自分は大学生、二十歳の時父親が死んで葬式したよ。死んでしまったらそれまで、死体はただの物、
やっぱりドケチでもいざって時にそこまで合理的にはなりきれないね。
優秀な司会者坊主様の先導であれこれ儀式をすませながら、ようやく
「あぁ、お父さん死んだんだな。もう二度と会えないんだな。」って頭の整理が出来た。

残された専業の母と祖母、学生の自分の生活は周囲から心配されていたが、
父親の遺産の整理が進展し債務一切なし、貯金数千万、各種保険、遺族年金支給有りで
全く生活に困ることがないと判明した。
各種法要はそのへんの近況報告の場だったな。

坊主のお経が死者を安らかに成仏させるとは思ってないけど、
葬式にもそれなりに意味はあるんだなって思った。
自力じゃいつまでも死体の前でぼーっとしたまま立ち直れそうもなかった。
葬式は故人の財産であげるもんだから、ケチってどうすんの?って気もしたし。
戒名はそんな立派なものにはしなかったけど仏壇と墓も新しくして位牌も整えたら
割と心晴れやかになりました。

まだまだドケチにはなりきれんね。おわり。