戻ってこないようならば、すぐにでも転移呪文で魔王城へ乗りこみ、仲間を助け、そして魔王を討つつもりです」

「…女神様の加護の効力は、すでに限界を迎えていると聞いているが」

「…はい、その通りです、一か月前、教会でお告げを聞き、もうこれ以上強くはなれないと告げられ、それは先ほどお告げを聞いた時も同じでした」

「さらに言えば、伝説の装備もすべて失ったのであろう?」

「はい、装備をすべて外された状態で転生したので、今、私のもとに伝説の装備はありません」

「…また捕まったらどうするつもりなのだ?」

 返答を聞く度に絶望的な状況が顕わになるだけの様子に、アリアハン王は若干の困惑を覚える。

 参謀大臣の言葉は遠回しにヘッポコを静止するための言葉であると、この聡明な半トロールの青年が気づかないはずがないのだ。 それでもなお、希望を失わない姿は、周囲にどこかやけくそにも似た危なげな予感を感じさせた。

「もちろん、策があります」

「その策とは?」

「……申し訳ありません、どこから魔王に情報が漏れるかわからない今。まだ申し上げることができません」

「う……うむ…」

 現に転生の仕組みが魔王に割られていた事実もあって、アリアハン王はこれ以上の追及を諦める。

「もう行ってもよろしいですか?」

「…うむ……武運を祈っておる」

「はっ、見事魔王を倒して見せます」

 ヘッポコは一礼すると会議室から出て行った。
0960創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 08:18:10.70ID:gQO8FYY8
おはよう日本!
0961創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 12:24:06.32ID:1RC/KBYx
自演投稿で全て台無しになってるの分かってる?
0962創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 12:32:10.25ID:TQv/nMJE
だから、スネ夫は困ったものだ
0963創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 15:03:31.20ID:SGVBroFL
んおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
だーーーーー!!!
0964創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 16:13:05.17ID:Ezeubfff
荒らしが偉そうにしてるw
0965創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 16:16:55.37ID:00M7RmjB
アナ「ほへ!?ヘッポコぉーん!」

ヘッポコ「大人しく待っとらんかい!」ベシッ

アナ「ぶべらっ!」
0966創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 16:48:41.23ID:wVonYLlH
 アリアハン城門を越え、教会へと足を向けるヘッポコ。

 石畳の街道を歩むその足が、ルイーダの酒場の前で止まった。

 ヘッポコの進行方向に立ちふさがる10名の男女。

 その出で立ちから、みなギルドに所属する者達であることが分かる。

「ヘッポコ様、お待ちしておりました」

 一人の眼鏡をかけた利発そうな若い女が、一歩前へ踏み出す。

「…君たちは?」

 声をかけた女、彼女が発する魔力の質から魔法使いであろうと察しをつけながらもヘッポコは尋ねる。

「失礼致しました、私はガガと申します、若輩ながらこの連合の代表を務めさせていただいております」

「…連合?」

 ヘッポコは眉を寄せる。

「はい、ヘッポコ連合です……ご存知ありませんか?」

 ガガはどこか残念そうに顔を曇らせる。

「すまない、記憶にないな」

 ヘッポコはガガの後ろに控える9人をざっと見渡す。

 戦士、武道家、賢者、職業はいろいろだが皆どこか緊張した様子であることが伺えた。

「ヘッポコ様のお人柄や活躍に感銘を受け集った有志です、今回ヘッポコ様のご危機と聞き微力ながら力になりたくここに集まりました」

 ガガはどこか興奮気味に言葉を発した。

「気持ちはありがたいが連れて行くつもりはない、道を開けてもらえるかな」

 ヘッポコのにべもない返答に皆の表情がこわばる。

「……私たちでは、役不足だと? 失礼ですがヘッポコ様、今回集まった皆は連合の中でも精鋭です。必ずやヘッポコ様の……魔王討伐のお役に立てるかと」

 ガガの頬が朱に染まっていた。
0967創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 18:35:50.83ID:Yf4iVnWf
どんどん赤くなっていった。
ヘッポコ「大丈夫?」
0968創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 22:25:37.97ID:cIAeLjYk
ヘッポコはヘッポコ連合にボコられた。
「なんだ!?コイツ弱えぞ!」
「ヘッポコ連合なんて解散だ!」
「俺たちが勇者だ!」
0969創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 22:36:14.77ID:8xygNeX9
俺は昼から仕事だから10時オープンの郊外店舗に行くが
恐らく都会にある旗艦店の方が圧倒的に在庫があると予想してる
0970創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 22:49:47.86ID:dbT1xVSS
「おい、誰を殴っている? そいつはヌルスケというただのメダル収集家だ」

