小説『帰れ商健』

商健は発狂した。必ず、日本の選挙に口を出さねばならぬと決意した。商健には政治がわからぬ。商健は、障害者である。障害年金を貰い、母と遊んで暮して来た。けれどもベーシックインカムに対しては、人一倍に敏感であった。