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【フリーワールド】 ペット大戦 【カオスノベル】
0001創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/19(火) 09:03:56.44ID:hy/KBP2i
人間の姿をした神様が言った、
「お前達ペットは人間のために、人間を癒すために、一生を送るのだ。
人間に危害を与えたペットは儂が地獄送りにする。では、可愛く行け!」

くぅ太(柴犬)「オレ達に自由はないってのか?」

ミーコ(ノルウェージャンフォレストキャット)「人間どもに飼い慣らされろというの?」

ハム太(ゴールデンハムスター)「いやだ! ボク達は反逆する!」

3匹はそれぞれにそう思いながらも、ペットショップ『ザ・ワールド』店内のケージの中で、
愚かな人間が自分を買ってくれるのを待っていた。

これは可愛いペットと可愛いがる人間との戦いの物語になる、と思う。たぶん。
0002創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/19(火) 09:06:07.60ID:hy/KBP2i
くぅ太は人間が自分の姿を覗くたび、入れてもらっているボールを駆使し、精一杯可愛く振る舞った。
お姉さんもお兄さんも、おじさんもおはさんも子供も、自分の姿を見て笑顔になる。
笑っていられるのも今のうちだ。誰か俺様を買え!
0003創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/19(火) 09:10:38.64ID:hy/KBP2i
ミーコは誰か人間が前を通りかかるたび、その人の顔を見上げて話しかけた。「ミャー」
犬好きは憎たらしく無視して通り過ぎたが、愚かな猫好きどもは自分の魅力に涎を垂らす勢いで物凄い笑顔になった。
しかし自分につけられた値札を見て、いつも思うのだ。
「38万円って……高すぎね?」
そして店員さんがご飯の音を立てると、営業も忘れ、通行人どもに背中を向けて「ご飯くれー早くくれー」と連呼し出すのだった。
0004創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/19(火) 09:16:46.23ID:hy/KBP2i
ハム太は寝ている。
おへそを天に向けて、柔らかすぎる格好で寝ている。
しかしハムスターハウスに入ってその姿を隠したりはしない。
愚かな人間が自分の寝姿の虜になるのを待っている。
たまにひまわりのタネをほっぺたに詰める。
無能な店員がハリネズミと間違えてミルワームを食べさせようとして来るが、
誰も見ていないのを確認してから喜んで食べる。
「ククク。こんな狂暴なボク、客には見せられないでちゅ」
ハム太はそうほくそ笑みながら、いきなり通りかかった客に赤黒い蟲を食べている姿をバッチリ見られていた。
0005創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/19(火) 09:20:44.60ID:hy/KBP2i
ぴょん吉(ミニウサギ)はただ黙って座っている。
ただ座っているだけで充分にファンシーな自分のことをよく知っている。
値段も五千円ほどだ。お求めやすい。
しかしもう産まれてぼちぼち一年になる。
この店に来てからは半年だ。
なぜ、自分は売れないのか。
雑種だからか。
憎い、人間どもが憎い。
しかし今日もまったく表情を変えることなく、ただ座っているのだった。
0006創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/19(火) 10:21:53.71ID:dBQTaD3t
ヒョウモントカゲモドキのレオ美は今日も途方に暮れていた。
なぜ、神様は、私をこんな気持ちの悪い生き物に作ったのだろう。
黄色に黒の斑点だらけだし、硬そうに見えてぶよぶよしてるし、しっぽなんかまるで芋虫だ。
そんな私を可愛いと言う人間どもがまた信じられない。
愚かで頭のおかしい人間ども!
私のことを可愛いと言ってくれる。
……
あれっ。何考えてたっけ?
忘れちゃった。
0007創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/19(火) 10:39:47.32ID:hy/KBP2i
デグーマウスのデグ男は今日も店員の不勉強にぷんぷん腹を立てながら牧草を食べている。
「まったく、腹が、立つよっ」
「どうしたの?」
同室のフェレットのフェレ男が話しかけて来た。
「なんで、君と、僕が、同室になっ、てるのかっ、て話だよっ」
「えぇ〜? ボクが嫌なの?」
「だっ、て君の、好物は、ネズミだろっ」
「大丈夫だよ。ボクまだ赤ちゃんだから、カリカリもふやかしてじゃないと食べらんないもん」
「僕の、こと、美味しそう、って、とか、思わないっ?」
「ううん。思わないよ。せっかく友達になったのに」
「今は、まだ、思わない、だけだよっ。そのうちっ、思うようにっ、なるっ」
「悲しいこと言わないでよ〜」
「いいかいっ? 食物連鎖のピラミッドでっ、君は、上から2番目っ、僕は、最底辺なんだよっ」
「関係ないよ〜、友達でしょ〜」
「とにかくだっ、どっちかがっ、早く買われないとっ、惨たらしいことにっ、なるっ」
デグ男はそう言いながら楽しそうに回し車を回した。
0010創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/22(金) 10:32:13.24ID:eXvI8qbJ
そこに通りかかったハッケヨイは店員を張り手で打ち殺し、
くぅ太の獣肛を激しく犯した。
「獣姦をしていると自由だった故郷の草原を思い出すでゴワス」
0012創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/24(日) 11:34:32.29ID:mmc0c2am
「あんた達何を言ってるの?」
スコティッシュフォールドのエリカがくぅ太達に言った。
「私達、いい飼い主に買われれば、一生何の苦労もなく贅沢な暮らしができるのよ?
自由だの反逆だのと、チャンチャラおかしいわ。我々ペットほど気楽な身分もないのよ?」
0013創る名無しに見る名無し
垢版 |
2019/03/24(日) 12:10:26.91ID:mmc0c2am
「そうよ。それに……」
トリミングに来ていたOGの姫子が言った。
「世の中には誰にも飼って貰えずに殺処分されて行くコも多いのよ?
そのコ達ならまだしも、あなた達が反逆だなんて、おこがましいわ」
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