和田秀樹は灘出身である。

灘の授業ペースとカリキュラムがどういうものか知っていますか?

まず、灘の英語は中学の段階で高校英文法の全範囲を終える。

灘の数学は中学の段階で三角関数・指数関数・対数関数を終え、高校では文系・理系の区別はない(つまり、文系でも理系数学を勉強する)。
ちなみに、文系数学は高校1年の夏頃に終える。

また、理科・社会のように、科目の性質上、教科書レベルのことを早めに終え、その後教科書レベルより1ランク上の内容の学習を可能にする科目は2段構えのカリキュラムが組まれている。
これは、理科・社会に限ったことではない。2段構えを可能にする科目は全て2段構えのカリキュラムをとる。

そして、全科目にわたり、高校2年のゴールデンウィーク(高校3年のゴールデンウィークではない)には高校の全範囲を終えている。

そしてさらに、灘では、理科と社会は最低でも3科目(たぶん4科目)勉強しなければならない(つまり、理系でも社会3科目、文系でも理科3科目を勉強する)ようにカリキュラムが組まれている。

ちなみに、国語は現代文・古文・漢文で担当する先生がそれぞれ違うらしい。
すなわち、現代文は現代文を、古文は古文を、漢文は漢文を専門分野にしている先生が授業をするらしい。 決して、一人の国語教師が現代文・古文・漢文の3科目を同時に教えるわけではないらしい。

このように、灘では授業についてこれた者は高校3年になると学内で平均以下の学力を持つ者でも軽く過去問研究をすれば基本的に東大に合格できるようなカリキュラムが組まれている。

どおりで、和田が受験生に薦める参考書の敷居が高いわけだ。

どうでもいいけど、こういう重大なことを一切触れない受験評論家の言うをまともに信用できますか?