人により読みたい本も趣味も異なるからな。
ベストセラーを蛇蝎のごとく嫌う趣味人もおれば、ベストセラーを読んで
読書の喜びを感じる人もいるから、利用者なら様々な感情を抱くだろうが、
図書館人としてはどのような立場にも理解を示して可能な限りニーズに応じ
られるようにすべきであろう。

ただし、昔に比べ現在は内容の硬軟にかかわらず、全般的には分かりやすい
言葉遣いの本が受入れられやすい。難解な漢語や専門用語を学者ぶって書く
よりも、難解で深遠な内容でも分かりやすく書くものが増えているし支持を
集めている。

利用者として図書館に対して様々な感想を抱くのはいいが、もし自分の読みたい
本がないとしても現在では図書館間協力でほとんどの本を取り寄せて読むことが
可能である。つまり図書館の扉を叩けば様々な不満も解消できる。そして読みたい本を
伝えることで図書館側もそうしたニーズを汲み取っていくことであろう。
図書館を積極的に使い倒すことでそうしたニーズが図書館に伝わってゆき、
図書館を変えていくという面もあるのである。
最近も図書館を使い倒すという本が出たばかりである。
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