【シェア】対テロを舞台に創作するスレ
おそらく新ジャンル?
現代を舞台にカウンターテロリズムをシェアするスレです。
例:「24」「GSG-9」
イスラム過激派のリーダーが暗殺された今、いつテロが起きてもおかしくはない。
我々は、恐れず戦うべきである。
・荒らし、煽りは華麗にスルーしてください。
・実際の人名をなるべく使用しない
・現実から離れたことは投下しない。
・エロ、SF、釣りなどは他のスレでしてください。
・シェアードで進行します。 『もめてるみたいですよ?わざわざ連邦保安官さんたちが来てくれてるのに?』
晴天の上空に引いたニンジャカイトのメルからの声が、耳かけ型双方向レシーバーから聞こえる
走行中の四つ脚ジョングの運転席で、ヒルが汚れた元は白かったハットのつば越しに、助手席に立ち上がって前方を睨んだネロをちらりと見上げた
「よろしくなさそうだな」ネロはつぶやいた
「想定どおりに」ヒルは前を向いて言った。たのしそうに笑っていた
『 ややこしいこと になったら、まずはわたしが飛び込んで行ってひっ掻き回す、ですね?』
メルの落ち着き倒した声に、ネロはちらりとヒルを見やった
「いぐざくとりー。無茶も無理もなし、やるのはわるものだけ、の範囲で」ヒルは笑顔で返した
『御意。おまかせあれ』明るいメルの声
なんとはなし、ネロは眼だけで天を仰いだ。自分の黒いハットのつばが見えただけだった
「神の御息吹よ、ニンジャ娘をお守りを」ネロはつぶやいて、すこし微笑んだ 火星の青空の下。褐色の岩盤大地
大物テロリスト、アザムを収容したトーマルカーゴ隊の先頭で
チャンスはウォルターと並んでいた
二人とも二脚歩行馬機 レッグ に跨がっている
先方の連邦保安官らは5人。やはりレッグに乗っている
先方のレッグ鼻面、二連物理弾機関銃と
そのレーザーサイトも兼ねるレイライフルが、いやな威圧感を発していた
チャンスらの武装はまだカバーがかかっている
いつものお尋ね者引き渡し先、ギャレス連邦保安官でなく
他の面子も見知った顔がないのは大いに気に入らなかった
「 ギャラン はどうしたのかの?チャンス保安官?」
枯れ木のようなウォルター保安官補が常の、
しゃっくりのようなしゃべり方でチャンスに振った
「ああ、ギャラン な。風邪でもひいたかな?」 チャンスは振りを受ける
「お察しのとおり、ギャラン連邦保安官は少々調子を崩していてね。ジャクソン連邦保安官だ」
先方の中央の男が言った。陰険そうな目のあばたが目立つ男だった 他の面子も見知った顔がなく、かつ全員悪党づらなのが大いに気に入らなかった
の方がよかったw 中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
Q95 「はじまった!パージします!」
ニンジャカイトで火星の青空で風に吹かれていたメルは、
前方2キロ200メートル下方にレーザーと銃火を認めて吠えた
両腕をほどよい大きさの胸の前に考査させ、腰を左にひねる
ニンジャカイトがばしゃりとまきつくようにメルを包み込み
ネロとヒルの四つ脚ジョングとつながっていたナノワイヤーを切り離す
「えい!」
メルは両腕両脚を大きくひろげた。カイトが展開し、風を受け、ぶわりと舞い上がる
頭を反らす。天地が逆転する。足の下に青空が回り込む
再び胸前で両腕を交差、今度は腰を右にひねり込む
頭部が重力に引かれる。顔を 地上へ上げ 目標の戦闘の始まったあたりへ向ける
「点火!」
音声入力。カイト背のロケットブースターが火を噴く。猛烈な加速。戦闘地域と地面が迫る ブースターは一秒後に停止
「展開!」
音声入力。ニンジャカイトが再び ひらく
メルの両腕両脚がカイトにひきちぎられそうな勢いでもっていかれる
地上30メートルからの急減速と再浮上。強烈なGが背の方向、大空へ
