朝起きたら幸せ噛み締める以前に日曜の晩から寝られないだろう
でも結局、受付は火曜からだから長い月曜になる
当然、仕事は行かないで家にこもる
月曜はとにかく当たり券を守るプレーリードッグのように外で物音がしたら上下に動いて様子を見る不思議な行動を取る
月曜も寝られず火曜は深夜に家を出て
地元信金では守秘義務なんて信用ならないから都会のメガバンクへ向かう
七時前にはメガバンクへ着いてしまい24時間やってるファミレスへ
「そういや、大学時代はこのファミレス来たことあるな」なんて物思いにふけながらコーヒーと軽食を頼む
徐々に一通りが激しくなる街並みを見ながら
「はは、今いる田舎じゃ朝歩いてるのなんて学生ぐらい。社会人はみんな車通勤、都会は違うな」なんて久しぶりの都会の朝を味わう
「この街に戻ってくるのも悪くないな、大学一年生の時は金が無ければ都会の暮らしなんて何も出来ないと嘆いて実家をなつかしんだ。最後は、仲間も出来て楽しかったけど、田舎へ帰る事を選んだ。
住んでいたアパート、出る時は、今までありがとう。なんて言ってでっけな、帰りにあのアパート寄ってみようかな、もうすぐ9時だ。銀行も開く、さあ行こう」
と言い目の下にクマを作り、スニーカーとラフな服装で銀行へ向かう