お堅い学術書なんかより軽めの英語本で苦境を抜け出したいという出版社の思惑と、
映像授業で時間の余裕ができたからばんばん本書くぞ、という講師の思惑が一致した。
英語作家として売り出したい、という編集者のプッシュがとりあえずうまくいったけど
編集者とて、そんなに英語にくわしいわけでもなく、おそろしく弁が立ち、ビジネス的に
有能に見える関の言うなりになってしまったのは一連のCMで製作スタッフをまきこんで
失敗したことの伏線になっていた。
派手な実力の粉飾とか、予備校での実績の描写(教室満員とか)はさほど目新しいもの
ではなく「同じような本ばかり」に多くの人が気づくのに時間はかからなかった。
しかしここでも「スタディサプリ講師」ブランドを抜け目なく利用したから一般的には
カリスマ講師イメージを定着させることには成功したが。

受験産業界の勝ち組になってご本人はご満悦だが、もともとそんなに尊敬される職業
ではなかったから井の中の蛙。本人が「出演した」「記事になった」という春のタイ
アップ仕事以外でメディアに露出することはまれ。