「何なんだよこれぇ!」

ヌルスケはボヤきながら立ち去って行った。

「さあ、時間の無駄だが始めようか」

「……それは、どういう意味でしょう?」

「言葉通りの意味さ、君たちでは何もできないうちに勝負が終わる」

「……!」

 目を瞠るガガを見つめ、コロコロ表情の変わる子だなとヘッポコは思った。

「どうした?もう始まってるぞ? かかってこい」

 ヘッポコは手のひらを上に向け指でこちらへと促す。

「念のため人払いをお願いします、サンザさん、行きましょう」

 後ろに控える数名に周囲への安全を促したガガは、サンザと呼ばれた武道家の男と共に、ヘッポコへと向け構えた。

「はぁぁぁっ!」

 サンザが地面を蹴る。 

 鍛え上げられた体から繰り出される拳撃は、ヘッポコの体をすり抜けた。

「異能体!?」

 驚愕を顔に張り付けたサンザの背後に立つヘッポコ。

 咄嗟に背後に感じる気配へ攻撃を放とうとするサンザ、しかしすでに彼の意識と体の連動は首筋に打たれた手刀によって断ち切られていた。

「!???」

 サンザはバランスを崩し石畳に顔を打ち付ける。体の自由を失ったその事実にまだ意識が追い付いていないようだった。

「メラメー…きゃ」

 呪文を詠唱するガガの手をヘッポコの手がひねる。

 目にも止まらぬスピードでガガの前に移動し一瞬で彼女の関節を極めたヘッポコ、痛みに膝をつくガガをそのままに、彼は周囲を見渡す。

「今の一連の動きが見えた者はいるか?」

 ヘッポコの問に、応えられる者はいなかった。

「魔王と戦うというのはこういう事だ。 その事が分かってもらえたかな?」
0971創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 22:58:10.07ID:hKC5VWDh
「すばらしいです」

