DMMO。かつては最高峰と謳われたユグドラシルも今は昔。仲間たちは歯が抜けていくように一人、また一人と減ってしまい今ではギルド長の俺一人となってしまった。




「明日は4:00AM起きか……終わったら直ぐに寝ないとな」


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 目の前の景色が暗転した。真っ暗に。サービス終了とは儚いものだ。ぷつりと切断され、築き上げてきた思い出も消えるのは一瞬だ。
 もう、二度と見ることは出来ない。心の何処かでサービス終了は延期されたと、ユグドラシル2が発表されることを期待していた。有り得ないことだが未練を捨てきれない。

 仮に……もしも仮に一からリスタートが出来るのなら、全てのユーザーが……種族の域を越えてみんな友達も悪くはないな。
 アインズ・ウール・ゴウンも異業種ギルドではなく、人間種も……みんながアインズ・ウール・ゴウンに参加していただろう。

 みんな友達、みんなアイ――――