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亜美「強くてニューゲーム?」 [転載禁止]©2ch.net
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0001創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:32:57.93ID:VrFT3Ynz
何かおかしい。
はじまりは、一本の電話からだった。
その時、あたしは自分の布団の中で、寝てるんだか、起きてるんだか…
よくわからないんだけど、何か、心地良い。そんなオフを一人寂しく満喫していた。
Tellll………
「………」
『亜美か?俺だ。俺だよ。』
「……なに?ゆーさく?」
『おお。久しぶりだと言うのに良く解ったな。
以前、電話を掛けた時は全く忘れ去られていたのに。
いやはや、亜美も成長したもんだ。偉いぞ。』
「はぁ?あんたなにいって…」
『もう、こっちへ来てるんだろう?
だから、転校してくる前に―――
この時のあたしは、あんまり眠かったもんだから、祐作の訳の解らない話を最後まで聞かなかった。
だって、ホントに意味が解らなかったし…久しぶりとか言ってなかった?昨日、学校で会ったばっかじゃん?転校?はぁ?
何言ってるの?あたしに転校して欲しいってか?ふざけんな。何で祐作にそんな事言われ…
なーんて事を思った様な、思わなかった様な、とにかく、そんな感じの夢を見た。
筈だった。夢の筈だった。
0002創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:33:39.64ID:VrFT3Ynz
その日、目が覚めたのは結局、昼過ぎで二度寝、三度寝上等の体たらく。いくらオフだからって、我ながらど〜かなと思う。
全然、動いて無いのにしっかりお腹だけは空いてて、それを理不尽だと感じながらも仕方ないから、
ストレートティーと魚肉ソーセージを胃の中に流しこんだ。
出すモノ出して、顔でも洗うかと、洗面台に立った辺りで、ようやく意識がはっきりしてきた。
意識がはっきりしても、寝過ぎた後の身体は信じられない位怠いので、もうしばらくは、居間でダラダラテレビでも観るのが正しいオフの過ごし方。
―なんだけど、ふと、さっきの夢の事が頭によぎった。夢にしては、断片的にくっきり残っている現実感…
何の新鮮味もない祐作の声、いつか聞いた様な内容。自分でも良く解らないが、無意識的に枕元置いてある携帯に手を伸ばし…
次の瞬間、あたしの背筋は体感で摂氏−178℃にまで冷えていた。

あるんだけどないもの
あるべきものがなくて、ないはずのものがある
このトンチか、禅問答みたいなモノの解答は、あたしの場合、「着信履歴」だった。
あたしが寝ていた筈の時間に残る「北村祐作」以下、昨日以降には、ずらりと仕事関係者。
あたしの記憶が確かなら、着信履歴トップは「香椎奈々子」の筈…
しかし、「香椎奈々子」なんて人からの電話もメールも無くて、アドレス帳にさえ「香椎奈々子」は存在しなかった。
「木原麻耶」も 「櫛枝実乃梨」も「ちびとら」も、それから「高須竜児」も…
「北村祐作」を残して、あたしの大切なアドレスは皆、消えてしまっていた。
あたしは怖くなった。怖くて怖くて怖かった。
携帯のディスプレイに表示された今日の日付。その、表示された、狂った日付が自身の機能の正常さを語る。
真冬にしては、妙に薄いあたしの布団。あたしの部屋着。そして、思ったより、寒くない。
まるで、春か春と夏の間みたいだねぇ〜なんて、呑気な事を考えていた。
0003創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:34:25.53ID:VrFT3Ynz
あああああああああ〜〜〜〜〜〜

