男「なんだこれ?」卵「......」
男「登山してたら変なもの見っけた」
卵「......」
男「にしてもデカい卵だな、俺よりデカいんじゃないか?」
ポツポツポツ
男「うわっ雨降ってきたよ...どっかに野宿できそうなところは...」キョロキョロ
洞穴発見
男「お、こりゃついてるな。よしさっそく...」チラッ
卵「......」
男「...重そうだなぁ」 男「今のが『魔法』って事か?」
軍人女「まぁ…そういう事になります」
男「便利っちゃー、便利なんかね
銃弾の数を心配せずに無限に撃てる訳だし」
軍人女「無限でもないですし、リボルバーとかじゃないと銃が壊れかけますし
それに集中しながら撃たないといけないんで、隙が大きいんです
ライフルとかなら相性が良いんでしょうけど」
男「魔法ってのはもっと長い念仏を唱えて発動させるもんだと思ったけどなー
うんたらかんたらメラゾーマ!!みたいな感じで」
軍人女「そう言うのもありますよ、呪文をちゃんと勉強すれば
そっちの方が上手く発動できるらしいです
つか、いきなり火炎系の最強呪文ですか」
男「だよな!?
イオナズンとかメラゾーマとかだよな!?
最強は」
軍人女「全くです、何なんですか最近は
メラガイアーとかイオグランデとか
バギムーチョなんて意味が分かりません、カラムーチョですか!」
意気投合した所でコーヒーカップを合わせて乾杯する、
ドラクエは海外では人気がイマイチとか聞いた事があるが、結構話が通じる子らしい。 ----------------------------------------------------------------------
ひとまず、8投げ
後のストックはもう一度読み返し。
続ければ続けるほど難しくなるんね
----------------------------------------------------------------------
でも話がそれ掛けたので、それは置いて置くとして。
男「どっちにせよ、俺にゃ魔法とやらは使えないって訳か」
軍人女「そんな事ないですよ?秘密はコレです」
袖をまくりあげて軍人女は銀のブレスレットを見せる、
あまり趣味が良いとおも思えない銀のブレスレットに、何かを表示するディスプレイが付いて
良くわからない宝石のような、ガラスのようなものも付いている。
軍人女「『魔導器』って呼ばれているものでして
これがあると、魔王の影響下だと魔法が使えるみたいです」
男「くれ」
軍人女「ダメですっ!これ一つしか無いですし
私の生命線なんですから」
腕を隠して男と距離を取る軍人女、
冗談で言ってみただけだが、そんな過剰反応しなくても。
男「傷を治したり、死人とかも生き返るのか?」
軍人女「修練を積めば、傷は治せるんでしょうけど
私には無理ですねー」
しかしまぁ、大凡の事情は良くわかったけど、
ここまで民間人に話ても良い話なんかねー。
一通りの事情を聞いた所で晩飯(例の魚を丸焼きにしてみた)にして
これからどうするかは明日改めて話し合う事にして、今日はもう休む事にした。
随分長い事話してくれていたから、平気だと思っていたが軍人女は随分衰弱しているようで
テントに入るなり、寝息が聞こえてくる。 👀 ----------------------------------------------------------------------------------------
>>227
ありがとう、でも素人丸出しでごめんよぅ。
----------------------------------------------------------------------------------------
とりえず男が見張りに立つ事にして、昨日は余裕が無かったものの
今日は魚を焼いたままその火を焚火にしていた。
これでもう何度目の夜を過ごす事になったのだろうか、
いい加減この状況にも慣れて来たし、おかげで筋肉痛もほぼ回復した。
が…妹や友と別れて何度目の夜だろうか、
昼に撃ってみた信号弾の反応は無かった。
シンディの足に括りつけられた地図には向かう先が記されてはいたが、
生存確率は絶望的なのかもしれない。
最大限にポジティブに考えるならば
