aさん、bさん、cさんの三人に、同じ課題を出して作品を書いてもらって
出来上がってきた作品が、それぞれ、それなりに文章もうまく書けていて
欠点らしきものもなく、読める内容になっていたとしても、
三人が三人とも、同じような描写や、似たり寄ったりのものを書いていたら、それは凡作でしかない。
作家というのは、他者がしないような発想や、まねのできない目の付け所で表現できていて、
この文章はこの人ならではの文章だなあと、そのうえで、読後に心に残る何かがあったと読者に思わせてこそ秀作であり、
それを書けてこそ作家。