「拘束解除!」
音声入力。メルの全身をカイトの骨に拘束していたナノワイヤーの束が一気にほどける
「シュット展開!射出!」
音声入力。メルの背負ったナノカーボン製グライダー、シュットが展開、ロケットブースターが点火
メルはカイトから飛び出した。ブースターは瞬時に噴き止む
50メートル上昇、また頭部を作用点に縦旋回、戦場を目指す。風! ここまで読んできて「別班」が登場してない事にオドロキ。 どこまで読んだのか知らんが覚えておく
自衛隊系の機関だか組織だかなのだな ネタメモ
今のかこく(漢字忘れた)と我国(漢字あってるか自信ない)の情勢
テロリストがやった犯罪
と見せかけてテロリストを弾劾 させる というムーヴ
あたりのゆりちゃんチームの日常 メモ追記
初期メモでは某国、本文初出では彼国となっている
我国彼国で妥当ではありそう 滑空するメルの下 、地上で戦う人々と銃火が視界 下 へ流れる
トーマルカーゴの位置を確認
「アザムのトーマルカーゴは後退!そっちから11時!」
言ってメルは上体を上げた。上昇し反転する
『承知した。帰ってこい』ネロの声
『いつもながらえらい』ヒルの声
「帰れれば!」
返し腹のライドピンを引き抜く
身体固定ハーネスが、あるものは外れあるものはメルの身体をシュットの上に引っぱり上げ
シュット上面に起き上がった簡易シートと背もたれにメルを放り込む
シュットアビスモードからスカイモード
メルは起こした上体に風を感じながらバイク型簡易ハンドルを両手で掴み左下へきった
浮遊感。シュットは右翼を上にメルを乗せて上昇する 「ギャラン?ギャレス連邦保安官のこと?」
トーマルカーゴを挟んだ左から、ミッチと同じくレッグ機上のネーソンがささやいた
前方5メートルのチャンスとウォルターのレッグを向いている
「ウォルとチャンスの手だ。俺も昔引っかけられた。始まるぞ」
ミッチは小さく早口で応え、レッグ前面の縦2連物理弾機関砲のセフティを外す
──自称ジャクソン連邦保安官と他4名。全員レッグで殺る気まんまん
だんまりアザムと関係してたらしいクライトン一家は
アウターファッキンエイリアンテクノロジーを使うらしいクソどもに皆殺しにされた
ファッキン賞金稼ぎども、ろくでもねえもん持ち込みやがった
ミッチ保安官補は0.00002秒で これまでのあらすじ を復習した チャンス保安官の視界の隅でウォルター保安官補が自レッグの機関砲を起動した
チャンスはすかさず上背を屈める。風防の陰へ
ジョンソンら敵3機からの機関砲弾と照準を兼ねたレーザーがチャンスのレッグに叩きつけられる。銃撃音弾着音振動 敵銃撃開始
ミッチ機体右前腕部30ミリ対装甲砲撃。轟音
敵レッグ1機 こちら へ跳躍
「やば」ネーソンは機体を後方へ跳躍させた。背中が引っ張られる感覚。栗色短か目の髪は地面に引かれる
ミッチの対装甲砲弾がチャンスの相手1機を弾き飛ばす
跳躍してきた敵レッグがネーソンのいた位置に着地
トーマルカーゴ左脇3メートルネーソン機正面前方10メートル
前部縦2連と左右前腕部ガトリングガン全開しつつネーソン着地、再跳躍。前へ!
ネーソンを踏み潰そうとしていた敵レッグも再び跳躍。前へ。迷った!?
ネーソンは空中で敵レッグに200発超の機関砲弾を叩き込む。弾着振動。敵軌道がよれる
スラスターブースト!わずかに上へ
狙いどおりにネーソンレッグの右足が敵レッグの鼻づらの機関砲砲身を引っ掛けた
ネーソン着地、縦揺れ。控えめな胸はそれほどでも
バックミラーを覗く。敵レッグは登場者を下に脚を上にひっくり返っていた チャンスの左前に居たジョンソンレッグが後方へ吹き飛んだ。ミッチの対装甲砲
銃撃着弾振動。後方でネーソンのバルカン騒音
一拍おいて残敵3機揃って後方へ跳躍