友人達は魔物を研究している『施設』に向かった訳だから、そこでその『施設』の人達に
保護されているかもしれない。
男「コンタクトしてみるのが、妥当か?」
少なくとも、それで友人達が無事かどうかは判明するだろう
『施設』の連中が知らないと言えば、考えたくは無いけど無事では居ないだろう。
だが『施設』のスパイでそこから逃げ出してきたっぽい、軍人女は捕まるかもしれない
というか、自分も捕まって口封じで殺される可能性も高い。
男「手詰まりか?」 👀 いや…むしろ。
男「『施設』の連中は俺達に気が付いている上で泳がせている。」
そう…考えるのが妥当な気がする。
幾らなんでも、信号弾には気が付くだろう
施設から逃げ出した魔物達は恐らく24時間監視されているはず。
男「─────────いや、
それ以前に俺達が山に入り込んだ時点で、『施設』は気が付いているんじゃないか?」
仮定に仮定を重ねた推論だが、軍人女の与太話を信じるならば
国家レベルどころか世界レベルでの重要施設だ、なんせ科学技術に相当する魔法技術の
発明・研究だ。
男「キャンプにノコノコやって来た、たった4人の民間人の学生なんぞ、
立ち入り禁止とか言って追い返すか、知られたら口封じに殺すのが普通な気がする。」
軍人女「随分簡単に口封じとか、殺すとか言うんですねー」
男「お?」
洞窟の中から聞こえた声に振り向くと、男の上着を羽織った軍人女が立っていた、
さっきまで疲れ切って寝ていると思ったのだが。
男「悪い、起こしちまったか?」
軍人女「いえいえ、お気遣いなくー
民間人に見張りをさせて、プロのお姉さんが寝ている訳にはいきませんからー」
軍人女の上から下までをじっくりと観察し、ため息を吐く。
どうみてもコスプレの軍服を着た、小学生か良い所で中学生の姿にしか見えない。 男「プロのお姉さんねぇ」
男が半眼のまま呻くと、割とショックな表情をする軍人女。
軍人女「あ、なんですかその目は
こうみえてエリートさんなんですよー?出世街道まっしぐらなんですよ?
この年で少佐って凄いんですよー」
どうやらそこそこコンプレックスらしい。
男「うん…なんか凄いかどうかもよく分からないけど
今時点だと肩書きなんて、多分クソの訳にも立たないからな」
片付けてあった折りたたみ椅子を取り出し、焚火の前に出すと
軍人女はサンクスと言いつつ男に並んで座る。
軍人女「実際やると思うんですよね、死人に口無しですからー
でもそれをやらない理由、いえ…逆に言えば
それをやれない理由があると思うんです」
男「やれない理由」
軍人女「おそらく、貴方達にだけある何か
心当たり無いですかねー?」
軍人女の言葉に男は更に深く思慮する、
迷い込んだ人を口封じして機密を守る、俺達を殺せない理由。
男(いや、そもそも。)
迷い込んだ人は脱出が目的だったり、ハイキングが目的だったり
山菜取りが目的だったり、はたまた狩猟が目的だったり、
まぁ大体そんな所が動機だったりするだろう。 では、自分達がここに来る動機は何だったか。
ハイキングが目的の半分だった、しかしそれは恐らく他の連中と同じ事、
それだけなら追い返されたり、口封じに殺されたりしただろう
────────もう半分の目的は何だったか?
シンディを親に返す、もしくはこの森に返すののが当初の目的だった。
男(シンディが目的だった?いや違う)
脳内で出した結論を男は即座に脳内で否定する、
それだけなら、男達を拘束してシンディ…卵から孵った竜を奪い取るなり
何なりのアクションがあっただろう。
『施設』の連中が静観する理由、現状維持で静観しなければいけない理由。
あと一つのピースを探して考え込む男。
しかし、そんな男の思考を阻害するかのように、突如大地が揺れ
体が揺さぶられた。 軍人女「ひゃぁああああぁぁぁぁぁぁ!?」
男「うぉおおおぉおおぉおおぉ!?」
重低音の地響きと世界を揺るがすかのような大地の震動、
視界が上下に激しく揺れ、洞窟の脇にある崖からパラパラと崖下へと
石が落ちてくる。
軍人女「…じ…じじじじ…地震ですか!?」
男「ここここ…こいつは、デカイぞ!?」
軍人女「…は…早く、洞窟へ」
男「馬鹿野郎!!」
地震に慣れていないのか軍人女は慌てて洞窟の中へと逃げ出そうとするが、
