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あなたの文章真面目に酷評します Part108
0001創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/06/07(木) 21:54:07.83ID:Gkz/KO/p
あなたが書いた小説・論説文・エッセイなどの文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行います。

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前スレ
あなたの文章真面目に酷評します Part107
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1518714806/

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文量が多い場合は外部リンクを貼ったほうがいいかもしれません。
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■次スレ
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0055道化師
垢版 |
2018/06/19(火) 21:09:13.55ID:5a0rzPUy
お世話になったこのスレも、そろそろ移転しそうな雰囲気なので記念カキコ。ネタ的には、かなり古いですがwwこの物語のオチは、先輩の皆様のご意見を伺ってからにしたいと思います。
ではでは、酷評よろしくお願いします。



「この事件には、いくつかの疑問がある」
ぶらりと入ったラーメン屋のテレビを観ながら、彼は唐突に報道されている中東における日本人拘束事件について語り出した。
カウンターに頬杖を突いて、俺の隣りでテレビを見上げているこの男の名は主神(すがみ)と言う。以前勤めていた会社の同僚であり、現在はたまに飲み歩くだけの仲となっていた。
偶然顔を合わせた今夜も何件か飲み歩いた末の、締めのラーメンだった。
「湯川氏がイスラム国に拘束されたのは去年の八月。彼のガイド的な存在だった後藤氏は十月に同じく拘束されている。その間、政府は何をしていたのだろう」
この主神と言う男は、他の人間が気にも止めないようなところに拘って自論を展開する癖があった。それは政治から、どうでも良いような都市伝説に至るまで、とにかく気になった事案をことごとく解説したがる厄介な癖である。
「政府も忙しかったんじゃないの? 」
いちいち真面目に考えても埒のあかない事がほとんどだったので、適当に相槌を打って聞き流すのが俺の役目の様になっていた。
「確かにそれもある。解散総選挙を企てていた時期だからな。余計なゴタゴタは増やしたくは無かっただろう。勿論、水面下では何かしらの交渉はしていたと思うが」
そこで彼はコップの水を半分ほど一気に飲み干した後、再び語り始めた。
「一番の疑問は、湯川って男は何で三回もシリアへ行ったんだ? 大金叩いてわざわざ危険地帯へと踏み込むなんて。どこにそんな度胸と金があったんだろう? 」
「きっと金持ちだったんだよ」
「それがそうでもないらしい。湯川氏は自分で経営していた店を潰した上に借金もあったそうだ。その彼がリスクを背負ってまで向かうほどのビジネスチャンスが、あのシリアに普通あると思えるか? 」
「紛争地帯って事を考えれば、武器で商売するつもりだったとか」
「その可能性も捨てきれない。だが、後藤氏の行動といい、政府の対応といい、どうにも納得出来ない点が多すぎる」
「俺らが考えたって、どうにもならないさ」
お前が納得しようとしまいと、世界はこれっぽっちも変わらない。酔いも手伝って、思わず本音を漏らしそうになったのを何とかこらえながら、俺は何とかそう返していた。
「それはそうなんだが、もし……もしもの話しだが、湯川って男が政府機関の特命を受けたスパイだったとしたらどうだろう? 」
その彼の言葉に、俺は思わず口に含んだ麺を吹き出しそうになっていた。
0056道化師
垢版 |
2018/06/19(火) 21:10:19.32ID:5a0rzPUy
「あり得ない。なに馬鹿な事を言ってんだよ」
「確かに、店舗経営を失敗したような民間人が、いきなりスパイと言うのは変かもしれないが、スパイという存在が必ずしも訓練を受けた優秀な人間でなければならないなんて、それこそが映画を見過ぎた人間の浅はかな考えだよ」
「つまり、どう言う事だよ」
「湯川氏は自らがスパイに仕立てられたと言う自覚は無かったと思う。そして、それは彼にこの商売を持ち掛けて、資金提供した組織のまさに思惑通りだった……としたら」
「はいはい……」
こうなると、この主神という男は誰にも止められない。適当に相槌を打って、気が済むまで語らせておくに限る。
「つまり、彼は送り込まれたと言っても過言ではないかもしれない。スパイと言うよりモルモットとしてね」
「モルモットなんて、いくら何でも失礼だぞ! 」
「だが、そう考えると全ての辻褄が合うんだよ」
「それが分かったところで、俺たちには何のメリットも無い。考えるだけ時間の無駄さ」
「無駄……なのか?」
「仕方ないだろ」
「お前は仕方ないってのが口癖だよな」
「それこそ余計なお世話だ」
スープだけを残す俺のどんぶりの隣で、主神はまだ麺を啜っていた。テレビでは、何とかの専門家と称する男が、地図を前にしてあれこれと解説していた。それを聞き流しながら、俺は隣に座る主神がラーメンを食べ終わるのを待っていた。
0058道化師
垢版 |
2018/06/20(水) 19:14:54.93ID:N8Gt+nmZ
>>57
正解です
0060創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/06/21(木) 13:14:45.42ID:RSHk1Lhp
>>55

