ブラックジャック カルテ3086:豚との子供
−ブラックジャック邸ー
電話「prrr、prrrガチャ」
ブラックジャック「はい、こちらブラックジャック。」
電話「・・・・・。」
ブラックジャック「もしもし?」
電話「・・・先生、助けて。・・・私、私オークの子供を妊娠しちゃった。」
ブラックジャック「おい、あんたは誰なんだ?」
電話「………。ガチャン」
ブラックジャック「オークの子供を妊娠しただと?」 ピノコ「ちぇんちぇー、だえから?」
ブラックジャック「さあな、切れちまったよ。」
ピノコ「ふーん、あ!ごはんできたよー。」
ブラックジャック「そうか、飯にするか。」
ピノコ「さっ、どーじょ。」
ブラックジャック「いただきます………、ブー!」
ピノコ「どうちたの?」
ブラックジャック「ピノコ、お前さん味噌汁にまた、ソースを入れたな。」
ピノコ「アッチョンブリケ!」
ーG県五車学園園長室ー
アサギ「………。」
電話「prrr、prrr」
アサギ「……。」
電話「prrrガチャ、はい、ピノコれす。」
アサギ「もしもし、私はアサギと申します。そちらにブラックジャック先生はおられますか?」
電話「うーん、ちょっと待ってくだちゃい。ちぇんちぇー、れんわー。あしゃぎって女のひとー。」
アサギ「……。」
電話「はい、代わりました。ブラックジャックです。」
アサギ「先生、この前はありがとうございました。あの、当校の生徒のゆきかぜがそちらにうかがっていませんか?」
電話「いえ、来ていませんが。」
アサギ「そうですか…。」
電話「何かあったんですか?」
アサギ「…、ゆきかぜが失踪しました…。」
電話「なんですって?」
アサギ「彼女はある任務で東京キングダムに潜入していました。
その際、彼女の正体が敵にばれて捕まってしまいました。
そこで、なにをされたのかは分かりませんが私たちが彼女を解放した際
彼女は白眼を剥いて気絶しオークの精液に体の外も中もまみれていました。」
電話「…。」 アサギ「学園で目を覚ました彼女は自分がされたことに絶望し、
学園から姿を消してしまいました。」
電話「それは、お気の毒に…。」
アサギ「もしや、先生のお宅に行ったのではと思ったのですが…」
電話「実は今日、オークの子供を妊娠したという電話がありました。」
アサギ「なんですって?」 電話「名前を名乗らずすぐに切れてしまいました。」
アサギ「居場所は、居場所は言っていませんでしたか?」
電話「いえ、なにも。」
アサギ「そうですか…。」
電話「また、電話があればこちらからお伝えします。」
アサギ「はい、お願いいたします。」
電話「ではまた。」
電話「ガチャ」
サクラ「先生はなんて?」
アサギ「電話があったそうよ。ただ、すぐに切れたって。」
サクラ「そっか…手がかりなしか…」
アサギ「私たちで探すしかないわね。」
紫「学園長!大変です、凜子がいなくなりました!」
アサギ「なんですって!」
紫「部屋にこれが残されていました。」
アサギ「……ゆきかぜを探しに行きます……。」
サクラ「まあ、気持ちは分かるかな。」
アサギ「もう、勝手なことばっかりして!」
ーブラックジャック邸ー
ブラックジャック「……。」
ピノコ「ちぇんちぇい、れんわはなんらったの?」
ブラックジャック「いや、なんでもない。さっ、もう寝よう。」
ピノコ「はーい。」
ブラックジャック「……。」 ピノコ「ちぇんちぇい、おやちゅみなちゃい。」
ブラックジャック「……。」
ブラックジャック「……。」
ブラックジャック「くそっ!」
ピノコ「ろこへいくのよさ?ねえッろこいくの!ちぇんちぇい!」 ー車内ー
ブラックジャック「G県か…あの湖がちかいな…。」 ー土砂降りの山道ー
ゆきかぜ「…ごめんね…達郎…ごめんね…。」
ゆきかぜ「………。」
車「プッープー、プッープー」
ゆきかぜ「…なに?」
ブラックジャック「やっと見つけた。さあ、こっちにおいで。」
ゆきかぜ「ブラックジャック先生?…どうしてここへ?」
ブラックジャック「お前さん、この先の湖に用があるんだね。そうでしょう?」
ゆきかぜ「えっ?」
ブラックジャック「お前さん湖に身を投げてしぬつもりなんだ。」
ゆきかぜ「違います!違う!けっして!」 ブラックジャック「そこの湖は自殺の名所だっていうからね。」
ゆきかぜ「そうじゃありません!…そんなんじゃ…。」
ブラックジャック「五車学園から連絡があったよ。」
ゆきかぜ「………。」
ブラックジャック「アサギさんだいぶ心配してたな。」
ゆきかぜ「…………。」
ブラックジャック「他の紫さん達も心配してるだろうな。」
ゆきかぜ「…………。」 ブラックジャック「酷い目にあったのは分かる、死にたくもなるだろう。」
ゆきかぜ「…………。」
ブラックジャック「だが、お前さんを心配してる人のことも考えたらどうだ?」
ゆきかぜ「……アサギ先生……、皆………。」
ブラックジャック「まあ、ゆっくり考えるこった。」
ゆきかぜ「………。」 ブラックジャック「…!くそっ!雨で崖が崩れてやがる。」
ゆきかぜ「…うっ、お、お腹が…」
ブラックジャック「どうした?」
ゆきかぜ「痛い、いたったた、お腹の、中でェア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
ブラックジャック「すぐ上に山小屋がある。そこへ行こう。」
ゆきかぜ「うっうう……。」
ー山小屋ー
ブラックジャック「よし、さあここへ。」
ゆきかぜ「アッツツ、うゥ…。」
ブラックジャック「なんだ?急に腹が膨らみだしたぞ!」
ゆきかぜ「ウアアアアーーーー」
聴診器「ドックン、ドックン、ドックン」
ブラックジャック「腹から心音が聞こえる……本当に妊娠していたのか。」 ゆきかぜ「うう、何かが出てきそう……ぐああ、イタイっイタイ、やだっやめて!