男はその軍人女の手を取って手繰り寄せ、抱き寄せて頭を守る姿勢を取る。
岩場に囲まれた頑丈そうな洞窟だから一見安全そうにも見えなくもないが、
万一に地震で落盤してしまったら確実にアウトだ。
外は外で落石の危険もあるが、焚火をしている洞窟前の広場は若干広くなっている
洞窟の中に戻るよりはまだ安全そうな気がする…と思う。
ややあって地震が収まると、若干高台になっている洞窟入り口から見下ろせる
眼下の森林の一部に、大きく引き裂かれた闇の谷がぽっかりと口を開けていた。
まるで、日本を引き延ばそうとしたら千切れましたと言わんばかりの深い闇の谷
しかし、その深いと思われる谷の底からは溶岩や火山ガスが噴き出す訳でもなく、
奥底まで闇の口が広がっているだけに見えた。 森の中に谷が形成されると、激しい揺れが収まる
考えるまでもなく、あの谷を形成する為に激しい地震が起こっていたのだろう。
軍人女「何々!?何ですか!アレは」
男「わかんね、ありゃぁ一体?」
疑問を口にしようとした男に答えるかのように、いくつもの魔物や
人影がその谷から飛び出してくる。
谷底の奥からドラゴンに跨った甲冑の騎士達、それに続くは
背中に翼を生やしたローブを纏って杖を握った魔法使い風の人、
竜が持った巨大なバスケットのような籠から飛び出したのは
自らの身長より大きい斧を抱えた、ずんぐりした体形の人間だった。
そんな、剣と魔法の世界の冒険者達っぽいような連中が何人も
谷底から現れ、大地へと降り立ってゆく。
遠目にしか判らないが、数にして精々が十数人ぐらいではないだろうか?
先頭の甲冑の人間が剣を掲げると、続く兵達が雄叫びを上げてそれに続く。
男「攻め込んできた?」
そう、表現するのが妥当だろうか? 敵か味方かは判らない、判断材料が無い以上は見つからず静観するのがベストだろう、
幸いにして今夜は満月なので割と距離がある連中を視認する事が出来る。
男「ファンタジー…だなぁ」
軍人女「魔物達と戦う見たいです」
谷から出現したファンタジーな兵士達に森から飛び出した魔物達の群れが襲いかかる、
巨大な棍棒を持った見覚えのあるサイクロップスや、これまた巨大な体躯をしたトロールと言った所か?
上半身が端正な顔をした人間で下半身が馬の弓を持った馬人間も居る。
軍人女「わー…結構イケメンですー」
男「下半身が馬でもええんかい」
思わず反射的に軍人女にツッコミを返す男。
それはさておき、サイクロップスが振り下ろした棍棒を、
兵士が素早いステップで躱して剣を抜き放ちサイクロップスの瞳に突き立てる。
まるで淀みが無い完全に戦い慣れた動作、まるで魔物と戦うのが当たり前と言わんばかりの
日常を過ごしてきたのだろうか。
たった一つの瞳を失って手当たり次第に棍棒を振り回して暴れるサイクロップス、
しかしそんな闇雲な攻撃が当たる訳でもなく。 そしてローブを纏った人間がこれまた当然とばかりに杖を掲げると
杖の先から電撃が程走り、激しい雷撃がサイクロップスに直撃する。
男「どう見ても魔物と戦い慣れている感じだな」
軍人女「人間の動作じゃないですー」
男「ん?」
軍人女「雷の攻撃はどう見ても『魔法』ですし、
最初の人が一撃を躱した動作もどう見ても人間の筋肉量で出来る動作じゃないです」
軍人女「力の強さは筋肉の量と密度によって決まります
どれだけ鍛えても人間は象の力を越える事は出来ません」
軍人女の言葉に応えるかのように、戦場では数メートルのトロールが持った武器を
細い剣で受け止めている女の騎士が見えた。
馬鹿デカイ木の棒を細いレイピアのような武器で受け止め、
さらにその細いレイピアを素早く突き出して、トロールの全身を穴だらけにしていく。
続く大斧をもった、低身長の男が斧を横に一閃するとトロールの体を真っ二つに引き裂く。
男「派手だなぁ」
軍人女「まるで、重戦車ですねー」
自分なら生き残る為に逃げ回る、それでも逃げ切れな場合は武器でもなんでも使って
逃げ切る隙を作り出す、どうしても逃げ切れない場合は仕方が無いから戦うと言った感じだ。
しかし、兵士達の戦いはまるで逃げる事を意識していない。 男「そりゃ、俺もゲームの中じゃ
逃げるコマンドは最後の選択肢だけどさぁ」
今までこそこそと逃げ回っていたのがアホらしくなるような戦いっぷりだ
ややあってたった数十秒で魔物群れを軽く屠った冒険者達。