今、あたしの真っ白な頭の中では「あ」が数十行位に渡って、書き連ねられている。
うそ〜?マジで?うそ〜?みたいな、そんな感じ。
あたしの頭が残念な感じにお釈迦になったのでは無いなら、これは…
『全部チャラにしなよ。それで一から始めたらいいじゃん。あたしのことも、一から入れてよ。』
聞き入れられたのだろうか…叶えられたのだろうか…
あたしが、超絶に可愛いから。そして、あんまり可哀想だから。それで、神様が、あたしに同情して…贔屓してくれたんだろうか
もの凄く、楽観的で自己中心的な考えだけど、難しい事わかんないし、何より、自分の正気を疑いたくない。
実は、ホントのあたしは交通事故にあっていて、ベッドの上でこんな夢を見ている。とか、
実は、度重なるストレスに心が壊れちゃった。とか、あまつさえ、ヤバイ薬で幻覚を見ている。とか、
そんな可能性は考えたくない。だって、それじゃ、あたしがいくらなんでも、可哀想過ぎるもん。
なら、やっぱりコレは現実なんだ。あたしは、過去に居る。
でも、記憶の引き継ぎってオマケは良いとして…こんなのまで…オマケしなくて良いのに…
今朝から微妙に重いあたしの身体。どうやら、寝過ぎだけが原因ではないみたい。
どうすんの?コレ………かつてのメタボリックなお腹。あたしの記憶が確かなら、早いうちに165cm45kgを取り戻さないと、結構、イヤな事になったハズだ。
ちくしょう。あたしが、どれだけ苦労して、コレを落としたと思ってんだ…
そして、さらに贅沢を言えば、もっと過去に飛ばして欲しかった。日付から考えて、もう「人間関係」出来あがってるんですけど…
このまま転校したって、相変わらず「異分子」なんですけど…記憶があるのはそういう事?
―状況は変わらないから、持ってる記憶で何とかしろ―
何だか、中途半端に願いが叶えられてしまった。あんまり、手放しで喜んでられないって事ね…
とりあえず、明日は祐作と祐作のおじさま、おばさまと会うんだっけ?
うわ…出だしじゃん。一番、大事な日じゃん…今日は夜更かししないで寝よう…
お風呂で念入りに綺麗にして、エクササイズしたら、即、寝よう。
これで、明日、目が覚めて、冬だったりしたら、笑うけど。

翌日、風邪をひく事も無く、無事に朝を迎えたあたしは、指定の待ち合わせ場所で、非常にソワソワしながら、祐作を待っていた。
「お久しぶりです。おじさま。おばさま。」
「おかげさまで。母も元気でやっています。」
「あ、昨日もドラマに出演てましたね。」
「はい。自慢の母です。」
あたしの挨拶を、何か嫌なモノでも見るかの様な目でチラ見する祐作。
おにょれ。あたしだって、やりたくてやってるんじゃねぇやい。
あたしは、早くファミレスに行きたい。だから、あたしは、川嶋亜美は、機械の如く、忠実に過去を再現する必要があるのだ。
ここで、変なアドリブ入れて、ファミレスに行かないパターンに派生でもされたら目もあてらんない。
だから、今、この時は、女優になります。演じます。

そんな感じで、気分的には早送りでファミレスまで来た。
そして、この時、この瞬間こそが…リスタート。あたしの第二の人生の始まりなのね〜〜
0004創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:35:29.20ID:VrFT3Ynz
「彼女、川嶋亜美。こう見えても俺とタメで、昔この辺りに住んでたんだ。
彼女が引っ越すまではお隣さんだったんだよ。いわゆる幼馴染って奴なんだ。」
「初めまして!夕月玲子の娘です。…なんてね。違うか。
初めまして!亜美です、よろしくね!」
あたしのボケに高須君、タイガーはもとより、祐作までもが、キョトンとしている。
でしょうね。この時期のあたしだったら、親の事を自分から言い出したり出来なかったろうからね。
でも、この2人は、あたしが川嶋安奈の娘だとか、そんな事、関係なしに接してくれるからね。別に良いの。
ふふん。参ったか、祐作め。さっきのお返しだ。
硬直する高須君に、あたしは、スッと…両手を差し出す。
「ね、握手。祐作の友達なら、あたしにとっても友達だよね。」
――手が溶けてしまいそう。手の平から、とろとろと。
高須君の手の感触を充分、堪能した後、あたしはタイガーの手にある雑誌をひょいと掠める。
「もしかして、これって…あ、ああ、あたしが載ってるやつだね。」
そうして、高須君の眼をじっと見つつ…
「高須君…だったよね?どう?もし、雑誌を見て、可愛いって思ってくれたなら…
あたしはモデルのお仕事をしていて、ホントに良かったと思います。」
うわ…やべ。やりすぎた。タイガーも祐作も当の高須君も、あっけにとられて…こころなしか、ちょっと引いてる。
「あ、あはははは。
な、なんてね。あっ、いっけない。
祐作。おじさまたち待ってるよ。席戻んなきゃ。」
「あ、ああ。悪いな。高須と逢坂はまだここにいるだろ?後でまた話そう。」
「お、おう。」
「また後でね!」
あたしは、2人に手を振って、逃げる様に踵を返した。
出来る事なら、食事中の、祐作の「どうしたんだ?お前」と言わんばかりの視線からも逃げたかった。
嫌な汗が止まらない。パスタの味が判らない。