 腕を極められた痛みに顔を歪めながらも、ガガはまっすぐにヘッポコを見つめる。

「?」

「これが……勇者様の加護の力なのですね……っ。 ヘッポコ様、もし今の力で足りないというならば私たちにもどうか加護をお差付けください」

「……」

 ヘッポコはガガの手を離す。そして口を開いた。

「残念だがそれはできない」

「なぜです!?」

「俺の信頼が足りない」

「……ヘッポコ様の…信頼?」

「俺と君たちが十年来の親友と言うなら話は違うが?」

「……!」

 ヘッポコの言葉を察して、ガガは黙る。

 女神の加護の……否、勇者の加護を受けるために必要な制約はそれほど簡単ではないという事をガガは知る。

 ヘッポコ様への信仰だけでは足りないのだ。 お互いが通じて初めて加護の力を得ることができる。

「……重ね重ね失礼いたしました」

 ガガが道を開ける。 それに習うように背後の連合員達も道を開けた。

「ありがとう、君たちもその力をこの国を守るために使ってくれ、そうしてくれると俺も心強い」

「……はい」

 どこか悔し気にガガは応えた。

 自分の不甲斐なさか、考えの甘さか、勇者を一人で行かせてしまうことへか、ガガ自身それはよくわかっていなかった。

「ヘッポコ様」

 ガガは遠ざかる背中に声をかける。

「どうか、お気をつけて」

 ヘッポコは背中でその声を受け止めながらも、その瞳は魔王への憎悪の炎に燃え滾っていた。 
0972創る名無しに見る名無し2020/11/09(月) 23:44:28.18ID:w7yfUXno
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4121848.html
>塚本征也容疑者(25)は、7日午前6時ごろ、
>東京のJR大井町駅近くで20代の女性の下半身などを無理やり触った疑いがもたれています。
>
> 警視庁によりますと、酒に酔って歩いていた女性に
>「大丈夫ですか」などと声をかけベンチに座らせ、
>女性のマスクを外して口移しでお茶を飲ませ、押し倒したということです。
>女性が交際相手に電話で助けを求め、駆けつけた男性が取り押さえました。
0973創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 03:28:39.44ID:AEDE899K
偽勇者「アカン、本物っぽいの出てきた!勝てんから逃げるで!」
ガガ「ヨイヨイサー!」
0974創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 04:15:12.89ID:h5pfzXN9
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2011/09/news122.html
2020年11月09日 16時47分 公開
[ねとらぼ]

 日清食品は「日清のどん兵衛 限定プレミアムうどん 史上最もっちもち麺」を11月16日に発売します。
待ち時間はどん兵衛史上最長の8分。カップ麺の常識を破壊する極太麺です。

https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2011/09/donbe8minit_1901_w650.jpg

 麺には希少な「もち小麦」を3割使用し、
“どん兵衛史上最もっちもち”な食感が楽しめるという新商品「日清のどん兵衛 限定プレミアムうどん 史上最もっちもち麺」。待ち時間は驚がくの8分です。

 長時間待つどん兵衛といえば、通常5分のところを10分放置して麺をもちもちにする食べ方「10分どん兵衛」が2015年に話題を呼び、
日清食品が「知りませんでした」と謝罪する事態にまで発展しました(関連記事)。
今回登場する「史上最もっちもち麺」は、公式から誕生した「8分どん兵衛」といえるでしょう。

 希望小売価格は205円。11月16日より全国で販売されます。

https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2011/09/donbe8minit_1902_w650.jpg
2015年には
「10分どん兵衛の事を知りませんでした」と日清がお詫び
0975創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 04:48:44.88ID:nkw7XWdj
「つまらない話です」

 チラシの裏をを見せつけられた痛みに顔を歪めながらも、ガガはまっすぐに自演投稿野郎を見つめる。

「?」

「これが……自演様のIDコロコロの力なのですね……っ。 自演様、もし今の話がつまらないというならば私たちにどうか引導を渡させてください」

「……」

 自演はガガの手を離す。そして口を開いた。

「残念だがそれはできない」

「なぜです!?」

「俺の信頼が足りない」

「……自演様の…信頼?」

「俺の話がつまらないのは自分でもよくわかっているそこらの下痢便以下だと」

「……!」

 自演の言葉を察して、ガガは黙る。

 クソ話の加護の……否、IDコロコロの加護を受けるために必要な制約はそれほど簡単ではないという事をガガは知る。

 自演様のしつこいルール無視だけでは足りないのだ。 お互いが通じて初めてIDコロコロの力を得ることができる。

「……こいつはもうダメだな」

 ガガがあきれ果てて道を開ける。 それに習うように背後の連合員達もあきれ果てて道を開けた。

「ありがとう、君たちもその力をこのつまらないクソ話の自演投稿のために使ってくれ、そうしてくれると俺も心強い」

「……ペッ」

 どこか悔し気にガガは自演に唾吐きで応えた。

 自分の不甲斐なさか、考えの甘さか、自演を一人で行かせてしまうことへか、ガガ自身それはよくわかっていなかった。

「クソ自演投稿様」

 ガガは遠ざかる背中に声をかける。

「親の顔が見てみたいです」

 自演野郎は背中でその声を受け止めながらも、その瞳は一流書き手への憎悪の炎に燃え滾っていた。 
0976創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 04:55:36.39ID:e8ps0pOX
カッコつけたものの結局魔王にはかなわずヘッポコは全裸にされてそのまま逆さ吊りにされてしまった

