湿度は強引極まるというか、こじつけだぞ?

養蚕先進地域だから長野県は私鉄が大量に開業できたわけだし、しかも贅沢な会社が多かった。小海線北半分なども電化寸前だった。
上田周辺なんてのは、民間資本が有り余って投資先を求めているような状況へ数多の鉄道計画書を放り込んだようなものだ。
だから無駄とかいう前に、その時代の豊かさを判れとw

養蚕地域なので機械のメンテナンスが要る。当初は輸入品だった関連機材は、修繕から地元での改良製品開発までさほど時間を要しなかった。
輸入品は無茶苦茶高価だったからな。
で、第一次大戦でシルク相場が崩壊、暴落。この地域の経済は壊滅的な打撃をこうむる。
だからこの地域の話をするときに第一大戦の年を弁えないと、年表も読めないし事情も推測し間違えてしまう。戦前と戦後では状況が違うのだ。
鉄道計画もガンガン投資先を求めていた前向きな姿勢が反転する。

紡織関連企業も養蚕がダメなのだから壊滅状態で、投資した設備を何とかしようと頑張ったのが今の精密機械工業の興り。
だから養蚕華やかりし時期には影も形もない。当たり前だね。これも戦前と戦後を分けないと理解できない。