生物講師・中嶋寛

私は高校時代と受験生時代において生物は多少かじった程度ですが、私の友人の中に中嶋先生を大絶賛する者がいました。
そこで、今残っている資料 (ネット情報ではない) を基にして中嶋先生について書いてみようと思います。

中嶋先生は当時、東大・京大生物を受けもっておられた。

中嶋先生の講義を受けた者はほぼ全員が、彼を実験考察問題のスペシャリストと呼ぶ。
先生が扱う考察問題はすべてが新作問題で、出典は大学院入試問題や最新の論文からで、それまで出題されたことのない新しい問題を先生は予測できるという。
実際、東大生物の的中率は有名であった。

解説の仕方も分かりやすいものであった。それこそ、文系受験生でも分かりやすい講義をするという。
当時、特に難しいと感じられ、入試頻出単元である遺伝の説明は圧巻であったという。
ただ、中嶋先生を支持する受講生でさえ、彼の講義は少しクセがあるために合わない人がいるだろうと言い、実際、中嶋先生の講義が自分には合わないと言う者はいた。

ちなみに、中嶋先生は、教師でさえ誤解していることが多いポイントの指摘や難問へのアプローチの仕方などを教えてくれるので、生物の勉強が進んでいる人や得意な人にとっては良いが、
基礎からの説明はあまりしないので、始めたばかりの人や苦手な人には向かないと思う、という意見もあった。
しかし、私が見る限り、中嶋先生は90年代と2000年代に大学受験を迎えた者にとっては伝説の予備校講師と呼ぶにふさわしい先生であったと思われる。

中嶋先生は現在、代ゼミでは個別指導部に移られ (これは中嶋先生の時給が高くなりすぎたために、他の講師へ切り替ざるをえなかったからという噂がある)、成増塾、メルリックス学院、Windomという中小規模の予備校にも出講されている。