チャンスは機関砲を短く2連射。3機とも後方跳躍を続ける。200メートルは距離をおいて停止
横たわったジョンソンレッグは20メートルほど前
「どうする?チャンス」ウォルターが言った
「さてね……ネーソン無事か?!」とチャンス
「必殺バルカンファランクスと美脚シュートでやってやりましたよ!」ネーソンの明るい声
「おまえねえ……うお?」
言いかけたミッチの驚きに、チャンスは急ぎ装備した大気分析機のモニターに目をやった
エーテル値が急増していた 「トーマルカーゴに集まれ!」
チャンスが言った直後、2機のひっくり返った敵レッグが黄色い爆光を上げた
ミッチネーソンカーゴ方向の爆光を見たチャンスの視界が白化する
「きゃ!」「うお!」ネーソンとミッチ
「誰かおるぞ!」ウォルターの声
ちかちかする目を戻す。横たわったジョンソンレッグはそのまま
一旦退いた3機のレッグはこちらへ跳躍して近づき始めていた
もう一度後方のカーゴ方向を向く
白く薄い人型のなにかが、ネーソンが蹴りとばしたレッグ方向からカーゴに近づいているように見えた
チャンスはトーマルカーゴのスペシウムシールドを起動して言った
「いい目だウォル。覗きの賜物だな」
「観察と言え」
ウォルターは言ってレッグをトーマルカーゴ方向へ跳躍させた 「ブラボーチームスタンバイ!ヴエラ、セーブポイント への戻しタイミングは任せる!」
シュンクレスバタリオン火星特務派遣隊打撃チームリーダーのエルンスト”ルスト”ロウ審問官は、パワードアーマー”法衣”の通電通エーテルを再再々確認しながら言った
「兄さんは本当に来ると思うの?賞金稼ぎたち」
ルストの隣で妹にして相棒のエスタが言った。視界内の他メンバーのものと大して変わらないのに、法衣の顔部が美しくみえた。しかしギロチンサークレットだのギロチンチョーカーだのという俗称はどうにかならんのか
「来るだろう」ルストは応えた「ああいう手合いは物語の中にしかいないと思っていたが」
「うれしそうに言うのよね」
エスタもまたうれしそうに言う。いい笑顔をしているのだろう
考えつつルストは、外洋客船向け連絡艇救出戦で出逢った、あたまのおかしいテディベアのパワードアーマーとブラスター使いの赤毛女闘士のことも思い出していた トーマルカーゴから膨らむように青く球形にスペシウムシールドが発生し、
勢いよく突っ込んできた黄色いぼんやりした人型のなにかを弾き返した
青いスペシウムがめちめちと、黄色いぼんやりを喰い始め、はっきりしたカーキ色の軽パワードアーマーを露呈させる
「”ゆうれいアーマー”!」
ネーソンの声。視認、他3人!
機関砲の破裂するような銃撃音と共にウォルターのレッグが、ミッチとネーソンのレッグの前に飛び降りてきた
機関砲弾が黄色いぼんやり──エーテルシールドを剥がされかけてる奴の露呈部分をを蜂の巣にする
ミッチはまだ無事なゆうれいの内2人に、レッグ左前腕から電磁ネットを 発射 した
2人のゆうれいがネットを最低限の動きで避ける
「ほいきた」「充分!」
レッグ上からウォルターの二連ショットガンの同時二射とミッチのポンプアクションショットガンの二連射
スペシウムバックオー散弾が”ゆうれいシフィールド”を虫食いだらけにする
「しゃあきたあ!」
ウォルターの脇を横滑りに飛び出したネーソンの自称バルカンファランクスが、跳躍して逃げかけた2人のゆうれいアーマーの動きをトレース、ずたぼろにした チャンスはジョンソンレッグの近くに実体化した2人の内1人に、左手の二連ショットガンからスペシウムスラッグ弾を2発ともぶちこんだ。もう1人は跳躍
「どうだ!」
敵跳躍頂点付近へレバーアクションライフルを二連射。ゆうれいアーマーは空中でスラスター噴射、一発掠り
カーゴ付近ウォルターミッチネーソンに突っ込む10時方向軌道に3発目!外れ!
