MIDI音源はMIDI音源やろ?本来はこんなやつ(ハードウェア)のことだよ。

【懐パーツ】DTMを築き上げたMIDI音源の銘機「ローランド SC-88VL」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1105106.html
>  かつてPCの活用法の1つに「DTM」があった。DTMとは“デスクトップミュージック”の略で、
> 雑に言えば、PCに「シーケンサソフト」を入れて、さまざまな入力法で音楽を打ち込み、
> 「音源」をPCにつないで入力した音楽を鳴らして楽しむことだ。

本来はパソコンから音を鳴らすんじゃなくて、外部機器で鳴らすもの。
そんなことせずPCで鳴らせばいいじゃないかと思うが、昔のパソコンに
搭載されていたのは、FM音源だったりPSG音源だったりで自由な音は鳴らせなかった

例えば昔のファミコンにはFC音源が搭載されていたわけだが、制限が大きく喋らせるのは限界があった
↓これはそのファミコンの音源でものすごく頑張って喋らせた例
https://www.youtube.com/watch?v=tBTffOGeFYk

そしてWindows 95時代前後に今も使われるPCM音源が登場した。これは理論上全ての音を再生することができる。

MIDI音源はPCM音源が出る前からあって、数多くの音をサンプリングすることでFM音源などよりも
遥かに高品質な音を鳴らすことができるが、鳴らせる音はPCにつないでいるハードウェアMIDI音源が
サンプリングした音しか鳴らせない。

そしてWindows 98時代にほぼ普及してしまったPCM音源を使ってハードウェアMIDI音源のエミュレータである
Microsoft GS Wavetable SW Synthが搭載された。Windowsから見れば外部MIDI機器と同じ扱いで
MIDI再生デバイスとして選択することができる。これがWindowsがMIDI音源となった瞬間。
(それまでもMIDIに対応したプレイヤーはあった)

MIDIファイルがあれば、Windowsユーザーは、ハードウェアMIDI音源を買うこと無く
誰でもOSの機能だけでMIDIファイルを再生できるようになった。

しかし音源としての能力はPCM音源のほうが上。FM音源よりも高品質としてそれまで使われていたMIDIは
パソコンでは使われなくなっていった。そしてWindowsのMIDI音源機能はレガシー機能としてWindows 8で完全に廃止された。