「よう。うちの親、帰っていったわ」
相変わらずユニクロ丸出しの祐作に伴って、あたしは高須君とタイガーの席へ移動した。
「お待たせ。」
何か、前回よりも、周りの注目を集めてる気がする。なんたって、今日は本気でおめかしして来てるからね。
今日のあたしは最強に可愛い。自分で言うのもなんだけど、絶対にタイガーよりも可愛い。
「……ご機嫌だねぇ……犬が尻尾振ってるみたいだねぇ……」
タイガーの冷たい言葉が突きささる。
くぅ…この娘ってこの頃はこんなムカつく娘だっけ?最近は、すっかり丸くなっていただけに、油断した。
あたしはこんなのと張り合う気でいたんだ…あの頃のあたしは何を考えていたのだろう?
丸くなったのはあたしも同じなのかな?あたしも他の人からはこんな感じに見えてたの?な〜んて事を考えていたせいで
「あたしは高須君の横に座るから、祐作は逢坂さんの隣に座りなよ」と言いそびれ、ごく自然に同性同士でソファに座る事になってしまった。
「亜美、時間はまだ平気だよな?なにか頼む?」
この、アホ作がッ!!さっきパスタ食ったばっかだろうが。
「ううん。さっきお腹いっぱい食べたから、いらない。……お2人は?」
あたしに話題を振られた高須君は、ビクリと跳ねた。タイガーは俯き気味にぷるぷる震えてる。
「え、ええと。俺たちは……どうだろう?どうだ大河。」
タイガーは俯いたまま、ふりふりと首を振った。話題終了。そろそろかな?
「あーあ、家族サービスして疲れたな。悪い、ちょっとトイレ」
あたしの記憶通りに祐作が席を立ち、
「あ、なんか俺も便所……ええと便所はどっちだっけ……」
間を置いて、高須君も席を立った。
さて、あたしとタイガーの一騎打ちはこれが最初だっけね…確か。はぁ…
ここは「あの頃」の亜美ちゃんに頑張って貰おう。ホント「あの頃」のあたしは強かったんだなぁ〜
0005創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:36:25.84ID:VrFT3Ynz
「ねぇ。あの人、あんたの彼氏?」
「……」
「亜美ちゃん、奪っちゃっていーい?」
「……」
「言っとくけど、冗談じゃないからね。マジよ。」
「……」
「黙ってるって事は、良いって事なのかな?」
「……彼氏じゃ、ないから」
「ふぅん。」
「……初対面の男に発情?ホント、犬みたいな奴。バカじゃないの?勝手にすれば?」
「ああ。そういえば彼、どことなく犬っぽいね。従順そうじゃん?」
「従順ね…アンタ、オモチャが欲しいなら、他あたれば?
それだけのツラだもん。従順なオモチャなんて、よりどりみどりでしょ?」
「ツラしか見えない様な、つまんない奴なんてお断り。」
「ふん。アンタに何が解る。あんな奴の何が良いんだ。」
「これから、知るのよ。良いこと教えようか?……明日からあたしは…う〜ん、やっぱヤメ。」
「……もったいぶんな。言え。」
「〜♪」
「ふん。思わせぶりな事言って、ホントは何も無いんだろう。」
「ヒ・ミ・ツ♪」
「………ムカつくわね……この場で、八つ裂きにしてやろうか?」
「〜♪」
あたしの安い挑発にタイガー爆発寸前。このままじゃ…マジヤバイ気がする。
だって、ホントはこの場面で一発ぶたれてるし……
こんな修羅場でも、余裕たっぷり人を見下した感を全開に出せるあたしは、絶対、将来は母を超える大女優になれるに違いない。
…って。祐作と高須君はまだなの?確か、もうそろそろ、水入りに来る筈でしょ!?まさか…殴られなきゃダメなの?
「あーあーあーあー何してんだ。何で仲良く出来ないんだよお前は。」
もうダメだ。あたしは覚悟を決め、歯を食いしばった瞬間、危機一発。
「まったく。どうせ、お前が、逢坂に何か失礼をしたんだろ!?」
「ゆぅさくぅぅぅ〜〜〜っ!」
おせぇんだよ。しかもタイガー贔屓かよ!?と、言いたいトコをグッと堪え、
「あたし、もう帰りたい。」
と、言っておく。別に、帰りたくないけど、このまま居ても仕方ないし。
「悪かったな、逢坂。高須も。俺、こいつ連れて帰るわ」
祐作は全身で申し訳無さを表現し、あたしを引きずって、店の外へ連れ出した。
0006創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:37:08.50ID:VrFT3Ynz
「はぁ…遅ぇんだよ。助けに入るのが。
あの子のバカ力で殴られて…顔、腫れでもしたら、どうしてくれんのよ!?あぁん!?」
過去へ来て以来、あたしは初めて毒づいた。
「……お前な。どうせお前が悪いんだから、良いんじゃないのか?それで。」
「今回は、あたしは悪くないわよ。良いトコ、両成敗でしょ?」
「……今回は?どういう意味だ?」
しまったぁ〜〜勢いで、つい失言しちゃった…
「いや、あはは。え〜と」
「それに、何で逢坂がバカ力だって知ってるんだ?」
「え〜〜と…なぜでしょう?
何でかなぁ〜あたしぃ天然だから、わかんないなぁ〜てへ☆」
「………」
「イヤン。祐作のえっち♪顔ちか〜い☆きもーい★」
「………」
「イタイ!!イタタタタタ。千切れる千切れるって!!
マジ。やめ…やめて。亜美ちゃん、琵琶法師になる…なっちゃう。
わかった。わかったから。言う。言うから。ちゃんと話すから。話すから離して。」
解放された耳は、信じられない位の熱を持って今にも溶け落ちそうだった。
0007創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:37:21.95ID:VrFT3Ynz
「冷やしとけ」
とか言って、祐作が缶ジュースを投げつけてきた。
「こんな高カロリーなもん飲めねぇよ。
どうせなら無糖ストレートティーでも奢ってくれりゃあ良いのに…
まったく気が利かないんだから。少しは、高須君を見習えば?」
長い話になるから…と、近くの公園にゆっくり腰を落とし、包み隠さずに全てを打ち明けた。
あたしが未来から来た事。高須君が好きな事。そして、今度こそ高須君の心を射止めるつもりでいる事。
「どう?話を聞いた感想は。当局に通報する?それとも入院?まぁ、尿検査位は受けるわよ。」
「にわか…には信じられん。」
「そりゃそうよね。」
「しかし、作り話にしては、出来過ぎている。」
「そう?あたしだったら絶対信じないけど。祐作ってバカ?」
「…お前。殴るぞ?」
「ィッタァ〜イ。さっきからなんなの!?その暴力癖は会長さんの影響?すっごい迷惑なんだけど……」
「!?」
「ふん。狩野すみれ、だっけ?冗談じゃねぇっつ〜の」
「……わかった。信じる。お前の言う事を全面的に信じよう。」