ゆうれいは9時方向にフィールドを解除しつつ着地即再跳躍。更に左へ
「こっ!」
チャンスはサドル挟んだ腿と膝でレッグを方向転換、敵一旦着地点から飛んできたなにかを躱す。投擲武器の低い通用音
「ブーメランか?」
バックミラーと敵跳躍方向同時確認
「出戻りどもめ」
後退していた3機の敵レッグも迫っていた
ブーメランが素直に戻って行くゆうれいはまた跳ぶ気まんまん
出戻り組とゆうれいに対し、鼻ヅラ機関砲弾をばら撒きつつカーゴ側へ横歩き後退
カーゴ側の三人も立て直したもう一体のゆうれいと乱戦中。ネーソンのガトリングガンが騒がしい ガトリングガンの震動と撃音が弾き出した30発ほどの7ミリ鉛弾頭は、空中の黄色い人型のもやをすり抜けた
「ゆうれいってずるいし都合よすぎんですよ!」
言ったネーソンの左側でミッチのポンプアクションショットガンが大きな音をたてるのと
ネーソンの両手親指人差し指がバルカンファランクスのトリガーを絞りながら
着地する黄色いもやに両の腕脇腰脚足でレッグの向きファランクスの向きを合わせるのと
ゆうれいアーマーの黄色いもやにいくつかの青い花が開くのと
青いスペシウム孔から7ミリ弾頭が黄もやの中に飛び込んで
カーキ色の軽アーマーに複数のコイン大の穴を穿つのがほぼ同時だった
「弾幕だ!カーゴを下げるぞ!」
大声を上げたチャンスのレッグは、残るゆうれいと、逃げ出したくせにのこのこ帰ってきた三機のレッグを牽制しつつ、こちらへ後ろ向きに後退していた
間を空けずミッチとウォルターのレッグが鼻ヅラ機関砲弾をばら撒きつつ飛び出す
ネーソンは残弾を確認しながら戦速前進
「後退に賛成」 >>126 4年弱前のおれへ
230は9_じゃないぽいぞ 岩山陰シュンクレスバタリオン攻撃楊陸艇通称”ハインド”の”控え室”
『ルスト、上空50000、降下6機。IMASCO重アーマー』
ヘルメット内のヴエラの声にエスタは兄ルストへ”顔”を向けた
「そっちが先か。猶予は……2分?ヴエラ、俺たちを転送しろ。カーラ、転送後ハインドはここを離脱、合流回収ポイントに向かってくれ。くまさんじゃなきゃいいが。かわいいのはやりづらい」
『ダー、ルスト。ゲストは?』”ハインド”主パイロットのカーラ
「お帰りいただく」ルストは向かいに控えた兄妹の従者の大男イァン(の軽アーマー”法衣”)にヘルメットの向きで控え室すみっこの、樹脂テープでまとめて縛り眠らせた、ギャレス連邦保安官含む3名のかたまりを指す
『ゲストはこちらでお送りします。ブラボー、転送カウント!10!』ヴエラ
「早いな」笑い声でルスト「ゲストには怪我も失礼もないように」イァンに やんなくていいよ と頷く「スタンバイ!」
「し!」エスタはグローブ両掌で自ヘルメットの頬をはたく。エーテル圧気合いビンタ。手を降ろし……
黄色い閃光 ミッチは自レッグの鼻づら機関砲をけちけち撃って、敵("出戻り"レッグ3、そいつらと合流したゆうれいアーマー1)を牽制しつつ
チャンス機左脇を超えて敵ラインに向かい合った
確認。右20メートルにウォルターレッグ、後方チャンスとその並びに至りこちらへ向かうネーソン
チャンスはこちらにケツを向け、アザム入りのトーマルカーゴにレッグのハナを向ける
「あいつら"出口"を開くぞ!」
ウォルターの警告と同時に、チャンス前方ネーソン後方、ネーソンが蹴り飛ばしたひっくり返った敵レッグが、再び黄色いエーテル爆光を膨らませた
前方"出戻り"組両脇にも同じく。各所2人ずつの"ゆうれいアーマー"がぼやりと出現
"エーテル缶"を放って"出口"を開いたのだろう"出戻り"レッグが左右1ずつ展開
先行隊残存ゆうれいアーマーがこちらに跳ぶ。ミッチとウォルターのラインを遥かに越える軌道
「ミッチ!ネット!」
ウォルターの声に身体と右手が動く。空中のゆうれいアーマーに電磁ネット発射。外れ!がそいつは見越したようなウォルターのネットに飛び込む。エーテルフィールドと電磁ネットが干渉し合う。落下
「カーゴを!」
ミッチが言うより早くウォルターは後方へ跳んでいた
が、到着したご新規さんゆうれい4人と出戻りレッグ3機も跳んでいる。無論目指すはトーマルカーゴ
──こいつぁ……
