東洋大学(東京都文京区)の体育会空手道部が今月初旬、
埼玉県内の河原で開いた新入部員歓迎会で、全員が酒を飲み、
19歳の1年生男子部員が川でおぼれて亡くなっていたことが分かった。
大学は「上級生の無理強いはなかった」としているが、警察が関係者に事情を聴いている。

同大や埼玉県警寄居署によると、空手道部は理工学部などがある
川越キャンパス(埼玉県川越市)の体育会に所属。
今月5日、同県寄居町の荒川玉淀河川敷で、新入部員歓迎のバーべキュー会を開いた。
1〜4年生の部員15人のうち13人が参加し、9人が未成年だった。
午前11時ごろに始め、最初に全員でビールで乾杯したという。
教授などの監督者はいなかった。

午後1時ごろ、遊んでいたビーチボールが川に落ちたため、数人で取りに入ったが、
うち理工学部1年生の学生(19)が流され、姿が見えなくなった。
通報を受けた寄居署員らが捜索し、約20分後に川の中で学生を発見し病院に運んだが、
死亡が確認された。同署によると、死因は水死で、血中からアルコールも検出された。

大学は部員らに事情を聴いたが、「未成年者は最初の乾杯で口をつけただけで、
その後はソフトドリンクしか飲んでいない」と説明。飲酒や入水の強制はしていないという。
処分について広報課は「まだ学内調査や警察の捜査が続いており、いずれ検討する」としている。


ソース:asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY200907220490.html?ref=any