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エッセイ的なもの?


新年度。そろそろ高校一年生の生活も終わり、僕は二年生になる。進路先と将来を見据えていく年が始まる。将来の「夢」というものを、様々な観点で考えていく。
競歩の選手は、ほとんどが別の種目で挫折した人たちだと聞く。監督から、「競歩にしてみないか?」と勧められ、それを受け取る選手たちは今までの努力や苦労を想起し、葛藤に苛まれることだろう。それは、自分の目指してきた夢を捨てることになるかもしれないからだ。
それでも、成功した人はたくさんいる。競歩の選手に限らない。自己分析を重ね、他者の助言を取り入れて栄光を得た人達は必ずいるのだ。
先日、平昌オリンピックの舞台が幕を閉じた。日本は十三個のメダルを獲る輝かしい成績を残した。復帰後間もなくして臨んだ羽生結弦、カーリング女子の藤澤五月、彼らは小さい頃から夢を追い続けていた。
自分と他者の力量、世界の厳しさを知って道を変えるのは合理的だと思える。しかし、挫折を繰り返しても変わらぬ夢を見る人間の、実を結ぶ瞬間はこの世のなによりも美しい。人間の、一つの秘められた力なのだろう。
人が違えば、持つ夢も違う。「夢」をこれから考えていくのもいいが、子供の頃の初心に立ち返って、自分だけの誇れる夢を追うのもまたいいのかもしれない。