0364創る名無しに見る名無し
2018/04/30(月) 18:57:48.91ID:0h/KVmwFレグントはロードンの反対側の壁の文字を読んで、資料を探す。
「ロードン殿、これではありませんか?」
彼が声を上げたので、ロードンとワーロックは傍に寄って行った。
ロードンは壁の文字を読んで頷く。
「ああ、そうかも知れないな。
見てみよう」
彼が壁に触れると、縦2身×横1身の長方形が壁から切り離されて伸びた。
「わっ」
ワーロックは驚いて後退する。
長方形は部屋の中央付近まで突き出て止まる。
その側面に回り込んで見ると、それは収納式の書架だと判る。
「魔法書?」
そこには何千冊と言う書物が納められていた。
「書物」と言う形式で長期の保存が可能なのかと、ワーロックは疑う。
「劣化しないんですか?」
彼はロードンに尋ねたが、無視された。
「この辺りか?」
ロードンは書架を眺め、一冊を手に取る。
本を開けば、そこには魔法陣が描かれている。