少々やな気分になった瞬間、後方から すごいスピードで飛んできた人型っぽいなにか が褐色の地面に影をおとした メルは左旋回するグライダー”シュット”機上から戦闘区域を見下ろした
“ゆうれいアーマー”組は保安官組の前線を飛び越えトーマルカーゴへ迫っている
「ゆうれいアーマー!5?!戻ってられない!降ります!ブラスターを!」
メルは言ってシュットを右に安全規定を大きく超えて切り直した。天地が回転する
『承知、メル、無理はなしだ』
『兄貴、レンコンブラスター!』
後方地上を追って来ている“四脚ジョング”のネロとヒルの声を聴きつつメルは身体固定ハーネスを解除した
ひっくり返ったシュットからさかさまに大地へ頭が引かれる
「ィヤーッ!」
込められるだけの左脚力で逆さに地を向いたシュット底面を蹴る
地へ伸ばす右足裏が空中下方にいたゆうれいアーマーの一人の背中をロックオン
「流星キック!」
メルの右足にスペシウムの蒼い輝きが集まり、ゆうれいアーマーの黄色いエーテルフィールドを中和させながら背装甲をぶち抜き、そのまま地上に叩きつける
地表に溜まった砂埃が、爆発するように、必要以上に膨れ上がり舞い上がった
「影、推参!」
砂埃の中、メルは決然と宣言した 「なんだ!?」ルストは気を取られた
『火星ニンジャ!?』エスタの声
『ひめさま!』イァン
ルストの視界端で地上からのスペシウム散弾がエスタの“法衣”に襲いかかる
「なんですかそれ!かっこいいつもりですか!まねしますよ!」
「ニンジャガールか!」
言うネーソンとミッチの脇でウォルターの、再装填した横2連ショットガンが、デカい音とともに2発分のダブルオーバックスペシウム散弾を一気に吹き出した
「なんとかなりそうだな。感謝するぞ、お嬢ちゃん。お礼は甘いものでいいんだよな」
チャンスはリモートで後退するトーマルカーゴにレッグを並走させながら呟いた
カーゴのスペシウムバリアの“でんち切れ”は気になっていた 「ィヤーッ!」
裂帛の気合と共に跳んだメルの左流星昇龍脚が、残るモブゆうれいアーマーを天高く舞わせ上げた
身をひねり、降下中を狙ったアダマンチウムの“ギロチンサークレット”を、同じくアダマンチウムの手甲で弾く
“輪っか”を翔ばしてきたゆうれいアーマーは、散弾を受けながら無事なやつ
「追い撃ちが遅れたんだ。ならまずは!」
視界の他ゆうれいアーマーは、後続レッグ2機と保安官組戦闘担当3人を挟み撃ちにしようとしてる一人、カーゴへ向かう一人
その間に跳んだゆうれいアーマーが視界いっぱいに
「ィヤーッ!」
両の手甲を交差させ、打ち下ろされた手持ちのサークレットを受ける
その打撃を流しながら着地、地面を転がり威力を殺す上を、弾いたサークレットが通り過ぎる
「すてきだよ?火星ニンジャガール?」
ゆうれいアーマーが飛んでいたサークレットを受け、両手サークレットで腰を落とした構えで、女の声で言った
ゆうれいの名の元となったエーテル透過フィールドは張っていない。がちんこをお求めでいらっしゃる?思いつつ勢いで身を起こす。同じく腰は落とし
「シュンクレスバタリオンうわさの魔女姫さん?」
「そうみたい。アナエスタ・ロウ。ともだちにはエスタ。あなたもそう呼んでね」
ゆうれいアーマーエスタに応える面頬の下の唇がほころび、鉢金からおりたバイザー奥の瞳がかがやくのを自分で感じながら
「天魔覆滅……わたしはメル。参りますわよ!姫様!」
メルは吠えて飛び出した
「よろしくてよ!」
メルのアダマンチウム脚絆の右廻し蹴りとエスタ左手のサークレットが激突し、ちょっとそれないわーレベルの派手な火花が炸裂した 左手サークレットで蹴りを受け、右手サークレットで腹を裂く
つもりがニンジャガールメルは身体を回して下がった
「このっ!」
流れの左後ろ回し蹴りで追い打つが、さらなる身体回しでかわされる
左右のサークレットを振り回すも手甲で流され一呼吸
「さすがみごとなものね。メル、その名、覚えました」
「忍(しのぶ)るに、その名はいずこ、草の陰」
「私は忘れません、メル。季語が要るのでしょうに!」
ハイクを垂れ流すメルに、フェイントの前蹴りからのサークレット連撃を軽々と受け流され、エスタは舌をまきながら愛をおぼえていた。すてきじゃない!
──人はわかりあえるのだから、瀕死からでも、はいはい、で甦ることもできるのでしょう!