気になった点を。

1.最初の段落の「以前勤めていた会社の同僚であり、現在はたまに飲み歩くだけの仲となっていた。」の「だけ」の部分。

読んでいけば二人はドライではあるけれど互いを理解しあった気のおけない仲だとわかるんだけど、はじめに二人の関係を述べる上記の部分では距離を感じる。
その先の皮肉なやりとりは面白いので「だけ」を削除して、二人の関係性を詮索させるという余計な労力を読者にかけさせないようにするといい

2.>>56の「あり得ない。なに馬鹿な事を言ってんだよ」と「モルモットなんて、いくら何でも失礼だぞ! 」の部分。両方とも語り手が否定するのはいいけれど少し言葉が強くて浮いた感じがする。
また語り手が主神の話に強い興味を抱いているようで他の部分と矛盾する。「あり得ないね」や「モルモットなんて随分失礼な言い方だな」などシンプルで淡々としていた方がいい。

続きよろしくね
0061道化師
垢版 |
2018/06/21(木) 15:17:27.18ID:vCrKXv+p
>>59
ごもっともです。
まだ先輩方がこのスレに残っているのか試してみました。
0062道化師
垢版 |
2018/06/21(木) 15:23:36.74ID:vCrKXv+p
>>60
詳しくありがとうございます。
この二人の関係性と話題の内容を考えれば、語り手の言動には矛盾がありますよね。
三人称より一人称の方が書きやすそうだったので挑戦してみましたが、これはこれで難しいです。
続きは後程投下させて頂きます。
0063創る名無しに見る名無し
垢版 |
2018/06/21(木) 17:00:03.69ID:kikliAqR
☆ワナビの作家レベルを向上させるスレ4☆
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1529500839/

ワナビの作家レベルを判定し、独自のアドバイスをするスレです。
判定およびアドバイスをご希望の方は自作の提示をどうぞ。
※作品の提示はリンクで、投稿すると著作権が5chに譲渡されてしまいますので。

A…プロ級 (何か突き抜けた物がある)
B…ネット作家級 (そこそこ読ませる)
C…ワナビ標準 (自己満足の領域)
D…ワナビ下位 (小説と呼ぶには苦しい)
E…意味不明