「はぁ?別に信じて貰わなくても結構なんですけどぉ〜」
「いや、困るだろ?色々。協力者が必要なんじゃないか?」
「別になんも困ってないんですけど…てかむしろ今、あんたに絡まれて困ってる。」
「いや、今は良くても、この先、困る事がある筈だ。
何故なら、それがこの手の話のお約束だからだ。」
「はぁ〜?」
「亜美。この話は誰にも言うな。言っちゃダメだ。これは、俺とお前だけの秘密に…」
うわ…何でいきなりテンション上がってんだよ?マジうぜぇ。祐作うぜぇ。
「キモイ。シネ。近い。
言われなくても、誰にも話したりしないわよ。
てか、転校先で『未来から来ました♪』なんて言えねぇし
いくら、亜美ちゃんでも、絶対イジメられるわ。」
「それが良いだろう。」
「てか、何でそんなに楽しそうなの?あんた。」
「いやいやいや。決して、楽しんでなどないぞ。
うむ。幼なじみとして、亜美を応援する所存だ。」
「なぁ〜にいってんだか。いつもタイガー贔屓な癖に。」
「それは、お前の世界の俺だろう。俺は亜美の味方をするぞ。
幼なじみだしな。お前の方が付き合いが長い。」
ホントかよ…
「いや、祐作に応援されて、事態が好転するとは思えないし…
出来れば、ご遠慮させて…」
「遠慮するなんて水くさいじゃないか。俺とお前の仲だろう?ハッハッハ。まぁ、任せておけ。
うむ。じゃあ、今日のところは、家に帰るとするかな。」
ハッハッハ。いやぁ、面白い事を聞いてしまったなぁ〜そうか、そうか
―などと大声で呟きながら、祐作は夕日へと消えて行った。
祐作に打ち明けたのは、どう考えても失敗の様な気がする…
まぁ、良いか。何か不都合があったら全て祐作のせいにしてしまおう。
祐作でもスケープゴート位の役には立つだろう。
あたしは、炭酸片手に沈みゆく夕日を眺めながら、いざとなったら祐作を切り捨てようと、深く心に誓った。
0008創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:42:04.08ID:VrFT3Ynz
「はじめまして。今日からこちらの学校に転入してきました。川嶋亜美です。よろしくおねがいします。」
望んだ事とは言え…全部最初からやり直しっていうのも、めんどっちぃなぁ〜何より、馴染んだクラスにあたしの席が無いというのが、妙に切ない。
この後、運ばなきゃなんないんだよなぁ〜机と椅子…はぁ、まぁ、イイや。身体動かした方が良いもんね、今は。
あたしの視線は自然と、ある一点へと流れた。ぷwwびっくりして、真っ白になってやんのww
そこで、あたしは、
「はじめましてじゃない人も居るね。良かったら、あたしと仲良くしてね?」
こ〜んなアドリブで、二度目の自己紹介を締めた。

