>>6
額縁小説、またはサンドイッチ形式と言われるやつだけど、タイトルは「おむすび」だ。

最初のパン部分の後半はネタバレではないだろうか。課題作とはいえ、彼氏死にますと最初に言うのはどうか。これで、流されたけど生きていました、とかなれば、どんでん返しというか信用できない語り手というか、そういうものになるだろう。なるかな?

次の具の部分、地震が起こるまでは、原稿用紙換算で約八枚半である。長い。
ちなみにほかの部分を原稿用紙換算すると、
最初のパンは、二枚半
具の後半部分は、四枚ちょい
最後のパンは、一枚ちょい
全体で十六枚半である。
全体の半分以上だ。
短くするというならここだろう。ベンチがボロいとか文字数食いすぎだ。流されて変わったのなら、色くらいでいいのではないか。最初から相思相愛ならもっと短くもっと恋情を描けたのではないか。遙斗が気持ち悪くならなかったのではないか。

具の後半部分はなんだか緊迫感がない。遥斗がひとりで慌てているように見えるからだろうか? 主人公は助かり、遥斗はそうじゃないと知っているからだろうか? 押し寄せてくる津波が見えないからかも。

最後のパンは、おむすびだが、終わり方が美しくない。

さて、この作品で気になるのは主人公の変化の無さである。というか、ハイヒールである。「スニーカーだったらよかった」などと言いつつ、現場にハイヒールで来る。これはドラマチックではない。あれ以来、ハイヒールを履けなくなったことにしてはどうだろう。
もっと膨らませば、カバンから取り出すのはハイヒールというのもある。

文章で言えば、
「素足をひたすら振り上げた。」
これはないんじゃないかなぁ。
セリフの。」も、こだわりかもしれないけど、普通に」にすれば文字数は減らせるよ!