の思いも込めた左後ろ横蹴りも躱したメルは向き合うと
「知ってるの、ひめさま?アザムさんを“守る”理由」
「人を護ることに理由などないでしょう!」
縦斬りの右サークレットが返された空に、なにやらあやしい黒雲が、ありえない速さで拡がっていた 「うっひゃーっ!なに好き勝手やってくれちゃってるんですか!」
敵レッグ機関砲に打倒され、向こう側に転がり起きたネーソンは吠えた
「抜かれたぞ!ミッチ!」
ウォルターの言を待たず、ミッチの30ミリ砲がネーソンを超えていった敵レッグを吹き飛ばす
「あとひとつ?!」
もう一機のレッグに目をやる前に"ギロチンサークレット"持ちの"ゆうれいアーマー"が!
「なんとうー!」
ネーソンは脚をちぢめたレッグを横に転がし縦斬撃を躱す
「ネーソン!」
レッグの鼻づらレイライフルに導かれた鉛玉ばら撒き機関砲を撃つウォルター
鉛玉の群れはゆうれいアーマーの黄色いエーテルフィールドを通り過ぎるだけだった
「このズルすこが!なめてんじゃありませんよ!!」
ネーソンの中のなにかがぶちギレた
レッグの座を蹴って飛ぶ
突き出した右踵が蒼い光に包まれ
ズルすこゆうれいアーマーヤローの顔面に突き刺さり、気持ちよくぶちのめした
「さっきのニンジャガールのなんとかキックってやつか?」
ウォルターの声は遥かに遅れて聴こえた 「バリアが保れていないだろう!」
シュンクレスバタリオン特務中尉エルンスト"ルスト"ロウは吠えて
アダマンチウム輪っかブーメラン通称"ギロチンサークレット"を叩きつけるように撃ち出した
サークレットは蒼いスペシウムバリアをものともせず、トーマルカーゴの天蓋を撃った
「おまっ!」
カーゴと並走していた壮年保安官の声に合わせるように、天井の割れたトーマルカーゴの中から、ところどころで紅く光る黒煙が吹き上がった
「なんだこれは?……アザム?!」
紅く光る黒煙の奥、トーマルカーゴの中に
体育座りのアザムが見えた
黒煙はアザムの大きく開いた口から発していた 「これかー。デヴィルフィッシュってより大入道だねー」
リラボウの町保安官事務所。戦闘装備で待機中のマイクは、イローナの簡易戦闘情報端末画面を覗き込んで言い、おおきな胸の左(ピンキー。右はジェシー)をイローナの右肩にあてた
「無人区での戦闘中でまだよかったのかも」
イローナは応えた。眼はネーソンとメル、軌道上から降下中の増援の、個人視点画像を追う。心なしか顔色がより白くなって見えた
「おたすけ隊、出るよ、イローナ」
マイクの言い切りにイローナは2秒迷った
「おねがいします!」
「あいよー」マイクは身を起こし、イローナのちいさな両肩を力を込めてつかみ、おたすけ隊の面々を振り返った「行こう!」
「おまかせあれ」「出来高ボーナスもよろしく」「援護、間に合わしてね」「帰ったらおじさんとデートな」
「はい!みなさんよろしくおねがいします!」イローナは画面向かったまま応え、緊急回線を開いた
「エマージェンシー!降下部隊!アビー!聴こえる?!アザムお洩らし!アザムお洩らし!ネーソン!"ベータカプセル"!」
イローナの声を聞きながら、マイクはデートがどうの言い出したスティフの頭をはたき、出入り口へ向かった 「ありゃあカイジューだな。おれらもああなっちゃうのかね」
ヒルはにやにやしながら言った。アクセルはとっくにベタ踏み。ぽんこつ"ジョング"が四脚でよかった。6脚とかだったらどっかもつれさせてる、とかどうでもいいことも考えていた
「射程だな。ブラスターでどうにかできるもんでもなさそうだが」
言った後部シートに立ったネロが、ジョング外枠上部に据えた"レンコンブラスター"を一斉射した
赤い粒子弾は大きな黒煙に呑み込まれただけだった
「なんともないな。怒り出したらいやだった」
ネロが言ったとたんに黒煙の紅光が増えた
「あれ?こっち見てる?」
『いい感じです!気をそらせて!』
ヒルの感想とメルの通信に、ネロはレンコンブラスターを連射した
「いい感じになってきたな、兄貴、メル。せかいを救うぜー」
ヒルは、紅く光る黒煙に吸い込まれるブラスターの粒子弾を目で追いながら、たのしそうにわらった 勢いで外枠としたが
ちゃんとした銃架じゃないと
旋回時給弾ベルトねじれたりせんかなあ
お前そこだけじゃねえだろう
まあ置く 「なにが起きている!?」
シュンクレスバタリオン特務中尉エルンスト"ルスト"ロウは、トーマルカーゴから膨れ上がる、紅点光を混じえた黒煙を見上げながら、パワードアーマー”法衣”のエーテルシールドの限界稼働時間を確認した。
「俺だ!イァン、エスタ、各員!“想定外の事象が起ころうとも”だ!場合によっては“カウボーイズ”と協力する」
『カウガールもいるようですな』従者イァン
