楽天、クレジット・電子マネー両用読み取り機 小売店向け

 楽天は今夏、クレジットカードと電子マネーの両方に対応する読み取り端末を小売店や飲食店向けに提供する。
従来はカード対応だけだったが、電子マネーが使える端末を開発。
グループ会社の「Edy」をはじめ14種類の電子マネーでも支払いができるようにする。
実店舗で使える決済手段を増やし、自社のクレジットカードやEdyなどの利用を増やしたい考えだ。

 新しく開発した端末は手のひらほどの大きさで、クレジットカードと電子マネーの両方に対応する一体型だ。
それぞれの決済手段の読み取り端末やシステムをそろえる必要がなく、中小の店舗でも電子マネー決済を使いやすくする。
価格は1万8800円で、導入店舗は端末代金とカードの決済手数料を支払う。

 対応するのは、クレジットカードは楽天カードのほかビザやマスターなど6ブランド。
電子マネーはEdyのほか交通各社のICカードや「nanaco(ナナコ)」など14種類が使える。
カードの情報を読み込んで使うスマホ決済の「アップルペイ」や「アンドロイドペイ」でも支払いができる。

 楽天はあわせて、電子マネー専用の端末も用意する。既にカードの読み取り機器を導入している店舗向けに販売する。
素早く決済する必要があるイベント会場などでも電子マネー専用型の需要が多いと見込んでいる。

ttp://www.nikkei.com/article/DGXLZO12473070S7A200C1TI5000/