アイドルレーサーの小川美咲が引退…結婚、出産から復帰目指すも涙の決断、家庭が大事
(スポーツ報知から・2018年12月9日5時00分配信)

ガールズケイリンのアイドルレーサー・小川美咲(24)=静岡・女子3期生=が引退する。
8日、スポーツ報知の取材で分かった。
小川は「結婚して家庭を持ってから、ずっと悩んでいましたが、
引退することを決めました」と涙ながらに答えた。

静岡・伊豆総合高から本格的に自転車競技を始め、インターハイなどで活躍。
卒業後、女子3期生(106期生)として日本競輪学校に入学した。在校12位で卒業。14年5月にデビュー。
アイドル顔負けのかわいらしいルックスで、たちまち人気選手に。追っかけなるファンまで現れた。
カレンダーにも登場し業界の顔としても活躍した。同年の「ガールズケイリンコレクション」(前橋)には
ファン投票6位で選出された。結果は5着も初めてのビッグレースで存在感を示した。
16年の松戸大会にも出場し、7着だった。

16年11月には野原雅也(24)=福井・S級1班、103期生=と結婚。
妊娠も発表し、翌5月長女・千紗都ちゃんを出産。12月には福井市内で披露宴を行った。
産休のためレースから遠ざかっていたが、復帰に向け今年1月から本格的なトレーニングを開始。
しかし、数日前に「覚悟ができた」と引退を決断した。
「悔いはあります。でもそれ以上に主人と娘、家族の支えになりたいんです」と話した。
思い出に残るレースは「2度目のガールズケイリンコレクション(16年・松戸競輪場)です。
この時は普段の大会でも決勝に進んでいたし、手応えがあったんです。波乱を起こしてやろうって。
結果は7着だったけど、強い相手に力を出し切れたので。
それとデビュー2場所目の富山で初勝利を挙げたこと。
最終バックを取っての1着だったので内容も満足できるものでした」

15日に開設記念が行われている、静岡・伊東競輪場のトークショーで、ファンに引退を報告する。

野原 雅也「選手、母親、そして妻として頑張ってきてくれて感謝の気持ちしかありません。
本当にお疲れ様でした。これからは家庭のサポートをいっそうお願いします」