『わたしの眼の前になんかいろいろ知ってそうなニンジャガールがいる。話を聞いてみる』妹エスタ
「各自の判断に任せる。金持ちどもめ。なにが“想定外の事象が起ころうとも”だ。全員、一時戦闘を中止しても、“アザムの無事な身柄確保を優先”しろ」
ルストは言いながら、黒煙に飛び込んでゆく、二足歩行機レッグに跨がる壮年の男を眺めた
「英雄は英雄を知るであってほしいが……あのブラスターは援護(サポート)チームか?」 あー
火星の青い空を背景に、トーマルカーゴから膨れ上がる、
だな 俺だ、じゃなく、ブラボーワンもしくはブラボーゼロだったな あダメだイァンとエスタは実名で呼んでんじゃん
なんかもうなあ。まあなんかともあれ、いこう 「こいつが “お漏らし” か?!嬢ちゃん!」
チャンス保安官はスカーフを鼻梁まで引き上げた
レッグの機種を黒雲中心に向けながらハイドロブースター着火。レッグか跳ねる
「あいつ!何をする気だ!」
ルストもまた “法衣” のエーテルブーストを起動、チャンスのレッグを見据え膝をかがめ、跳んだ
「保安官!」
メルは左手で腰裏のスペシウムグレネイドをつかみながら黒雲に跳ぶ
「ニンジャガール!」
エスタは軽パワードアーマー“法衣”の“多次元シールド”を起動しつつメルを追うべく膝を折り、跳ねた
「効いてんのかどうかわからんな」
赤光りする黒煙にレンコンブラスターを撃ち込みながらネロはぼやいた
ブラスターの熱球着弾点は紅く光り、明らかに二脚立ち巨大超獣のかたちをつくった黒煙はこちらを向いてはいる
「大丈夫大丈夫兄貴。やっこさんキレちゃってますよ〜」
ハンドルを握る弟ヒルが言った。たのしそうだった 「呑まれる!保安官!」
空中のメルは点紅光黒煙のチャンス進行部へスペシウムグレネイドを一つ放った
グレネイドが蒼光と共に黒煙に大穴を穿つ
スペシウムグレネイドの大穴の先に、割れたトーマルカーゴとその中のアザムが見えた
「ありがとよ、ニンジャの嬢ちゃん!」
チャンス保安官は二足歩行機レッグのハイドロブースターを点火した
一気に黒煙内カーゴ脇に着地、アザムごとカーゴをひっつかみ 前方 へジャンプ。黒煙から大きく抜けた
レッグは掴んたカーゴごと着地、勢い余って転がる。チャンスは 鞍 から荒野の地に投げ出された
「ちょ!」
エスタはスペシウムグレネイドの爆圧で 跳ね返ってきた メルを受け止め、後方へ飛んだ
「あいつなにを……?!」
チャンスを追って黒煙の後ろに迫っていたルストは“法衣”を方向転換、黒煙の左側面へ
黒煙から飛び出したレッグが、トーマルカーゴごと転がってチャンスを放り出すのを確認
もうトーマルカーゴから黒煙は出ていない
「お漏らし?どうします?」
ネーソンはレッグを立て直しながら言った
「スペシウム弾つかっちゃったしなあ」
ミッチ保安官補はのんきに言って申し訳程度にレッグの鼻面機関砲を黒煙に1連射
「嬢のキックでなんとかならんか?」
とテキトーにいうウォルターに、そのネーソンのキックでぶちのめされた ゆうれいアーマー が上半身を起こし言った
「みなさまにも想定外なのですかな」
「やっといて言ってくれるぜ」とミッチ
「てめ!あやまってくださいよ!ホラホラわたしが悪かったです揚げに行ってください揚げに行ってくださいですよ!」
ネーソンはわけのわからないことをまくしたてた。レッグは直立していた 「こりゃダメだな。お漏らしとかいうやつだ」
武装降下揚舟艇、通称“ヒギンズ”の主操縦席でモビーブはぼやいた
「降下チーム!スペシウム弾頭スタンバイ!お漏らしだ!」
副操縦席のモブエーが回線を開いた
「全員スペシウム弾に換装!弾を惜しまな!この会計は給料には跳ねない!」
火星への降下中、アビゲイルは言いながらマガジンを交換した
『承知した。雇兵には関係ないが』
ソウミの感情を伴わない声が、アビゲイルには頼もしかった
「あー。こりゃダメだな。下手すっとマナとやらが増えるだけだな」
レンコンブラスターを撃ち込みながら、なにやら黒煙かいじゅうの中の紅点が大きくなるのを認めたネロは言った
「おれらはここまでだな。メルを迎えに行こうぜ」
「そうしよう。スペシウムか……」
ネロはヒルに返しながら黒煙を眺めた
「なんなのこれ……?」
「マナのかいぶつ……」
エスタのつぶやきに、腕の中のニンジャガールが応えた
「それってアザムの……なに?」
「人を 呑む もの……」
「なに言ってるの?」
エスタの視界の中、兄ルストは黒煙の前方へ飛んだ
その先には火星の荒野に転がったトーマルカーゴが視える
「なんだかわからんがアザムを回収する!」
ルストは言いながら転がったチャンスへ向かった。スラスターブースト
一気にチャンスに迫り、左肘で引っ掛ける
左へ身をひねり、チャンスの身体を放り投げる
──死ぬなよ!
