コペンローブS

動力性能

1速、2速での加速に不満はなく、現行の軽自動車の中では加速は悪くない。
ギア比と過給で低回転からトルクを稼げるためだろうか。
100キロ巡行も楽勝だし、その前後での加速も悪くはない。
ただ元が排気量660CCのターボなので絶対動力性能には限界がある。
速さはコンパクトカーにも負ける。
あくまで他の軽自動車に比べれば速いといったところ
ただ、排気音は結構いい音を作っていてその気にさせる。

足回り

脚は一昔前のスポーツカーのようにガチガチでコーナでもほとんどロールしない。
その代りに路面の凹凸は全部拾ってその振動を伝えてくる。ここまで足を固めた理由は何なんだろうと思う。
パワーの不足をコーナリング性能で補うつもりなのか。そんなわけで乗り心地は極めて悪いが
タイヤのグリップをうまく引き出してはいる

ハンドリング

非常にキレが良く正確で切った分だけ車が曲がる。
車を思うとおりに動かせる。元F-1ドライバーの片山右京氏をアドバイザーに向かえ開発しただけの事はあり、
このハンドリングは秀逸だ。このキレのいいハンドリングと異常ともいえるほど硬い足回りで山坂道を駆け抜けるのは速い。
特にタイトなコーナーが連続するような場所では排気量の大きな本格的スポーツカーとも張り合えるだろう。
あの足の硬さはそのためかとも思う。
試乗後で開発陣が「ダウンヒルの狼」目指したと言っていたのでなるほど!なと
低重心ボディがもたらすハンドリングの良さは本格FFスポーツの域


シフトフィール

MTは5速だがごく普通でややストロークが長い。
カチカチと小気味よく決まると言うシフトフィールではないのが少々残念ではある


総評

見た目★★★★☆
動力性能★★★☆☆
ボデ剛性★★★★★
ハンドリング★★★★★
乗り心地★☆☆☆☆

車としては居住性や快適性が進む中で逆行している感があるが、「車は走って曲がって止まるもの」と言う考えから行けばなかなか面白い車ではある。
独身者や子育てが終わって手軽にスペシャリティの雰囲気を楽しむには良い車ではある。
ただあくまでも軽なのでその点は割り引かないといけない。
このボディ剛性ならもっと排気量の大きいエンジンを積んでもいいと思う。