元々UCSで世界中の現用の文字は全て収容できるはずだった。
16bit 65536個もの文字を収容できるコード体系だ、ぶっちゃけた話が、漢字さえ収まればなんとかなるだろう。
懸案の中国で、現在も使われている漢字は3万種程に収められるという。これならば数千文字を使う日本と分けても収まる。
UCSで文字コード体系の統一は可能だ。目途が立った。誰もがそう思った。俺だってそう思った。

…ところが、そうはいかなかった。
19200種もの文字種を要求してきた国があった。

韓国だ。

ハングルとは、いくつかの記号を組み合わせて作られる表音文字らしい。
しかし組み合わせの多くは実際には使われておらず、現用のものはわずか2000種類にも満たないという。
仮に論理上考えうる全ての組み合わせを実現した場合に、文字数は19200種類にも及ぶという。
韓国は、それを全部組み入れろと主張した。
中国が現在使われていない漢字については諦めて実利を取ると表明したにも関わらず、韓国だけはその卑しい要求を取り下げることはなかった。

この国は、どこかおかしい。
それまでその存在自体を認識していなかった若かりし頃の俺に、韓国という「頭のおかしい国」の存在ができた出来事が、このUCS騒動だった。
まだ2ちゃんねるなど出来るずっと前、おおっぴらに「韓国人?あああのキチガイ。」と話せる世相ができあがるより、ずっと前の話だ。