その中の一人がこちらを見た気がした。
男「やべぇ、こっちを見た!?」
軍人女「火を消してください!!」
男「わかってんよ!!」
軍人女に言われる間もなく、焚火に向かって男は水をぶっかける
本来はキャンプ場では水ではなく砂を掛けて火を消すのがマナーなのだが
そんな余裕はない。 どうやら。
男「気づかれたようだ」
軍人女「逃げないと」
遅いと思うなぁ
男は軍人女の言葉に内心で返答して、スタンソードを抜き放つ。
敵か味方かは一切分からない、念のために準備はしておくべきだろう
元々装着してあったバッテリーは残り15%なので、新しいバッテリーを装着しなす。
軍人女は馬鹿でかい拳銃をホルスターから抜き放つ、
最初に出現した男────恐らくリーダー格なのだろうか──が、これまた人間を越えた
速度で大地を蹴って男の方に向かって走り出す。 リーダーに続いて、仲間達もそれに続こうとした所で。
突如……轟音に続いて光の矢、とでも言うようなものがその仲間達の一団を貫いた、
貫いた一撃は一団の中央に着弾し、炸裂した後に大地に小さ目のクレーターを作り出す。
軍人女「レールガン!?」
男「なんだと!?」
これまたゲームの中で聞いた事がある、確か物体に電力を流して超高速で射出するとか言う
電磁加速砲とかって、こちらはSFな兵器だ。
思わぬ一撃にファンタジーな兵士達はその場で散開し、電磁加速砲の第二射が再び轟音と共に
発射される。
男「SF対ファンタジーかよ」 ----------------------------------------------------------------------------------------
8投で納まりきらなかったけど、今日はこの辺で。
----------------------------------------------------------------------------------------
軍人女「おそらく、こっちは『施設』の方の人間です」
タングステンの高速弾は今度は大地にすら当たる事なく、虚空を貫き闇へと消えていく、
しかし、この派手な武器の発射元はファンタジー兵達に知られてしまったようだ。
リーダー格の男が何やら叫ぶと(何を言っているのか全く聞き取れなかったが)、
ロッドを持った兵が光の玉を射出元に向けて発射する。
しかし、これは攻撃目的ではなかったらしく空中に光の玉が展開すると
まるで小さな太陽が弾けるかのように辺り一帯を照らしだす。
灯りに照らし出されたのは、これまた5人の人間で
一人が巨大な大砲を持っているのが見て取れる。
恐らくこれが件の電磁射出砲だろう。
まるで某有名な新世紀ロボットアニメのパイロットスーツのような、
ボディラインがくっきり出るスーツを着用し、両手両足にはプロテクターのような
アタッチメントが装着されている。
男が3人と女が二人、明るく照らし出されているものの顔はフルフェイスのような
マスクが装着されており、判別する事は出来ない。 👀 軍人女「数では『施設』の人間の方が劣勢ですね、
それに、後ろの3人は動きが鈍いですー
明らかに戦闘慣れしていないです」
前に出た男2人の動きは洗練されたものだ、兵達の放った
火炎の矢を最低限の動きで躱し、その内の一人が手にした
人の身の丈程ある長刀でファンタジー兵の一人を一刀両断した。
文字通りに一刀両断、頭から綺麗に左右に真っ二つとまでは
言わなかったが、首から胴まで袈裟懸けに一撃で両断し
物言わぬ二つの屍となった兵の一人は血飛沫をまき散らしながら
大地に転がる。
男「なんだよ…それ…。」
男と軍人女の居る位置は戦闘区域から大きく離れていたが
それでも、先程の魔法灯りのお蔭で良く見えた。
軍人女が戦闘慣れしていないと指摘した
後ろ3人は間近で見たその現実離れした惨状に
パニックになっているようだ。 軍人女「あーあ、足が止まっちゃってますよ
あれじゃ、格好の的ですねー」
当然それを見逃すファンタジー兵ではなく、3人に向けて魔法を放つ
雷と炎と氷の三種の魔法が降り注ぎ、殺された仲間に対する怒りなのだろうが
激しい魔法の嵐が荒れ狂う────しかし。
男「無傷?」
軍人女「か、どうかは分かりませんけどね
