建前の規則というのは時に混乱を招き、また良心のある人に対し不快な気
持ちを植え付ける許しまじき公害になるということが今回の例でわかった。
他人に注意をするという行為は実に勇気のいることだ。
その勇気を、規則を守らせる側である筈の人間が真っ向から否定するのは、
甚だ理不尽な話であり、規則を破った人間への間違った心遣いであることを
この話に出てくる館員は理解すべきだ。
また、今回のケースである子供もいるような環境の図書館という場で、こ
のような事が平然と行われては、子供に対する教育上決していいものでは
ない。もし、規則は破っていいものだと幼心に誤認識した子がいた場合、
社会に対する損害をその図書館は生むことになるのだ。
規則は破るためにあるとも言うが、それは規則を課せられる者が使う言葉で
あって、規則を課す側が使っていたのでは、そこに秩序は無い。
結局の所これは館員の職務怠慢であり図書館側としては遺憾に受け取るべき
話である。
以上の理由により、今回は徹底して追及するのもよろしかろう。とおもった。