Aはまずいないので、Bで実質的な合格です。
ちなみにA-Bのような表記はAとBの中間レベルを表します。
0064道化師
垢版 |
2018/06/21(木) 19:24:57.13ID:GDiDYepF
「後藤氏は湯川氏の監視役だったとも考えられる」
「いいから早く食え。帰りたいんだ」
俺の催促を受けて、主神はスープまで全部飲み干して満足気に椅子から立ち上がった。
酔いのせいなのか飲み干したスープのせいなのか、彼の顔はほんのりと赤みを帯びていた。
時刻はもうすぐ日付が変わる寸前だった。冷たい筈の夜風が、ラーメンで温まった身体には清々しく感じる。
「ジャーナリストとスパイの共通点は、情報を拾い集めるところだ。そして相違点は、スパイはテロリストにもなれるって事だな」
主神は、まだ自論を続けるつもりらしい。
「もう、その話しはいいから」
「まぁ、いいじゃないか。今日ぐらい」
そう言うと主神は笑った。この男の笑い方は目を見開いたまま口角を上げる。夜に見ると少し怖く思える。その自らの笑い方を、過去に彼がアルカイックスマイルだと言っていたのを思い出した。
「安倍さんにしてみりゃピンチの様にも思えるが、実はチャンスだよ。今回の騒動は」
「チャンス?」
「今、沖縄で何が騒動になっていると思う?」
「沖縄?」
「基地だよ、基地。世間の目がイスラム国問題に向けられている隙に、工事を強行しているらしい」
「あぁ。かなり揉めてるみたいだな」
「そして今回の日本人拘束事件で、日本政府は様々なデータを得た。自衛隊が中東に乗り込んだらどうなるか。それに対して国民はどう反応するか」
「それは妄想にしても陳腐だ。そう簡単に自衛隊を動かせるかよ」
「相手が国ならな」
「イスラム国は国だろ」
「国としての機能を構築しつつあるが、本人達が自称しているだけで、世界は国として認めていない」
0065道化師
垢版 |
2018/06/21(木) 19:25:41.30ID:GDiDYepF
そこで彼は胸ポケットから煙草を取り出し、その箱をこちらに差し出して来た。俺はそこから一本拝借する。
「スパイ天国日本、万歳だ。この国にもテロリストになり得るスパイは何百人もいるだろうぜ」
自らの煙草の先に火を点けて、主神は投げやりにそう吐き出した。
「俺らには関係のない話だ。考えるだけ時間の無駄さ」
「本当にそうか?ひょっとしたら、俺だって某国のスパイかもしれないぜ」
「その某国は、余程の人材不足なんだろうな」
「それでいい。スパイがスパイですって顔してたら商売にならないからな」
そう言った彼は、夜風に煙草の煙を吹き付けた。
「妄想は終わりか?」
「いや、もうひとつ。実はこの街にいるスパイを一人知ってるんだ。そいつのコードネームはマグス。映画みだいだろ?」
彼のアルカイックな笑顔が戻って来た。
「そりゃ、映画化しても三流だな」
「それと、実は明日から海外へ赴任する事になったんだ。暫くこちらへは戻れそうにない」
「はいはい、もういいよ」
「いや、これは本当だ」
滅多に見せない真剣な彼の表情から、どうやら冗談ではないらしい。
「何故、そんな大切な事を最後に話すんだよ」
「永遠の別れになるわけでもないからな」
あっけらかんとそう答えた主神に、俺は少し苛立ちを感じていた。
「とりあえず、新しいメルアドだけは教えておくよ」
そう言って、彼は煙草の箱から一枚の紙片を取り出して俺に渡して来た。受け取ってそれを開いてみると、そこには英数字の羅列と最後にSUGAMIと書かれてあった。
「なんでローマ字なんだよ?」
「そこを突っ込むか?これから海外だからな。今から練習さ」
「練習する程のことか?」
その言葉を聞いた主神は苦笑いで応えて来た。勿論、その苦笑いでさえアルカイックに。
「見送りはいらない」
「行くかよ。とにかく、帰って来る時は土産は忘れるな」
「気を付けて行って来いとか、優しい言葉は言えないのか?」
「そうそう簡単に死ぬ奴じゃないだろう?お前は」
不思議と寂しさはない。この男はきっと、忘れた頃にまた飄々と現れるに決まっているから。それからいつものように軽く挨拶を交わしただけで、それそれの家路についた。

数週間後。テレビの報道番組は、海外のとある都市で起こった連続爆破テロのニュースがトップを独占していた。どのチャンネルを選んでも、テロの惨状が映し出されている。
その画面の中に主神に良く似た風貌の男を見つけて、俺は思わずテレビの前へと駆け寄っていた。一瞬ではあったが、彼によく似ていたのだ。
真偽を確かめるべく、俺は彼から受け取った紙片を思い出し、それをバッグから取り出した。だが、そこで初めてひとつの小さな異変に気が付いて、俺は目を見開いていた。

SUGAM.I

MとIの間に、明らかに意図的な点が打たれてある。その意図を直ぐに理解した時、瞬時に全身に鳥肌が立つのを感じた。
簡単すぎるアナグラム。
「笑えない冗談だな……」
この世界のどこかでは、今も誰かが戦争で命を落としている。そして、その戦争を仕組んでいる人間もいる。俺たちの側に、そんな奴らはいて、知らず知らずのうちに俺たちは手を貸しているのかもしれない。
それでも俺の日常は変わらない。
ただ、世の中は逆から読めば謎が解ける事もあることだけは学んだ。
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