どうやら、あの妙なスーツには対魔法効果があるみたいですね
それに、さっきの攻撃を見るに力の増幅効果もあるようです」
荒れ狂う魔法の中から飛び出した一人の女が、剣を抜刀し
魔法発動時に隙が出来るのか、魔術師風のローブを着た人間に剣を一閃する。
一閃された剣はまるで粘土でも斬るかのように易々とローブ人間の首を
跳ね飛ばし首を失った人間から大量の血液が吹き上がる。
男「まるで、虐殺だ」
軍人女「対人戦の戦いと言う物は、
殺しよりも怪我させる事を重視させます」
男の言葉を聞きとがめたのか、軍人女が言葉を続ける。 軍人女「前線にて銃弾一発が一人の怪我人を生み出した場合、
それを救助する兵2人と合わせて、3人の戦力をその場から損失させる事が出来ます」
軍人女「それに、怪我を直すまでの病院のコスト、リハビリまで視野に入れると
遥かに敵の損失は大きいでしょう」
基本拳銃は殺す為の武器ではなく、相手を怪我させる武器だと聞いた事がある
気がする。
無論、軍人女が持つような馬鹿でかい拳銃は例外だろうが。
軍人女「殺したというよりも、怪我をさせたというだけなら
こちらの兵のメンタリティも傷がつきませんでしょうしね
しかし────。」
目の前で起きている戦いは、殺しの為の戦いだ
いや、そもそも。
男「あの、妙なスーツは
人と戦う用の装備じゃないんじゃないのか?
化け物と戦う為の装備だから、オーバーキルになるんじゃないか?」
軍人女「そう、かもしれませんね
あんな素人臭い動きで、戦う事ができるんですから。」
目の前の戦いはリアルな映画を見ているような感覚だ、
今では化け物から逃げ出す戦いだった、だがここからは
人との戦いに巻き込まれるという事だろうか。
ふと…背後から物音がして、軍人女と男が振り向く。 男「なっ!」
軍人女「何々!?なんですか!?」
遠目に観戦モードで見入っていたため、周りの警戒が疎かになっていたようだ、
背後には魔法で飛んできたのだろうか、白い鎧を纏って巨大な戦斧を持ったファンタジーな
戦士が立っていた。
歳の頃は30台中盤から後半と言った所だろうか、鎧の下は筋肉質の体躯が隠れているのだろう。
あの巨大な魔物を倒した連中の一人だ、素人の男やボンクラ軍人の軍人女では
成す術も無いだろう。
好意は無さそうだが、敵意と言う訳でもない様子だ、
明らかに戦い慣れをしていないであろう相手を見て、どうしようか判断に困っていると言った所か。
戦士「お前達、あの仮面連中の仲間か?」
男「仮面連中?ああ、あそこのスーツ連中の事か
連中が俺達の事をどう思っているか分からんが、俺達は連中なんぞしらん
…………と言ったら、アンタは納得してくれるのか?」
とりあえず、言葉が通じる相手のようだ
言葉が通じれば戦いは回避できるかもしれない。 男「ついでに、戦争の経験した事の無い平和ボケした世界に住んで居る
民間人だ…………と言ったらアンタは満足してくれるのか?」
戦士「戦争が起きて人が死んでいる現状を目の当たりにして
それでいて、その腰に剣をぶら下げていてふざけた事を言うなと
こう応えるだろうな、俺はっ!!!」
突如身をよじり、戦士が戦斧を振り回すと闇夜に火花がまき散らされる、
金属同士が激突する激しい音、刃を止めたものの戦斧の勢いを止めきれなかったのか
闇夜から飛び出した何者かは数メートル弾き飛ばされる。
戦士「おいおい、もう追いついてきやがったのかよ
下の連中を放っておいてこっちに来るとはな」
???「退け…この人に手を出すなら容赦はしない」
先程まで戦っていたスーツ女の一人が戦士に向かって警告を発する。
男「───────まさか。」
聞き覚えのある声だった、昔から何度も聞いた声。 男「まさか、お前。」
フルフェイスメットの下からの声だが、聞き間違える筈も無い
認めてしまうと
男「お前…幼馴染…か!?」
???「………………………。」
帰って来たの沈黙の返答、しかし男はもう確信していた。
後ろのレールガンを持った男は恐らくは友、その隣に居る小柄な女は
妹、そして…先ほど人間を斬殺したのは幼馴染だと。
男「答えろ!お前は………いや
お前達はそんなの着て何をしてんだ!!」
戦士「ピーチクうるせぇな、小僧
ガキの出番じゃねーっつの」
男「うるせぇ!テメェこそ黙って居ろ!オッサン!
