柔道の2014年世界ジュニア選手権女子57キロ級銀メダルの出口クリスタ(21)=山梨学院大3年、長野・松商学園高出=が、
カナダ代表として2020年東京五輪を目指すことが12日までに分かった。
すでに全日本柔道連盟には強化指定辞退届を提出済み。今後も山梨学院大の一員として練習を続けながら、北米の大国の代表の座を狙う。
出口の父はカナダ出身。母が日本人で、出口は両国の国籍を持っているが、日本の国籍法では22歳になるまでに二重国籍を
解消しなければならない「国籍選択制度」がある。10月の誕生日まで半年以上の余裕はあるものの、出口は「大学進学後も
(日本とカナダ)どちらで代表を目指すかはずっと迷っていたが、東京五輪まで少しでも可能性が高いほう(がいい)ということで決めた。
東京五輪はカナダ代表で出たい」と早めに気持ちを決めたことを明らかにした。
「オリンピックに出るという彼女の夢に向かっての決断。今まで以上にみんなを引っ張る存在として頑張ってほしい」と山梨学院大柔道部の
山部伸敏監督(47)。昨年、全日本学生体重別選手権(10月)で優勝し、団体戦でも全国学生柔道優勝大会(6月)での3連覇に
貢献するなど活躍を続けるエースに期待を寄せる。
同校OGでは、昨年のリオ五輪女子78キロ超級で山部佳苗(26、ミキハウス)が銅メダルを獲得している。「まずは優勝大会で4連覇を目指す。
山梨学院大のメンバーとして実績を積んで、目標を目指します」。長野で生まれ、山梨で才能を伸ばした21歳が「故郷」日本で開催される
五輪出場に向け、飛躍を誓う。

日本生まれの美女柔道家・出口クリスタ、カナダ代表で東京五輪目指す
http://www.hochi.co.jp/sports/etc/20170312-OHT1T50272.html