C受験断る場合も マスク着用認める

 国内唯一の「現代中国学部」がある愛知大(名古屋市)では
5日から一般入試が始まった。
新型ウイルスで肺炎になった場合は、
法令で出席停止が定められている他の感染症と同様、
受験を断る場合があるとホームページで告知。検定料は返還する。
マスク着用は、本人確認時を除き認めるという。
 2019年ノーベル賞の吉野彰教授が在籍する名城大(同)は、
感染を防ぐため試験会場の入り口に消毒液を置いた。
担当者は「受験生が感染した時の対応は決まっていない。
感染動向を注視している」と話す。
 中京大(同)は6日まで行われた前期日程入試で、
受験生が多い会場で自由に手に取れるようマスクを入り口に置いた。
感染で前期日程を受けられなかった場合は
希望すれば3月の後期日程を受けられるが、
対象者はいなかったという。
担当者は
「例年と比べて体調不良を訴える受験生は少なかった。
後期日程で感染した受験生が出た場合、検定料返還も検討したい」
と話した。
 関西大(大阪府吹田市)の一般入試は1日に始まった。
新型ウイルスに感染した場合は受験を断り、
検定料を返還するとホームページで告知している。
ただ、感染の申し出が実際に一件でもあった場合に
「追試験を行うか、3月の後期日程に振り替えてもらうか
議論を続けている」(担当者)。
関大の試験会場は全国26都道府県に及び、
大阪以外の地域で感染が拡大した場合の対応なども検討しているという。