>>39と>>40の間には、以下の文章が入ります
沈黙が気不味くなって、コバルトゥスは自分から口を利く。
「そう言や、先輩。
あの『女の子<ロリータ>』は?」
彼は以前会った時にラビゾーが連れていた、女の子に就いて尋ねた。
「今は家で留守番だ」
「本気で拾った子を育てるんスか?」
「ああ」
「独りで?」
「家族が居る」
「やっぱり、『あれ』ッスか?」
「何だよ、『あれ』って?」
「理想の女に育てて、大きくなったら嫁にするって言う」
コバルトゥスはラビゾーが結婚している事を知らなかった。
独身男性が幼い女の子を育てる事を、下心抜きには考えられない。
「哀れな奴だな」
ラビゾーに哀れまれ、コバルトゥスは動揺する。
「えっ、何で」
「お前は女が絡むと、それ抜きでは考えられないのか?
相手は幼い子供なのに」
「悪い事だとは思わないッスよ?
別に先輩を非難したい訳じゃないッス。
実際、悪くないっしょ?」
ラビゾーは静かに首を横に振って、口を閉ざした。
この話題は良くなかった様だ。