>>347
牽制用ってのはそれが運用法ってこと。
昔江戸時代、槍や薙刀はその長さから常に持ち歩くことはできなかったが、
有事に備えて鎧兜も含め常備しておくことが武家の勤めとされていた。
だが有事とは何も戦争に限ったことではなく、武家そのものが襲撃を受けることも無きにしも非ず。
そんなとき家を守るのは常に家にいる女性であり、またそれが武家の女としての務めでもあった。
しかし何と言ってもやはり女性、そう簡単に襲撃者(おそらく男)とは戦えないしまた襲撃者が一人とも限らない。
そこで女性が選んだのが薙刀という武器。
薙刀ならそのリーチの長さで相手よりも先に攻撃できるし、遠心力を使えば非力な女性でも大きなダメージを与えることができる。
また振り回して使うことで仮に相手が多勢でもある程度は対応できた。
しかしそのとき女性がするべきはあくまで家を守ること。
相手を斬り伏せるというよりはその場から撃退できればそれでよかった。
だからそれは牽制用だったというわけ。
これでちょっとは分かってもらえたかな?
あとこれは蛇足だけど剣道がなぜ刀かというと、男は城勤めなどで出払わなければいけないがそのとき持ち歩けるのは
腰に差した刀のみだから。
武士たるもの何時如何なるときでも戦えるようでないと、槍や鉄砲がないと戦えないではそれこそ名折れというもの。
だから剣が武士にとってのたしなみだったってわけ。