お前の幕じゃねーよ!」
恐らく目の前の戦士も、妙な戦闘スーツを着た3人よりも
自分は弱いだろう、本気を出すまでも無く男を一撃で殺す力を
持ち合わせているのは先ほどの戦闘で見て取れた。
だが、頭に血が上ってそんな思考はどこかに行っていた。
男「答えろよ!
芋!幼馴染!友!」 ----------------------------------------------------------------------------------------
今日はこの辺で。
----------------------------------------------------------------------------------------
友「越えちゃいけねーラインってのあるよな?
俺達は…いや殆どの日本人はそのラインを越えない向う側で
平和に暮らしていたんだけどな」
言葉と同時にメットの下から現れた顔は、やはり予想通り
友の顔だった。
友「俺達はそのラインを越えちまった…………それだけだ
だけど相棒、アンタはまだ戻れるギリギリラインの向こう側だ」
幼馴染「だから、私達が
代わりに全部終わらせるから、手を引いて
この山もシンディも魔物も私達の事も全部忘れて向うにもどって頂戴」
友に続いて顔を表したのは幼馴染だった。
全部忘れて、元の生活に戻れという事だろう、
だが、そんな事は出来るはずもない。 👀 申し訳ないとは思うのですが、4月から少々立て込んでおりまして。 戦士「おいおい、こっちもガキじゃねーか
この世界ってのは、ガキが人を殺すのかよ」
マスクの下から現れた顔を見て戦士が何か言うが無視。
男「それで、俺にどうしろって言うんだ」
幼馴染「大人しく捕まって頂戴、
抵抗しなければ、痛い目に合う事もないわ」
男「捕まる・・ね、
別に逃げるつもりの無いけど、
俺が捕まったらどう言う扱いになるんだ?」
友「家に帰してくれる、らしいぜ?
もっとも、ここ一カ月ぐらいの記憶と引き換えらしいけどな」
記憶を奪われるのか、それで平穏無事な生活に戻れるなら悪くはない
悪くは無いのだが。
男「だが、さっきの
『俺達が肩代わりする』ってのは何だ」
幼馴染「そのままの通りよ、返してもらえるのは男
貴方一人だけよ」 妹「私達はここに残るわ」
男「何故だ」
友「そういう約束だからだ」
男「顔も知らない連中とお前達が勝手にした約束を信じて
全て忘れて、友人や家族を置いて自分一人だけ帰れと?
そんな事を俺が了解するとでも思うか?」
幼馴染「いいえ、思わないわねっ!」
言葉と同時に幼馴染が地を蹴って飛び出し、
幼馴染の重い蹴撃が男に襲いかかる。
躱せたのは幼馴染の動きに素人臭さが残っていたからか、
男の背後の樹木に幼馴染の足跡が刻まれる。
男「いきなりなんて事しやがる!
殺す気か!?」
幼馴染「わ、私だって
怪我させたくないから我儘言わないで、
大人しく捕まって頂戴!」
男「普通に死ぬわ!こんなもん」
初撃の威力に自分でもビビったのか、男の言葉に
幼馴染の攻撃に精彩さが欠けてゆく。 幼馴染の着ているスーツは、先程の戦いを見る限り
自らの筋力を増大させると同時に、敵からの攻撃を防ぐ効果があると
見受けられる。
電気・炎・氷の魔法の直撃を受けても無傷だったりする事から
防御性能の非常に高いと思われる。
男「なんなんだよ!その無敵スーツ!
