千葉競輪残したい 署名活動 選手ら「家なくなるよう」

2015年3月5日

千葉競輪の存続を求めて署名活動する関係者ら=千葉市美浜区で

廃止方針を打ち出した千葉競輪について、選手らが存続を求める署名活動を始めた。
「選手にとっては家がなくなるようなもの」との思いを強調。

東京五輪に向けた活用も可能なことなども訴え、協力を呼びかけている。

「ご署名をお願いします」。千葉市美浜区の駅前で一日、選手や関係者約四十人が嘆願書を手に声を上げた。
 十年来の競輪ファンという船橋市の女性(36)は「若い人はなかなか見に行かないが、
人間関係まで反映されるレースは競馬にはない面白さがある。これ以上なくならないでほしい」と署名に応じた。

 署名活動は二月からスタート。四月ごろまで続け、市長宛てに提出する。

嘆願書では、長年ファンから愛されて市の財政に貢献してきたことや、東京五輪でも活用できる貴重な競輪場と説明。

「新しい施策を試みて、存続を再検討してほしい」と求めている。

 選手会千葉支部長の篠田宗克選手によると、支部所属は現在約百二十人。選手にとっては廃止の場合、ホームバンクがなくなり、練習場所にも困ることになる。
 競輪場はまた、都内の大学や、千葉経大付属高校(千葉市稲毛区)など近隣高校の自転車部も利用。

数多くの人材を世に出してきた歴史もある。篠田選手は「思いが届いてほしい」と話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150305/CK2015030502000158.html