質問は説教であると述べて生徒を牽制したり、質問にキレたりといったような、
顧客である生徒からの質問に対する過剰なまでの反応は、
自分が提供するサービスに対する、自身の無さの表れである。

自分が提供するサービスに自信と誇りを持つならば、
生徒からの質問は、彼ら理解の実態を知る貴重な機会と認識し、
生徒が持ち込む疑問に対して余裕をもって対応し、今後のサービスの質的改善のためにどんどん生かしていこうとする。

でも自分が提供するサービスに自信がない者の場合、
生徒の質問を詰問と捉え、生徒の疑問を自身に対する不信感と捉えてしまい、過剰にこれを退ける。
そしてますます言葉づかいが攻撃的になっていき、情を軽んじ、効率と新しさを声高に喧伝し、
先達が残した伝統を時代遅れと断定し、同業者を敵視して己れを必死に高めていき、
それでも覆い隠すことができないinferiorityを隠すために、ますます尊大な言動をとるようになる。