ウウーン、ウアアアア」
ブラックジャック「まさか陣痛か?もう、産まれるのか?」
ゆきかぜ「アッ…いっ…いた…い。」
ブラックジャック「お産は医局時代に立ち会っただけなんだがな、しょうがない。
今度痛んだら思い切りきばれ、よしと言うまできばるんだぞ。」
ゆきかぜ「ハァハァ…はい…、うっうあーー。」
ブラックジャック「きばって!」
ゆきかぜ「ンンーーーー!!……ハァハァ」
ブラックジャック「きばって!」
ゆきかぜ「グアアッッンン、ンンーー!!……アッ……い……い……いた。」 今日も迷宮都市オラリオに夜の帳が訪れる。
都市の中心から八方向へと伸びるメインストリートではそれぞれの店先で今日一日の最後のもうひと踏ん張りと呼び子たちが大声を通行者へと投げかけている。あたりに漂う匂いは多種多様な料理のそれが混ざり込んだ得も言われぬ、しかし暴力的なまでに食欲を湧きあがらせる。
典型的な活気のある大都市の日暮れの風景。しかし、この町においてはこれでもまだ前哨戦。本格的な賑わいではないのだ。
そして、彼らが戻ってきた。
町の中心にそびえ立つ摩天楼。その一階にある大広間にある地下への入り口、10m程の大きさの入り口から大量の人影があふれ出す。
「あー、今日も疲れたなあ……食事すんのもめんどくせえよ」
「うう……あんな所にゴブリンの集団がいるなんて聞いてないよぉ……どうしよう、ポーション代も考えたら赤字だわ……」
「よしっ! 今日は俺の奢りだ! 青い小鳥亭で打ち上げだ!」
思い思いの武器で武装した彼らは冒険者。この迷宮都市オラリオの名物、ダンジョンを生活の場とする無頼漢たちだ。 ブラックジャック「む…胎児が大きすぎるんだっ帝王切開しなきゃならん。」
屋外用無菌室「プクーーー」
…………
ブラックジャック「よし、子宮に到達したぞ……ナム三!胎児が豚の頭をしている!
…………。」
ブラックジャック「…………。」
…………… ゆきかぜ「すぅ…すぅ…。」
ブラックジャック「フー、術式終了。よく寝ているな。」
山小屋の扉「コンコン」
ブラックジャック「誰だ?」
山小屋の扉「その声はブラックジャック先生ですか?
私です、秋山凜子です。入ってもいいですか?」 ブラックジャック「ああ、入ってくれ。」
凜子「失礼します。…あっ!」
ブラックジャック「静かに、手術を終えて今は寝ている。」
凜子「そうでしたか…、それでゆきかぜは?」
ブラックジャック「無事だよ。」 凜子「ホッ、それはよかった。ところで腹の中にいたオークは?」
ブラックジャック「死んだよ。」
凜子「死んだ?……まさか先生が?」
ブラックジャック「医者はな、時には患者のためなら悪魔にもなることがあるんだぜ。」
凜子「……ありがとうございます、先生。
ゆきかぜがこれで余計に苦しめられずにすみました。」
ゆきかぜ「…う、ううん……凜子…先輩?」
凜子「ゆきかぜ!この馬鹿!いきなり居なくなるなんて!」
ゆきかぜ「うっ…す、すみません…」
凜子「グスッ…どれだけ心配したと思ってる、グスッ……無事でよがっだ…………。」
ゆきかぜ「うっうっ……凜子…スンッ……先輩…ウッウァワーーーン」
凜子「グスッ…さあ、五車学園に帰ろう。」
ゆきかぜ「うっグスッ……はい。」
凜子「ブラックジャック先生、ゆきかぜを助けていただきありがとうございました。後で必ず御礼をいたします。」
ブラックジャック「ああ、気をつけて帰りなさい。」
凜子「はい、ではこれで。」 ブラックジャック「………。」
ブラックジャック「これで一件落着か。
今回はおまえは役に立たなかったが、こんな時もあるさ。」
小鳥の模型「………………。」
ブラックジャック「む…糞が大きすぎるんだっ肛門に切開しなきゃならん。」
屋外用無菌室「プクーーー」
…………
ブラックジャック「よし、大腸に到達したぞ……ナム三!糞が豚の頭をしている!
…………。」
ブラックジャック「…………。」
……………ブリッ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
|| ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
|| ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
|| 与えないで下さい。 Λ_Λ
|| ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) キホン。
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂⊂ |
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( ∧ ∧__ ( ∧ ∧__( ∧ ∧  ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_ ( ∧ ∧_ ( ∧ ∧ は〜い、先生。
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