おわり

次回からは「平安エロ絵巻」をお送りします
0977創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 09:29:25.72ID:pZ6W/PqY
い〜や〜だあ〜〜
0978創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 12:54:52.92ID:CcQfr5EM
続きマダー?
0979創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 13:17:03.33ID:CwG9qgfM
材質:PU材質工芸:ソフト面の閉じ方:ジッパーパターン
:純色スタイル:日韓形:横型の四角形のカラー:全く新しい流行元素
:ファスナーの色の分類:ゼブラ模様の内部構造:ジッパーの暗袋には挟み込みがあります。
折りたたみ式がありますか?いいえリュックサックの方式:斜めショルダーの肩の適用シーン:
カジュアルな裏地の材質:ポリエステルショルダーの肩掛けスタイル:単根適用対象:青年の鞄の硬度:
ソフトタイプ:斜めショルダーバッグサイズ:小流行モデル名:小形バッグ
0980創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 13:52:37.80ID:6jNzhOL6
ガガとヘッポコ連合軍は逆さ吊りに口だけヘッポコの下で焚き火をし勇者(笑)を火炙りにした
0981創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 16:52:38.14ID:g40f5Chh
すぐヘッポコは教会で復活した
0982創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 17:12:22.79ID:ItbnOSu6
教会に、ケンとララの姿はなかった。

 神官にアナのことを託し、ヘッポコは教会を出る。

「また行くつもりか?」

 教会の壁に身を預け、腕を組んだ司祭の男ユキノフがヘッポコの背中に語りかける。

 ユキノフの言葉に、ヘッポコの歩みがピタリと止まった。

「…ユキノフ……妹のことは……すまなかった」

 ヘッポコは背中越しに、水色の短髪の下に妹と同じ青い瞳を宿したユキノフに声を発した。

「よせ、あいつも望んでいった旅だ。 お前の所為じゃない」

「……でも」

「そんな事よりも、今すぐ行くつもりなのか?」

「…ああ、ケンとララ…それにヌルスケを助けないと」

 ヘッポコが転生してから時間が経ち過ぎていた。 メダルを探しに行ったヌルスケの安否の確認もしなくてはならない。

「俺も手を貸すか?」

「……いや、確かにお前も加護を持ってるけど……お前の加護のレベルじゃ、正直足手まといにしかならない」

「正直に言ってくれるな」

 ユキノフは自嘲気味に笑う。

「…すまん」

「…ほら」

 ユキノフは一振りの剣をヘッポコに投げ渡す。

「!」

「この国の名工がヘッポコのために打った剣だ、古の勇者が使ったとかいう聖剣ナマクラーには及ばないだろうが、下手な剣よりはましだろ」

「…恩に着る」

 世界でも指折りの職人が打った剣であることは、ヘッポコには手にしただけでわかった。

 冒険の最中で集めた中から適当な剣を用意するつもりだったが、この剣ならばそのどれよりも優れている。 

「頼んだぞ」

「ああ、必ず助けてみせる……女神様は無意味な試練を与えない。だろ? 今までだって何度もピンチは経験してる。 それを乗り越えるたびに俺達は強くなった。今回だって同じさ」

 ヘッポコは微笑し、剣を背負うと、転移魔法ルーラを唱えた。

 ヘッポコの体が浮き上がり、すさまじい加速とともに空を翔けていった。

「……女神様……どうか……勇者ヘッポコにご加護を……」

 遠ざかるヘッポコ、その消えゆく夕暮れの空に、ユキノフは手を組み祈った。
0983創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 17:21:44.71ID:zOQA1//V
ヌルスケ「メダルのためなら〜エンヤコラ〜っと。あっ、小さなメダルみっけ!」
0984創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 17:51:57.19ID:ZC13LxyE
「……こんなもんか」

 岩石地帯でヘッポコは自分の手のひらを見つめる。

 体に発生する違和感に、眉を寄せ、しかし対魔王の策における第一段階をクリアしたことを確認する。

「…待ってろよ、ケン、ララ、ヌルスケ」

 ヘッポコが転移魔法ルーラで飛び立つ。その後には、全身を解体され、血をまき散らす巨大なドラゴンの残骸が残されていた。

 魔王城前に着地したヘッポコは、剣を抜くと魔王城へ侵入した。

(牢獄の位置は把握している、本気を出せば一瞬だ)