「えー川嶋さん、それ自分で運んで来たの?男共に頼んじゃえば良かったのに」
運搬の鉄人たるあたしに麻耶ちゃんと奈々子ちゃんが、記憶通りに話かけてきた。
確かに麻耶ちゃんの言う通り、アホな男どもを使役しても良かった。どうせ、今回は天然キャラやらないんだし。
でも、色々、燃焼させる必要があるし、なんとなく自分で運んだ。
もし、高須君が申し出てくれたなら、お願いしただろうけど…やっぱ、そうウマくはいかないよね。
「ところで、亜美ちゃん。さっき言ってたはじめましてじゃない人って?」
「あ〜それ。あたしも気になった。誰?誰?」
なるほど。アドリブ入れれば、やっぱり変化がある訳ね。
「祐作とは幼なじみなのよ。あ、祐作って、あの前の席のメガネね。」
「え〜まるおと亜美ちゃんって幼なじみなんだ〜」
つーか、本来は祐作の口から『亜美は俺の幼なじみ。皆、仲良くしてくれ』的な、声明があった筈なんだけど…
あのメガネ、やりやがらねぇ。やっぱ、祐作に打ち明けたのは失敗だった。
「それにしては、まるお君の方見てなかった様な……」
奈々子ちゃん…流石、鋭い。
「ん〜とねぇ〜」
チラッ
「ひみつ♪」
チラッ
「かな〜」
チラッ
「えぇ!?まさか、高須竜――」
「シーー。麻耶ちゃん、声、大きい。」
とっさに麻耶ちゃんの口を塞ぐ。危ない、危ない。
「知り合いなの?何で!?」
「ええと、知り合いっていうか…あたしは知ってるんだけど、向こうは知らない?かも。
今、ぷいってされちゃった。あたし嫌われてるのかなぁ〜?」
あえて、高須君にギリギリ聞こえそうな声量で言ってみる。
「え〜高須って無愛想な奴だし、嫌ってるわけじゃないよ〜照れてるんだよきっと」
「だと良いなぁ〜。
あの人ってヤンキーっぽいし、怖い顔してるから、ついつい勘違いされがちだけど…ホントは結構、イイ奴なんだよね。」
「へぇ〜そうなんだぁ〜」
「うん、そうそう!」
そんな感じで、本来と台詞が逆になってしまったけど、なんとか麻耶ちゃんと奈々子ちゃんとは友達になれた。
「あ、あたしちょっと祐作に用があるんだぁ〜
麻耶ちゃんも、奈々子ちゃんもこれからよろしくネ♪」
「うん。」
「よろしく〜」
「じゃね☆お〜い祐作ぅ〜ちょっと来てくれない?」
「ん?何だ、どうした?」
「良いから早く。」
あたしは、出来るだけ穏やかに、穏便に、力強く祐作を引き、教室の外へと連れ出した。
0009創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:44:03.51ID:2WH3JbJV
規制回避
0010創る名無しに見る名無し垢版2015/08/21(金) 14:49:59.73ID:2WH3JbJV
連投規制で投稿出来なくなりましたので、時間空けてまた来ます