身をひねりながらトーマルカーゴへ
──間に合うか?!
右踵をトーマルカーゴの 持ち手 に叩きつける
カーゴは転がった。中にアザムの姿が瞬間垣間見えた ここは「マナのかいぶつ」なるメルのせりふから続き
生命エネルギーたるマナが暴走すると紅光点あり黒煙のかいじゅうとなる
という せつめい 過去回想があるべきかもしれない
まんがだと3ページ、アニメだと五分くらい
そんな暴走の危険のあるアザムくんを利用しようとするわるものの一味がいるらしい
みんなで確保して暴走をとめよう
暴走しちゃう可能性は高いので、そこはむりくり止めよう、という方向で
本さくせんのブリーフィングは
賞金稼ぎ組のメル、保安官組のネーソンとイローナ、傭兵団組(軌道からの降下強襲組)のアビゲイルが
あいますこ(詳細忘れた)のチャニとアイリーン(たち?)から話を聞いているという構図
暴走した生命エネルギーのマナは、空間エネルギーたるエーテルと交じってもでかくなるだけ
これらをおさ(収?治?)めるにはスペシウムが有用
スペシウムとは、生命空間をつないだりまあまあそうイキらんととかしたりどうかこうかする
なぞのミラクルエネルギーである(ということはみんな知ってるよね?的演出の場面)
て話をして、スペシウム弾頭や特殊スペシウムグレネードやその上位のベーターカプセルを用意しとこうね、となる
マナエーテルスペシウムは、じゃんけん三すくみではなく
スペシウムがなぞのずる上位存在である。まあなんかよくわがんない
みたいなはなしをしたところで場面は現在にかえってきて……
で大丈夫かな? うんあかん。いますこ(IMASCO)てなんの略だったか思い出せない
いつどこで設定を考え(てメモし)たのかもわからん
太陽系星間平和維持協調機構とかなんかそんなんだった気はするが
要はセーフ系独立治安維持機構で、かつ今ではあんま期待されてない部署である
もともとは せいぎのひみつ機関 として設立され
設立当初はかつやくしたが、平和な年月(100年単位が望ましい)が経って
どーでもいいカタチだけの伝統的な部署となっていると
創始者たちは、エドワード某と仲間たちのアクリイレインボーズでどうたらこうたら
チャニはやり過ぎてそこに廻され、アイリーンはその御目付役としてセーフ機関からねじ込まれている
だがチャニ(と実はアイリーンも)はそこで地味にチーム(ネーソンイローナアビゲイルメル(たち))を育てており……
的なことを考えていたはずだ
とあと、マナは暴走するとなかまをつくるため
「いっしょにやろうぜ」つって人間(やせいぶつ?)を勧誘し呑み込んでいく
というのを考えていたのだが、めんどくさくなってチャンスを勧誘させるのを忘れていた
ここはこれからでもなんとかなるのかな
なにをしようとしているのかはこれから考える
要は承認欲求に根ざした集団圧力で、目指すは勝利。みたいなやつね
けっこう人の根っこってそこにありそうな気がするんだよなあ
何年も前、ずっと上の方で別シリーズ向けにメモした
大多数はテレビの言うことに従う 的な、なんかそういうやつ
まあ今考えればボーグの、抵抗は無意味だ の、より人にやさしいやつね