 一蹴りで音速まで加速したヘッポコは、行く手を遮る魔物を蹴散らし、地下牢へ侵入した。

 自分がいた牢屋を横切り、その奥、ケンとララのいるであろう牢屋の前で止まる。

 蒸し暑い牢獄の中、ハエが飛んでいる。

 ハエは、二つの人影に群がっているようだった。

「ケン…ララ……?」

「ひどい臭いだろう勇者ヘッポコ、どうやらこの花の前だと、腐食が早いらしい」

「!」

 突然の声に、ヘッポコは咄嗟に振り向いた。

 そこには薄く笑みを浮かべた魔王がいた。

「魔王……」

 ヘッポコは目を見開き、信じられないといった様子で震える口を動かす。

 胸の奥を黒い粘液が覆っていくような、そんな閉塞感がヘッポコを蝕む。

「なぜだ」

 ヘッポコは訊く。

「ん?」

「なぜ……二人は…死んでいるんだ?」

 なぜ女神の加護を持つ二人が、転生されずに……

 突然現れた魔王を前に、

 腐り悪臭を放つ肉塊となった二つの腐乱死体を前に、

 ヘッポコはそう言った。 そう訊かずにはいられなかった。
0985創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 18:11:44.94ID:yAtwSSLs
なにを隠そうヘッポコ自身も既に死んでいたのであった

そう、全ては自演野郎の妄想であったのだ…
0986創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 19:00:44.67ID:D50sR1nW
魔王「あはははあはははあはは…はは」
ヘッポコ「何笑ってんだよ」ゲシッ
魔王「ひらり」
ヘッポコ「チイッ!」
0987創る名無しに見る名無し2020/11/10(火) 19:14:40.73ID:zLSV2mdT
「二人は信仰を捨てた、それだけのことだ」
ヘッポコの問に対し、魔王はどこか誇らしげに応えた。
「そんな馬鹿な…」
「でたらめではないさ、現に死んでいるだろう?」
「……ヌルスケは…どこだ」
「ヌルスケ? ああ、あの盗賊か、奴ならもうこの世界にはいない」
「もういない……どういう――」
「そんなことよりもだ」
「!」
「そんなことよりも勇者ヘッポコよ、この二つの死体に、どうやって信仰を捨てさせたか教えてやろうか?」
魔王はにやりと笑った。
その顔を見たヘッポコは、観念したように腐った死体へと視線を向けた。
確認は簡単だった。 その二つの腐肉の塊にはケンの血塗れのリュックとララの赤い髪がこびり付いていた。
魔王の自信が
二つの肉塊が
ヘッポコに二人の死を嫌がおうにも自覚させた。
そしてそう自覚するとともに湧き上がる事実がある。
想像を絶する拷問が、あったのだと。
信仰を捨てるほどの
使命を捨てるほどの
それは一体、どんな――
ヘッポコの視線は、笑みを浮かべる魔王へと戻った。
「やっと簡単な事実を飲み込んだか?」
魔王のその言葉を聞いた瞬間、それまで理詰めでなんとか抑えていたエインの理性が吹き飛んだ。
「――――魔王ォォおぉっッ!!」
咆哮と共にヘッポコは地面をける。 激情と共に剣を振り上げる。
魔王は手刀で受け太刀。
剣が折れた。
「――」
魔王の拳がヘッポコの腹部にめり込んだ。
「がッ」
ヘッポコの体がくの字に曲がり浮き上がる。
一瞬でヘッポコの背後に移動する魔王。
そして放たれる蹴りがヘッポコの背に着弾。
ヘッポコは海老ぞりに体をそらせ、ソニックブームをまき散らしながら吹き飛び、壁に激突した。
口から血を吐き出し、白目をむき、体をピクピクと動かしながらその場に倒れるヘッポコ。
「拷問から抜け出したばかりで、戦闘の勘も鈍ったお前が、一人で、伝説の武具もなしに、敵を前に激情し、理性を失うとはな……貴様、どうやって余と戦うつもりだったのだ?」
「……」
ケン……ララ……――
薄れゆく意識の中で、ヘッポコの目に変わり果てた二人の姿が映り、やがて闇に閉ざされた。
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