SSの内容は数年前パロスレに投稿して未完のままにしてたものですが、
この度、手直しして完結させる所存であります
0011創る名無しに見る名無し垢版2015/09/15(火) 19:54:21.67ID:CfQ4Njxa
おあーとらドラ懐かしいな
0013創る名無しに見る名無し垢版2016/04/12(火) 18:36:18.51ID:iSeCLQbP
お兄ちゃあああああああああああああああああああああああああああああああんっ!!!
亜美もうダメええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!
飛んでっちゃううううううううううううううううううううううううううううううっ!!!
(騎乗位で仰け反りながら激しくピストン運動)
0016創る名無しに見る名無し垢版2016/06/13(月) 15:29:21.95ID:tno9P78u
「致死量の放射能を放出しました」

2011年3月18日の会見で東電の小森常務は、こう発言したあと泣き崩れた。

食べて応援させられたのか?大塚アナから始まって麻央まで芸能人が次々に癌白血病心筋梗塞で倒れてゆく

ディーン・フジオカ、体調不良
元SOFT BALLET/現minus(-) の森岡賢が、心不全。6月3日死去。
俳優集団「D―BOYS」の高橋龍輝(23)引退 23歳の芸能人で、体調不良って・・・
『進撃の巨人』作画監督アニメーター杉崎由佳(享年26歳)5月28日死去。4月頃から、「頭が重たい」「歯が痛い」「服に血がめっちゃついているけど出血原因がわからん」



オノデキタ    今のYahoo画面。若い男性の骨折が1度に二つも掲載されている。
https://twitter.com/onodekita/status/720207084432699393
非御用学者   後々、健康被害が出たら、ウソを言った御用学者や政治家は、全員死刑だ。
https://twitter.com/Fibrodysplasia/status/363753995791114240
東 海アマ    副島隆彦・リチャードコ シミズ・中矢伸一・藤原直哉・鎌田實・江川紹子。全員、安全デマ吹聴に回った 。
https://twitter.com/tokai amada/status/592518352393764866
          『放射能は安全です。福島の食べ物は安全です。』福島の中学生達が訴えていたのを見てゾッとした。
neko-aii      大人達に嘘を教え込まれ、自分達の命よりも 経済を優先されたと知った時、彼らはどれほど傷付き、未来に不安を持つのだろう
https://twitter.com/neko_aii/status/741970281774776321



千葉麗子    「科学的根拠も示さず福島には住めないなどと風評被害をまき散らしている」
名無し      食べて応援で人が何人死んだみたいな無茶苦茶なこと、福島県の人に対してよく言えるな…。見苦しい。
https://twitter.com/tok aiama/status/720726309240836097
リチャード輿水 「なぜ、福島が安全なのか、10月11日(日)のRK佐久講演を聞けば、全部、わかるよ。」
ベンジャミン   フクシマが大変だ大変だって、あれはもうプロパガンダ、嘘八百なにもない。26分40秒〜
https://www.youtube.com/watch?v=KRd6O5bwN9M
0018創る名無しに見る名無し垢版2016/08/31(水) 01:21:29.63ID:ArBfuWo6
☆ みな様、衆議院と参議院のそれぞれで、改憲議員が3分の2を超えました。☆
総務省の、『憲法改正国民投票法』、でググって見てください。日本国憲法改正の
国民投票実施のためにまず、『国会の発議』、を速やかに行いましょう。お願い致します。☆
0029創る名無しに見る名無し (ワッチョイ)垢版2017/12/07(木) 16:30:50.18ID:61E4dVRc0
あげ
0030創る名無しに見る名無し垢版2017/12/07(木) 20:00:49.12ID:kC02m4oB
Telllllllllllllllllll

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Tellllllガチャ

ハッケヨイ「もしもし?」
0031創る名無しに見る名無し垢版2017/12/27(水) 09:13:17.78ID:C1Z7QFDy
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

E9P7BNMADZ
0032創る名無しに見る名無し垢版2018/01/03(水) 19:02:14.10ID:SMYfx69y
あげ
0033創る名無しに見る名無し垢版2018/05/21(月) 06:45:29.37ID:tRZnwP6O
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

RPX04
0034創る名無しに見る名無し垢版2018/07/03(火) 21:05:52.95ID:f1dClnnX
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0035創る名無しに見る名無し垢版2018/10/17(水) 16:19:37.16ID:ZU7x6aHX
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

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