チートじゃねぇか!!」
幼馴染「そうよ、使い慣れていないんだから
抵抗すると本気で怪我するわよ」
男「生身の人間相手にンなもん持ち出すなよ!」
唯一の弱点は扱う人間が素人だと言った所か、
そうでなかったら、最初の一撃で気絶させられてジエンドだっただろう。
男「そうかよ!そっちがそのつもりだったら」
幼馴染「ちょっと!
やり合うつもり!?」
男「先に殴り掛かって来たのはお前だろうが!」
幼馴染「聞き分けが無いからよ」
男「肩代わりするだ?人殺しだ?
そんな玩具一つで何でも出来ると思い込んでいるのが気に入らねー!」 幼馴染「何を!!」
幼馴染の拳の威力を逃がしつつ、男は幼馴染の足を払いのけ
その場に引き摺り倒す。
幼馴染「きゃ!?」
男「弱点一つ目、どんな凄い装備でも
扱っている人間が素人で知り合いだから、武器が使える訳でもなく
付け入る隙が幾らでもある
最も、俺も素人だけどな」
けど、こちらも有効な攻撃手段を持たない訳だから、
引き摺り倒した後に捕縛する事も出来ないが。
戦士「ほう?
で、そこからどうするんだよ、小僧」
男「背中にファスナーとかあったら、引き摺り出してやるんだけどなぁ
────────うぉ!?」
戦士の関心したかのような声に男はどうしたものかと思案するが
とりあえず、力では逃げられないように関節を曲げて捕縛の体勢を────。
妹「お姉っ!」
幼馴染が引き摺り倒されたのを見て、業を煮やしたのだろうか
今度は妹が襲いかかってくる。 繰り出された妹の手が男を掴もうとする、
躱す以外に男には選択肢が残されていないと思ったのだろう。
───────だが、そこに隙がある。
男「チェストォォオオオオオォ!!」
繰り出された腕を取り、勢いをそのままに相手を背中の上に乗せ
相手の威力を殺さずに放り投げる。
妹「きゃぁぁぁああああぁぁ!」
幼馴染「妹ちゃん!?」
悲鳴と同時に一本背負いで
放り投げられた妹が崖下に落下してゆく。
男「弱点二つ目、幾ら力を増大しても
体重そのものが変わる訳でもない」
友「実の妹相手に容赦ねーなぁ、相棒」
男「余裕が全く無いからな、まぁ死にはしないだろ
その無敵スーツがあるんだから」
流石に友は迂闊に素手で飛び込むような事はしない、
距離を取ってレールガンを男に向ける。 幾らなんでも生身の人間相手にそんなものをぶっ放したりは
しないだろうと男は一瞬思ったが、根拠も無く男はその場を飛び退く。
同時に男の立っていた位置を轟音と共に光の矢が貫く。
男「ちょっ!お前!
マジで撃ちやがったな!?」
友「避けると思ったんだよ」
幼馴染「ちょっと!友!?」
これには幼馴染も予想外だったのか、自由になった彼女が
友に抗議の声を上げる。
友「怪我もさせずに相棒を捕縛しようなんて考えが
甘ぇんだよ」
幼馴染「わかったわよ!」
レールガンで粉々に吹き飛ばすよりも、多少の怪我をさせてでも
捕縛した方がマシだと割り切ったのだろうか。
精彩さを取り戻した幼馴染は手刀を振り下ろそうとするも
突如鳴り響いた炸裂音と共に、幼馴染は横に吹き飛ばされる。 先日に一度聞いた事のある音、─────銃声だ。
男「軍人女!!」
衝撃に跳ね飛ばされた幼馴染は地面を数回転がり、
何事も無かったかのように立ち上がる。
幼馴染「邪魔しないで」
軍人女「凄いですねー、50AE弾を受けても衝撃を逃がし切るんですか
でも悪いですけど、その人を渡す訳にはいかないんですよ」
幼馴染が武器を取り出し、友がレールガンを構える、
しかし軍人女は男の頭に銃口を押し付ける。
軍人女「おっとー、動かないでくださいねー
貴方達が人殺しに手を染めてまで守りたかったお友達の頭が
粉々になっちゃいますよー?」
幼馴染「男っ!!」
戦士「モテモテだな、小僧」
心配する妹の声に、のんびり状況を楽しむかのような戦士の声が投げかけられる。
男「ああ、友人達に襲いかかれるわ
さっきまで寝食を共にしていた仲間に銃口突き付けられるわ
最悪な気分この上ねーよ」
やけくそになりつつも戦士に返答を返す。
銃口を頭に突きつけられれば普通なら恐怖に身がすくんで声も出せない所なのだろうが
ここ連日の騒ぎで耐性がついたのかもしれない。 軍人女「ここで男さんが連れて行かれるとですねー
私も一緒に捕まってどうにかされちゃうわけですよー」
軍人女「でも、貴方達のその無敵スーツは私の武器ではどうにもなりませんからー
だから、男さんには悪いけど人質になってもらうのですよー」
友「だが、ここで男の頭を吹っ飛ばしたら
アンタはもっと酷い目にあうぜ?」
軍人女「でもでもー、
どの道私はじり貧ですからー、このまま一緒に捕まったら
多分明日には冷たい死体になって、森の外に投げ捨てられちゃいますから」
友「ちっ!」
軍人女「男さんには借りがありますから、私は悪いようにするつもりはないですけどねー
それでも自分の命には代えられないんですよ、だから退いて貰えませんかね」
戦士「おっと、そっちはそれで話が付くのかもしれねぇけど
俺の方の話がまだあるんだがな」
傍観を決め込んでいた戦士が武器を構え、戦闘態勢を取る。
戦士「そこの小僧のおかげで、その変な服───無敵スーツだったか?
なんとなく攻略法が見えてきた所でな」
戦士「俺の部下を殺してくれたんだ
タダで返す訳にはいかねぇなぁ」
友「アンタ相手に俺達も遠慮する必要なんて無いんだがな
一対三で勝てるとでも思っているのか?」
戦士「正面からやったらな、だがしかし──────。」
戦士は銃を突きつけられている男の向かって戦斧を振り下ろす、
振り下ろされた斧は男の頭をカチ割る事無く、幼馴染の小手で受け止められる。
咄嗟に男を庇った幼馴染に戦士はニヤリと口に笑みを浮かべる。
戦士「そこの小僧を庇いながら戦うってハンデがお前達にはあるだろ?」 ファミリーマート店員 「輸送費用は知りませんからね」 男「俺達の戦いはこれからだ」
ご愛読ありがとうございました>>1先生の次回作にご期待ください 「今のところ、部分的には言い分さえ通れば将来、
両サイドからの援助と急展開な幻想的かつ前評判の高い、
割り込まさない未成熟さのある抗生物質の少ない、
モデルチェンジされた物使用しているから」 ☆ 日本人の婚姻数と出生数を増やしましょう。そのためには、☆
@ 公的年金と生活保護を段階的に廃止して、満18歳以上の日本人に、
ベーシックインカムの導入は必須です。月額約60000円位ならば、廃止すれば
財源的には可能です。ベーシックインカム、でぜひググってみてください。
A 人工子宮は、既に完成しています。独身でも自分の赤ちゃんが欲しい方々へ。
人工子宮、でぜひググってみてください。日本のために、お願い致します。☆☆ 家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。
グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"
VS1RS0D4LY 知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』
LDGPB 驚愕の事実拡散
【創価学会の魔の正体は、米国が仕掛けてるAI(人工知能)】
CIA(米国のクソ諜報、スパイ)が、日本統治に利用してる宗教団体が創価
パトカーの付きまとい、咳払い、くしゃみ、芝刈機音、ドアバン、ヘリの飛行音、子供の奇声、これら全て、米国が仕掛けてるAIが、人を操ってやってる。救急車のノイズキャンペーンに至っては、サイレンで嫌がらせにする為だけに、重篤な病人を作り出す冷徹さ
集スト(ギャングストーカー、ガスライティング、コインテルプロ、自殺強要ストーキング)以外にも、病気、痛み、かゆみ、湿疹かぶれ、臭い、自殺、殺人、事故、火災、台風、地震等、この世の災い全て、クソダニ米国の腐れAIが、波動(周波数)を悪用して作り出したもの
創価の活動家は、頻繁に病気や事故に遭う。災難が続くと、信者は仏にすがって、学会活動や選挙活動に精を出すようになるから、クソAlが定期的に科学技術で災いを与える。モチベーションを上げさせる為の、起爆剤みたいなもん
真実は下
http://bbs1.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=pr02&mode=view&no=46
https://shinkamigo.wordpress.com 中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
WKO